記事一覧
【現代詩】時間をかけて乗り越える痛み
時間をかけて乗り越える痛みから
心を逸らして
とにかく早く逃れようとすると
余計な後々に響く傷を負ってしまう
痛みには意味がある
なぜ痛みを負ったのか
なぜ乗り越える必要があるのか
きちんと向き合えば
その過程に意味が付与される
再び痛みに相まみえても
不敵な笑みで迎えられる
そんな強さが手に入る
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【現代詩】心の中で火を灯そう
何もできない状況ならば
不安だ不安だと場を下げるのはやめて
せめて周りを明るくしよう
笑顔だけでもいい
前向きな言葉にうなずくだけでもいい
言い争いや
一方的な不機嫌を
うまくやり過ごして
心の中で火を灯そう
それは誰にでもできる
世界をほのかに照らすこと
自分の未来を照らすこと
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【現代詩】世界に刃を向けたとき
何かに不満を抱いたとき
心が少し尖っていて
誰かに切っ先を向けている
世界に刃を突き立てている
その刃をそっとしまえるか
振り回してしまうか
世界だけでなくあなたをも傷つけるか
きっとそれは紙一重
誰かに大切にされた記憶
誰かを大切に思った記憶
誰かとの絆が
世界との絆が
あなたを守ってくれる
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【現代詩】段ボールの温もりから教わった
僕が手にする段ボールは
いつも何かの役目を終えて
自由になったダンボールだった
段ボールの役目が何だったのか知らない頃から
表面に書かれた文字から読み取れるようになる頃
それがリサイクルされると知った頃
時は移れどいつでもダンボールは新しい何かを僕にくれた
いたずら書きのキャンバスとして
草そりとして
安価な舞台道具の素材として
夢を閉じ込める器として
何か で あることよりも
何か に な
【現代詩】非日常に焦がれなくとも
非日常な体験も
繰り返すことで日常に取り込まれてゆく
いちばん初めに感じた心の動きを
再度追い求めてもそれは叶わない
だけど悲しむことはない
この世界という多面体は
君がある一面を見つめているうちに
言葉では語り尽くせない変化を
別の面で遂げているのだ
そしてそれは君も同じで
日々新しくなつてゆく日常を生きてゆくのだ
無限の組み合わせが創り出す未来は
退屈なんてしていちゃもったいない
※新た
【現代詩】自由な強さを手に入れよう
完璧という状態は
思いのほかもろさも内包している
慢心して危険に近づいたり
ほんの少しの綻びにもイライラしたり
目的を見失い
自ら弱くなろうとしている
そんなふうにすら見える
誰もあなたに完璧を求めてなどいない
あなたもあなたに求めることはない
地図を見ないで旅をするように
自由な強さを手に入れよう
【現代詩】曇りはあれど胸を張る
おそらく多くの人が
自分の人生に一点の曇りもないとは言えないだろう
振り返れば思わず顔を覆ってしまう
そんな選択や出来事にあふれている
だから大丈夫
いまさらひとつふたつ増えたところで
ただの誤差でしかない
縮こまっておとなしくなんてしなくていい
挑んだ後に浮かぶ
全てを包み込む笑顔は
欠点を隠すためにあるんじゃない
人生に胸を張るためにあるのだ
【現代詩】世界を行く速度
自分の知る世界の広がりの速度は
その外の世界の広さに比べれば
遅々としていて
永遠に追いつくことはないように思える
けれどそれでいい
嘆くことも恥じることもない
ちっぽけに思えてもそれが適正サイズだから
世界を行くのに過不足などない
光合成のおこぼれにあずかって
適度に酸素をいただく僕らの旅には
似つかわしい速度がある
【現代詩】自分を笑うことでまた挑むことができる
失敗したくなければ
新しいことになど挑まなければいい
それでもなお
挑戦したから得られたものがある
失敗をすること
無様な姿をさらすこと
他人のそれを笑うことは論外だが
自分を笑うことでまた挑むことができる
表面的に上手くやろうとするだけでは
深く理解することはできない
遠回りの道でも
転んでばかりでも
失敗の数だけ
血となり肉となる経験が得られる