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葦のつぶやき

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#つぶやき

千鳥足綴り方

千鳥足綴り方

比較とは、一体何者なのか。どんな顔をしているのか。醜いのか。美しいのか。一般的な顔を、いや、一般的な顔とはどの様な顔なのか。という疑問が文の中途で湧いてきてしまったが、考えうるに、100人の正直者を連れてきて、50人に『その人間の容姿は美しいと』言われ、もう50人に『この人間の容姿は醜い』と言われた、男。男?男で良いのか、はたまた女で良いのか。いやそもそも、その歯に物着せぬ無礼な正直者達の性別は、

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泥酔

泥酔

吐くことを知らぬ暴走機関車。氷菓子が美しい、甘美な甘さ、私の酔いをうつくしむなも知らぬ誰かよ、伴侶にならぬか。いや、それでは貴方の人生を壊滅に導いてしまう。それはいけない。私は酔っているのかしら。ちゃんぽん。リビングに響く幻想。I just called to say I love you. 『ザッハトルテは好きなのよ。』
"帰る"ヨイトマケの歌を歌わぬば苦行をしらぬ。(マスクがいるぞ)撤収!!!

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ぼんやり

私にはやはり、飄々と生きてゆく生活しか残されていないのかしら。隣の芝生はいつも若々としており、艶やかで、幸福を感じるのです。これも嫉みなのでしょうか。彼らの生活は黄金すら霞む眩い極楽浄土への美しい回廊に見えてしまうのよ。相対的に比較してはいけないことなど百も承知なのです。ただ、理性も時には、イブのその清澄かつふくよかな御御足の上にそっと脱力して、不浄の左手を凌辱するかのよう、ただ悠長に撫で回し、そ

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柳の下の泥鰌

卑屈、悲観、阿諛、陰気、字引で探せば幾らでも溢れ出てくるようなネガティブな語彙、言語が誕生し、我々の先祖が涙する毎に鼠算的に増殖した不遇の言葉。
涙と泥で形作られたような僕ですが、どうやら不思議にもそのような僕を好いてくれる人間が幾許かいるようなのです。本当です。お粗末な僕の自意識からでた嘘などではないのです。あなたは多分虚勢だと思っていらっしゃる。分かるのです。信用とは命綱のない綱渡りのようなも

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浅学的芸術論

浅学的芸術論

芸術。多岐に渡り、それは良くも悪くも、時代や風俗、思想の影響を受けながら、紆余曲折、曲折不沈、歪に、けれども精到にその外郭を変化させ続けている。しかし、芸術には、決して他者の干渉を許さぬ、否、何者にも触れることの出来ぬ、神域の、処女性の、絶対不可侵の本質が預けられているのです。それは、批評への無知。物質主義の社会の中で生きる事を強いられている我々には決して芸術を根本的に侮辱することも、揶揄すること

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