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活動報告 2024年2月

 ようやく寒さの峠を越えたかな、と思っていた矢先にとんでもない大雪に襲われ、冬将軍の洗礼を受けた二月だった。こんなに降ったのは大槌町に住み始めてから初めてだろう。雪が止んでしばらくするとどこからともなく近所の方々が雪かきに出てくるのが、雪かきの妖精みたいでなんだか可愛らしかった。
 東京出身なのが原因だと思うが、私は降雪に目がない。どうしてもわくわくしてしまう。真っ白な風景がとても好きなのだ。「雪だるまつくーろー♪」と歌いながら雪だるまを作ったりもした。あんまり綺麗なのはできなかったけど。たくさん積もったのをいいことに、大きいのを作ろうとしすぎたのが失敗の原因じゃなかろうか。雪玉が大きくなればなるほど重みのせいで下の砂利も巻き込んで表面が黒ずんでくる。「ちょうど良い」と言うものを目指すのいつでも難しい。
 せっかくの積雪なのに、新潟県出身の同居人は雪だるまを作らないらしい。雪を見るのは好きだが、触るのは嫌いなようだ。

報告会!

 地域おこし協力隊の活動を町民の皆さんに知ってもらうための、年一回の報告会を14日に行った。みなさん来ていただけただろうか。

この集合写真、それぞれキャラが出ていて結構お気に入りだ。

 当日は丸一日かけてお振る舞いのコロッケを準備していたので、ヘトヘトになった。みなさんから美味しいといっていただけたので何よりだ。私はあまり役立っていないと思うが。写真から分かる通り、私だけエプロンの準備をしていなかった。そもそもエプロンを持ってすらいない。この辺りから私がいかに役に立たなかったかが窺い知れる。報告会のチラシは私が作ったのでそれで許してください。

 肝心の発表会は、大して焦りもせずいつも通り話せたのではないかと思う。協力隊の人から「もっと緊張しろ。」と言われるぐらいには落ち着いていた。隣にとんでもなく緊張していた人がいたからね。その分落ち着いたのだろう。

仙台就職フェア

2月10日にふるさといわて定住財団主催の岩手県就職フェアが仙台で行われ、それに参加してきた。岩手県への就職を支援する目的で行われ、岩手県のさまざまな自治体が参加する他に岩手県にある企業も参加していた。大槌町のブースにいらっしゃったのは2名だったが、少ないのか多いのかはいまいち判断しかねるところだ。企業のブースにはもう少し人がいたかな。移住・定住を支援する冊子や情報をたくさん準備していく一方で、就職に関するアピールはあんまり足りなかったかもしれない。次の機会に生かそう。
 私たちのブースの位置がメインブースに近かったのだが、イベントに営業できた芸人さんを近くで見れたのはいい機会だったのかもしれない。あんまり興味はないんだけどね。

わかすフェス

 最近は大槌町の外での仕事が多く、23日にも東京で大槌町のPRをしてきた。いわてわかすフェスだ。昨年も参加したが、このイベントの参加者は岩手への熱が凄くてとても話しやすい。こっちは就職フェアより参加者が多かったこともあり、40名ほどがブースにいらっしゃった。大槌町出身だったり、大槌町にボランティアに来ていた経歴があったり、三陸にゆかりがあったり、そんな人たちが大槌町の今の様子を訪ねてきた。移住定住事務局のスタッフらしく答えることができた…かな。…あんまり自信はない。

あとがき

 仙台就職フェアの帰りがけに釜石によって映画を2本見た。1日に2本映画を見ることはあまりないからとても良い日だったと思う。そう言えば先月も映画を結構見たし、就職フェアの時に仙台でも1本見たな。今年は映画の一年間になるかもしれない。1本目は是枝裕和の「幻の光」で、2本目は西川美和の「ゆれる」。
 前半の方はカットがとても美しかった。能登半島が舞台の映画だ。映像としての美しさが素晴らしくて、見ながらニヤニヤしてしまった。是枝監督の作品の中で見たことがあるのは「万引き家族」と「怪物」だが、今まで見た中で一番絵が綺麗だと思った。そう言えば「誰も知らない」をいつか見たいと思ったまま見ていないな。今年中に見よう。
 後半の方はストーリーが面白かった。人間の不合理で感情に揺さぶられる部分がよく出ていた気がする。さっき挙げた「怪物」が好きな人はきっと気にいると思う。あと主演のオダギリジョーがかっこよかった。2006年の映画だが、主人公の実家がガソリンスタンドを経営していて、ガソリンが135円だったのに一番たまげたかもしれない。思わず「やっす!」と呟いてしまいそうになった。
 2本ともフィルムで保存されている映画だったらしく、後ろで映写機がカタカタなっているのが鑑賞体験を演出してくれていた。フィルム映画を見たのは初めてだ。良い機会だった。

映画をたくさん見たこともあってか、今月のフィルム写真は奥行きがあってかっこいい写真がたくさん撮れた。とても気分が良い。雪が降ってくれたおかげもあるだろうか。

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