僕が入院するまで
僕は精神病院に入院した。精神の不調は大学生の頃からあったのだが、大学卒業後は比較的安定しており、就労も順調だった。ところがその会社は非常に仕事量の多い会社で、休日は月に4日しかない会社で、忙しい時の休日は2日まで減った。僕の生活は労働だけに染まり、休日は仕事のために体力を回復するためだけのものとなった。平日の1日の睡眠時間は4時間程度まで減り、それ以外はすべて仕事であった。
そんな生活が暫く続くと、ある時身体に変化が起きた。朝起きようとしても全身に力が入らず起き上がることができないのだ。せいぜい寝返りくらいが限界であった。「動け!動け!」とどれだけ身体に命令して筋肉を動かそうとしても、筋肉から力が抜けて四肢が動かないのだ。
最初にその症状が出た時は無断欠勤をした。体が動かなくて藻掻いているうちに眠ってしまったのだ。昼頃に体調が悪くて休むことを事後報告した。
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