#27 島人ぬ同僚

●登場人物
園子・・・アラサー業界人。わたしの同僚。
ケンタ・・・風俗好き／同じく業界人。
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わたしの同僚、園子は、マルチホイホイ兼マリハラ常習犯である。
園子は、わたしと同い年で、付き合って５年の彼氏・ケンタがいる。
 
園子とケンタも同い年だが、某局の情報番組の上司と部下として出会い、職場恋愛が成就したカップル。
付き合ってすぐ同棲を始め、契約更新とともに結婚を約束していたが、その様子は全くなく、ズルズルと付き合っていた。
 
夏頃から園子は「結婚したい結婚したい」と周囲に言い回り、
・後押しをしてもらうため、ケンタの家族から攻め込んでいく
・ゼクシィを積み重ねていく
・SNSに載っている他人の赤ちゃんを見せまくる
などなど、、、姑息な作戦を実行しては敗れていた。
（わたしはその様子を見て、ほくそ笑んだりなど決してしていない）
 
冬に差し掛かり、連敗記録を伸ばしてきた園子は結婚熱が冷めてきていた。
するとケンタは「●月×日にプロポーズするわ」と、プロポーズ予告をしてきた。
 
「なんかもう結婚って感じじゃないんだよね、これがマリッジブルーってやつ？」
と、独り身のわたしに語りかけてくる園子。
自慢か！？と言いたくなるところをグッと抑え、穏やかに聞いてあげるわたし。優しい。
 
そんなこんなで結局プロポーズを受けた園子は
「プロポーズされることはわかってても、やっぱり直接言われると涙が出たわ」
と幸せそう。
「わたしちゃんが恋人作るまで待つから、一緒に結婚しよう」と提案してきたはずなのに。
この女は、学生時代に「一緒に走ろうね」と約束して裏切るタイプの女だった。
もう何も信用できない。ざけんなよ！
 
これからマリハラに拍車がかかる予感がしているが、いつでも訴えられるように、準備をしておこうと思う。