わたる

わたるです。でかい服を着ています。

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最近の記事

活動報告 2024年3月

 「確かじゃないけど、春かもしれない」と口ずさんでいた3月だった。本当は2月の方が似合う曲かもしれないけど。  折坂悠太の「春」という曲の一節だ。私のお気に入りの一曲でもある。蕾が膨らんできて、春一番が吹き荒れるまでもう少しだろうか、という時期に1番の曲だ。この歌が合う時期は人によって解釈が分かれそうで面白い。みんなが「春だ!」と感じる時期は結構揃う気がするけど、「春かもしれない」と感じる時期は割とズレると思う。地域おこし協力隊全員にインタビューでもしておけばよかったかな。

    • 活動報告 2024年2月

       ようやく寒さの峠を越えたかな、と思っていた矢先にとんでもない大雪に襲われ、冬将軍の洗礼を受けた二月だった。こんなに降ったのは大槌町に住み始めてから初めてだろう。雪が止んでしばらくするとどこからともなく近所の方々が雪かきに出てくるのが、雪かきの妖精みたいでなんだか可愛らしかった。  東京出身なのが原因だと思うが、私は降雪に目がない。どうしてもわくわくしてしまう。真っ白な風景がとても好きなのだ。「雪だるまつくーろー♪」と歌いながら雪だるまを作ったりもした。あんまり綺麗なのはでき

      • 活動報告 2024年1月

         畳の隙間から上ってくる冷気があまりにも冷たくて、先月から寝床を二階に移した。寒さは幾分かマシになった気がするが、気のせいかもしれない。2階からは海を眺めることができるから、毎朝海を見てから仕事に出ている。まるで漁師になったみたいだと思ったけれど、それにしちゃ朝が遅すぎるなとすぐに考え直す。  1月は本当に寒かったけれど、冬の寒さが厳しくなるにつれて、海の色がどんどん深く、綺麗になっていくのを見ることができた。車で職場に向かう時も海が見えるのだけれど、少しでも気を抜くと海の方

        • 活動報告 2023年12月

          12月、それにしても恐ろしく寒い。 「恐ろしく」なんて形容詞そこそこ使わないんじゃないか。何しろ古民家暮らしだ。友人が薪ストーブをつけたいらしく、壁に穴を開けていたのだが、何と壁に断熱材が入っていなかった。おかげで外と中で気温差があんまりない。この間なんて朝起きたら布団に朝露が降りていた。 それぐらい寒い部屋の中で、隅っこで体育座りをしてひたすらに寒さを凌いでいる。悴む手をなんとか動かしながら懸命に仕事をこなした1ヶ月だっ た。 空き地空き家情報バンク説明会  仕組みだけ

        活動報告 2024年3月

          活動報告 2023年11月

          シェアハウスをしている友人が秋刀魚をもらって来た。 刺身にする技術は僕も友人も持ち合わせていなくて、友人が焼いてくれたのを食べたのだが、「そういえば秋刀魚の刺身を食べたことがないな」と思いながら醤油をかけた。下手なりに刺身に挑戦してみればよかったかもしれない。 秋になって食材をもらう機会が急に増えた気がする。柿・秋刀魚・松茸・無花果…。食欲の秋ということなのだろう。 天高く馬肥ゆる秋。 唐の詩人が読んだ漢詩の一節が「食欲の秋」の語源らしい。原文は「雲淨妖星落 秋深塞馬肥

          活動報告 2023年11月

          活動報告 2023年10月

          衣装から飛び出した足が可愛いですね。 大槌祭りの写真がようやく現像できた。今更かよ。他の隊員は先月報告しちゃってるから周回遅れな感じは否めないけど、まあせっかくだし… 写真はあとがきの方にたくさん載せているので、報告は斜め読みして写真の方をたくさんみてくれると嬉しい。 先月もお伝えした通り、10月半ばまで東京にいたから今月の報告も短めだ。 空き家バンク要綱 帰ってきてから1番にやったのは空き家バンク要綱の整理だった。もうかれこれ何ヶ月の付き合いになっただろうか。書類と睨

          活動報告 2023年10月

          活動報告 2023年9月

          大槌祭りのフィルム写真をこの報告書で載せたかったのだが、9月が忙しすぎて現像する暇がなかった。10月中には現像できると思うので、読んでくださっている皆さんは来月の報告書を楽しみにしてください。なので今回載せる写真は私が撮り溜めておいた写真たちだ。 草取り 一年間放置していたらしいおらが大槌夢広場の本部周辺の雑草を刈り取る会を行った。みなさん草取りは計画的にやりましょうね。  言っといてなんだが、私も引っ越してからは家の草刈りをほとんどしていない。見て見ぬふりを決め込んでい

          活動報告 2023年9月

          活動報告 2023年8月

           「それはもう鹿ではない。獣。そして、それは又人間そのものの気配でもある。人間。動物。どっちだかわからない。」  岡本太郎が岩手の鹿踊りを見に来た時に残した言葉らしい。  踊り手たちの、動物が憑いたような人間とは思えない動き。私が大槌に来る前までに見たり聞いたりしてきた郷土芸能とは根幹から違うと思う。  人間のお祭りはすごく楽しそうに見えるから、妖怪が混ざりたくなる。だからお祭りには人外のものが紛れ込むとどこかで聞いたことがある。この地域の祭りはそれとは違っていて、人外の

          活動報告 2023年8月

          活動報告 2023年7月

          今年も今年とて私の嫌いな夏がやってきた。 私と反対に好きな人が多いよね。 みなさんにとっての夏のイメージはいかがだろうか。  私にとっての夏は、草木が青々と生い茂り、それぞれの人生を謳歌する、というものだった。蝉はうるさいし、日は照りつけるし、とにかく全てのものが盛りを迎えるのが夏、というイメージだ。そのイメージのまま今年も夏に突入したわけだが、庭の様子を見ているとどうにもそうではないらしい。  日に当たらない雑草たちは段々と元気がなくなっていくし、咲いていた花たちの枯れて

          活動報告 2023年7月

          活動報告 2023年6月

           私は花の中で紫陽花が一番好きだ。ぶわっとまんまるに花を広げた様子がとてもかわいいし、涼やかな寒色が梅雨の時期によく似合う。  仙台で一人暮らしをしていた頃は、紫陽花の花を部屋に飾ってみたいと夢見ていたのだけど、花弁がたくさんあるから虫が多くつくよと言われて泣く泣く諦めた。それでも家を飾りたかったから、ドライフラワーとかで妥協していたのだけど、紫陽花を活けておけばなあと今でも思う。  今では住んでいる家の周りにこれでもかと紫陽花が咲き誇っていて、とても嬉しい。  今月は庭がす

          活動報告 2023年6月

          活動報告 2023年5月

           5月ってこんな暑かったっけ、と毎年言っている気がする。茹だるような暑さに敏感な私は、この季節になると夏の季節を予見しては色々な物事に対するやる気を無くしている。5月病なんかよりよっぽど深刻な問題だ。  山間の木々に絡まって藤の花が咲いていた。去年はもう少し遅くに咲いていたような記憶があるから、やっぱり今年は少し暑いのかもしれない。 空き家対策  5月から新たに空き家利活用のための体制づくりの仕事に加わることになった。人口減少がとかく言われる現代社会、もちろん大槌町も例外

          活動報告 2023年5月

          活動報告 2023年4月

           トゲトゲとしていた山の輪郭が、この1ヶ月で急にモコモコとし始め、新緑が稜線を形作る。  出勤のため玄関を出ると、強風とともに何やら白いかけらがどこかから飛ばされてきた。いまだにこの街の季節感を掴めていない僕は、ひと目に雪かと勘違いしたのだが、山桜の花弁だったらしい。風が強く、桜がポツポツと咲いている大槌ならではなのかもしれない。雨と強い春風に見舞われ、今年の桜の寿命はずいぶん短かったと人から聞いた。私は大槌で桜を見るのは初めてのことだったのでわからないが。 名刺作成  

          活動報告 2023年4月

          活動報告 2023年3月

           気温がずいぶん高くなり、山陰に残っていた雪は全て溶けた。この辺りの季節の代名詞といえばふきのとうだろうか。都会に住んでいたせいであまり見ることも食べることもなかった。その割に小説やらエッセイで読むことはやたら多かったから、変に憧れのような意識がある。ここは山菜が豊かで、つい先日民宿に宿泊した際、初めて食べることができた。どの本でも苦い苦いと書かれていたので怖々食べたが、想像していた苦味よりは優しく、菜の花に近い味がして美味しかった。  漢字では「蕗の薹」と書くらしい。慣用句

          活動報告 2023年3月

          活動報告 2023年2月

           初めての確定申告に追われていたら、信じられないぐらいの速度で二月が過ぎ去っていった。いったいなぜ28日間しかないんだ。29日とか、あってもいいんじゃないか。中高生のころなぜ8月が32日までないのだろうと、宿題が終わらなかった気持ちを思い出した。  2月は旧暦で如月(きさらぎ)というが、旧暦の呼び名の中で音の響きが一番好きな月だ。別名で【花朝】(かちょう)、【雪消月】(ゆきぎえづき・ゆきげづき)とも言うらしい。ほかにも素敵な呼び名があったので、気になった人はぜひ調べてみてくだ

          活動報告 2023年2月

          活動報告 2023年1月

           12月で宣言した今年の抱負をなるべく実現するべく、時間があれば写真を撮るようにしていた。有言実行からかけ離れたような生活を送っていても、口に出してしまえばやらないといけない気がしてくるから不思議だ。おかげで週末は結構外に出ていた。晴れて暖かい日に、氷とも雪とも判別のつかない地面を踏みしめて散歩していると、鹿の足跡だけが凍って残っていた。 設計作業  先月作った模型を図面に起こす作業。思ったより微調整が必要だった。作りたいものの情報を平面に詰め込もうとすると不思議なもので

          活動報告 2023年1月

          活動報告 2022年12月

          一年の中で太陽が最も傾く月が嵐のように過ぎていった。夏に比べて海面が日光を反射して眩しい。季節ごとの太陽の高さに敏感になったのは山が近くなったからだろうか。日ごとに部屋の奥にも日光が差し掛かるようになり、朝日で目が覚めるようになったのはうれしい。 活動報告会 12月7日に移住定住の地域おこし協力隊3名で地域の方々に向けた活動報告会を行った。チラシを街の方々に配って広報したり、実際に多目的ホールを借りて発表練習をおこなったり、12月に入ってからは報告会の準備をしていた。 想

          活動報告 2022年12月