Katsue Ishii

革と工芸 wasabi CRAFTと、こぎん刺しと菱刺しの情報を発信するウェブマガジン…

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革と工芸 wasabi CRAFTと、こぎん刺しと菱刺しの情報を発信するウェブマガジンkoginbankを運営しています。手工芸に携わる人のお話を聞くのが好きなので、聞いたお話をここに記録します。

マガジン

  • どうでもいい話

    出くわしことに思ったこと

  • 「お金に換えられないモノ」の結論の出ない話

    「お金に換えられないモノ」に出会ったときに思ったことを書き綴っています。

  • 手工芸取材記

    日本国内の様々な手工芸の職人さんたちを訪ねた時の記録をまとめたものです。 不定期で公開します。

ストア

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    Kasuri cotton shoppingbag

    西陣絣は先染めした段染糸の染め分けた色の境界線をずらすことでテキスタイルデザインを構成するのですが、そのずらし方が大胆かつ繊細なのが特徴的です。 その綿絣のショッピングバッグを灰色と藍色の2色ご用意しました。ショルダーテープとヌメ革のハンドルが付いた2wayバッグです。 サイズ・幅:44cm、高さ:50cm(+ショルダー高さ27cm) 素材:綿100%
    4,950円
    wasabi CRAFT | leather & craft
  • 商品の画像

    スクエアボストン

    サイズ:巾33㎝・高さ34㎝・奥行18㎝。重さ1000g。 折り紙で作る紙風船のようなスクエア型バックは2~3日の旅行にぴったりの容量です。 革はソフトなので折畳んで収納することができます。 比較的傷や汚れには強い革です。 濡れた時に水気をふき取る程度で日常的なメンテナンスは必要はありません。 底面にはゴム製の底鋲が5か所。 内側はピックスエードを使用。 カードやキーを入れるための内ポケットと1か所設けました。 ハンドルは丸形で、出っ張りのない拘った縫製になっています。
    34,000円
    wasabi CRAFT | leather & craft

記事一覧

固定された記事

棚卸SALEをする

私が運営する、革と工藝のブランドwasabi CRAFTでは 本日2024.6.26の20:30より棚卸SALEを開催します。 廃番になった過去の商品のサンプルなんかも出しています。 これっ…

Katsue Ishii
3日前
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10年日記

今日は誕生日である。 久しぶりに10年日記を開いてみたら、今年が最後の10年目だった。 見開きに同じ日の10年分の2行の記録。開くたびに去年を振り返ることが案外楽しくて…

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労働の喜びの分だけ安くなる?

手仕事の値段の話をしていてよく出てくる話が、作り手は労働力を提供したけれど、楽しく喜びがあった分だけ提供価格を下げるという話。 確かに、どれだけ報酬が高くでもや…

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味気ない未来

このポストに批判的なコメントが多いことが意外だった。 もうすでに未来の方向性はこれじゃん。モノだけじゃない。人も。 いろんな存在があるから楽しくて充実感保てるの…

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2か月前

健やかな人の正論

ホント。このとおりだと思うんだ。 だけど、つらいと言う人が既に健やかじゃないどころか寧ろ病に蝕まれていたら、相手の所為以外を考える余地がなさそうだ。今、そのこと…

Katsue Ishii
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ぬるま湯人生

もうすぐ5年一緒に働いた人が職場を去る。 決して円満ではない。にっちもさっちもいかなくなって苦渋の決断だった。 子供を育てるシンママ。それも突然ならざるを得なくて…

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koginabnkの投稿が珍しく沢山の人に見てもらえて、こっそり喜んでいる。 昨年末、日本民藝館展への出品を目指して作家さんに作ってもらった。 サイズは畳1枚程。総刺しの…

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3か月前

結婚ってなんでしょう?

30年前に私は地元で一番賢い高校に合格した。 自慢じゃないが中学校で勉強ができてしまったので、挑戦してみてもいいかなと思った。それと、周りの大人を見返してやろう…

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3か月前
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がっぱブギウギ

朝ドラにがっぱ餅なるものが出てきた。 青森出身のお手伝いさんが、愛子が残したニンジンを潰してご飯もお砂糖も入れて潰して混ぜて焼いて二人食べてたあのお餅。私は匂い…

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4か月前

タダ is priceless

今にはじまったことではない。数十年も前から、私が能天気に笑って観ているテレビやメディアの向こうの見えないところで苦しみに耐え抜いてきた人や人生を狂わされた人だっ…

Katsue Ishii
4か月前
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朝ごはん

だいたい朝ごはんは7時にたべる。 玄米とみそ汁と何か。 玄米食はもう15年くらいになる。白米より胃にずしっと来るのでしっかり食べた気になるもんだ。 こんなにしっかり…

Katsue Ishii
5か月前
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筆づかい、息づかい。

柳宗悦唯一の内弟子 鈴木繁男展―手と眼の創作内弟子との紹介にはピンとこなかったのだが、民藝館の展示ケースの拭漆をしていた人なのだと知って俄然興味が湧いてしまった…

Katsue Ishii
5か月前

新しい活路を見出したらありがちなこと

たまたまなのか、確信犯なのかわからないけど、大きな組織が追いかけると先行者が後の人には見えないし、組織が先行をいつの間にか飲み込んでたりしません? 自分にも似た…

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5か月前

価格交渉

商売の基本は安く仕入れて高く売ると言われていた。 大阪では値切ってなんぼだと言われた。 そうだ。20年前ある建材メーカーで働いていた時、日本全国で一番手ごわいお客さ…

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5か月前
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2024年 四度目の年女

随分歳を重ねてきたが、自分の干支の年が回ってきたのは人生でやっと4回目。だからと言ってなんてことはないけれど、年女の経験の浅さに人生まだまだ半人前なんだと感じる…

Katsue Ishii
6か月前
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固定された記事

棚卸SALEをする

私が運営する、革と工藝のブランドwasabi CRAFTでは 本日2024.6.26の20:30より棚卸SALEを開催します。 廃番になった過去の商品のサンプルなんかも出しています。 これっきりのSALEなので、7/7までの期間は全品対象で値下げしちゃう予定です。気になる商品があったなら、この機会にぜひご利用ください。 沢山の人のご好評いただいているこのお財布も在庫に限りお安くしちゃいます。たぶん、もう二度とSALEはしないと思うのでお見逃しなく! ラグジュアリーブラン

10年日記

今日は誕生日である。 久しぶりに10年日記を開いてみたら、今年が最後の10年目だった。 見開きに同じ日の10年分の2行の記録。開くたびに去年を振り返ることが案外楽しくて、続けていたのだが2~3年前から書く前に寝落ちしてしまい途絶えてしまった。でも、誕生日の日だけはしっかり記録。。。でも去年だけなかった。 ほぼ、女独身40代の10年の記録には、未来の不安の吐露ばかり。 そして、だいたい一人で美術館行ってるし。今日も行ったし。 今日は、この日記最後の誕生日で、書いたことは全

労働の喜びの分だけ安くなる?

手仕事の値段の話をしていてよく出てくる話が、作り手は労働力を提供したけれど、楽しく喜びがあった分だけ提供価格を下げるという話。 確かに、どれだけ報酬が高くでもやりたくない仕事だってある。遊んでいるような時間だったのに報酬なんて貰っていいのだろうかと思う仕事もある。お金のためにやらざるを得ない労働がある一方で楽しい仕事というのもある。 例えば、私が携わるこぎん刺しという刺し子の手仕事。 10㎝角のコースターを1枚作るとして、 ・デザイン、図案を考え >デザイン・図案は1時間

味気ない未来

このポストに批判的なコメントが多いことが意外だった。 もうすでに未来の方向性はこれじゃん。モノだけじゃない。人も。 いろんな存在があるから楽しくて充実感保てるのに、全部が一台で(一人で)ことが済むなんてつまらない未来じゃないか。 誰も、何も必要としない。欲求は1台が早急に解決してくれる。 素っ気なく豊かでもなんでもない。無味の時間だけが莫大に存在する。 煩わしい存在がありがたくて仕方がない日がもう目の前に来てるんだな。

今、腐りたいのを踏みとどまる

ただでさえ雨の日は憂鬱なのに出かけなくちゃいけないとなるとなおさらだ。 この仕事は1円も入ってこないけど、褒めてもらえて宣伝の機会をもらえるので頑張って宣材を経費かけてつくったのだ。設営・表彰・撤去と3日時間が取られる。で、今日がその1日目。 宣材の大きな荷物を持って会場入りしたら、スペースにはこちらが用意した宣材を展示するスペースが無い。当初先方から送られてきたスペースレイアウトにはなかった什器とパネルで余地が無い。こんな話聞いてない。あのレイアウトは真っ白だったから自

健やかな人の正論

ホント。このとおりだと思うんだ。 だけど、つらいと言う人が既に健やかじゃないどころか寧ろ病に蝕まれていたら、相手の所為以外を考える余地がなさそうだ。今、そのことに困っている。 こっちも、そないに健やかなわけではないが、正論だとも思っていないが、こっちも困るしつらいから、何とかならないかと投げかけたことを受け入れてもらえず、つらいと言われてしまうとどうしようもない。しかし、お手上げで相手を放ってしまうと、その人が危険な深みにハマって行きそうで心配になる。 相手のつらさがど

ぬるま湯人生

もうすぐ5年一緒に働いた人が職場を去る。 決して円満ではない。にっちもさっちもいかなくなって苦渋の決断だった。 子供を育てるシンママ。それも突然ならざるを得なくてなったシンママ歴2年くらいか。 気がかりではあるが、もうこの人はこの決断を自分の力で乗り越えるしかないと思っている。 言わたことが望みどおりにできず、上の人間をイラつかせ、上の人間のそのイラつきに自分は信頼されていないと自ら窓際のような居場所をつくろうとしていた。しかし小さな会社で売り上げを1円もつくれないそんな

布であることに変わりない

koginabnkの投稿が珍しく沢山の人に見てもらえて、こっそり喜んでいる。 昨年末、日本民藝館展への出品を目指して作家さんに作ってもらった。 サイズは畳1枚程。総刺しのこぎん刺し。 織物のようだと褒められるのは、ちょっと心境が複雑。針を片手に1目1目模様を作ってきた。だから織物と一緒にされては困る。でも、布であることに変わりはない。 こぎん刺しが、何かの製品として世に流通したら、ライバルはこぎん刺しだけではない。織物も、型染めもハイテックな素材、革とも競い合うことにな

結婚ってなんでしょう?

30年前に私は地元で一番賢い高校に合格した。 自慢じゃないが中学校で勉強ができてしまったので、挑戦してみてもいいかなと思った。それと、周りの大人を見返してやろうという思いもあった。 母には「あなたは〇〇だから、、、」と言われるたびに何もわかってないと憤りを感じていた。私の学力についても、合格できるわけがないと思っていたのではないだろうか。そんな母を見返したかった。 そして、母に口うるさい小姑な叔母たちも見返してやりたかった。母以上にできるわけがないと思っていそうだから。そ

がっぱブギウギ

朝ドラにがっぱ餅なるものが出てきた。 青森出身のお手伝いさんが、愛子が残したニンジンを潰してご飯もお砂糖も入れて潰して混ぜて焼いて二人食べてたあのお餅。私は匂いと共に記憶がよみがえってくる。祖母の家で食べるおやつだった。 ”がっぱ餅”なんて名前は知らなかった。祖母の家では”かぼちゃのお餅”。かぼちゃとご飯を潰して甘くして、ストーブの上でフライパンで焼くのだ。フライパンにする蓋は桶職人の祖父が作った木の鍋蓋。お餅の甘い匂いと木のやわらかい匂いが暖かい部屋中に満ちていく。焼き

タダ is priceless

今にはじまったことではない。数十年も前から、私が能天気に笑って観ているテレビやメディアの向こうの見えないところで苦しみに耐え抜いてきた人や人生を狂わされた人だっているのだろう。ここ数年、見えなかったテレビの向こう側の理不尽がポツポツ見えてくるようになって、番組を見たくないとさえ思うものもある。 そうだよ。見なきゃいいんだよ。 海外の綿花の強制労働と一緒で、誰かの苦しみの上に成り立つ娯楽が続いていてはいけない。テレビに対して不買という行動は起こせないけど、視聴しないという態

朝ごはん

だいたい朝ごはんは7時にたべる。 玄米とみそ汁と何か。 玄米食はもう15年くらいになる。白米より胃にずしっと来るのでしっかり食べた気になるもんだ。 こんなにしっかり食べて、全く動かなくても4時間後には必ずお腹が減る。朝ごはん食べない日なんかは昼前に精神崩壊しそうで大変つらいので、朝ごはんは必ず摂る。昼ごはんの場合は、しっかり中華定食食べた後、8時間後でもお腹がすかない時もある。どういうことなんだ?この朝と昼の腹が減るまでのタイムラグは。 朝ごはんの前はだいたい10時間くら

筆づかい、息づかい。

柳宗悦唯一の内弟子 鈴木繁男展―手と眼の創作内弟子との紹介にはピンとこなかったのだが、民藝館の展示ケースの拭漆をしていた人なのだと知って俄然興味が湧いてしまった。 民藝館に行く度、何度見てもあの展示ケースの美しさに見とれてしまう。あれは漆が塗られているなんて、今まで何度も目にしても気づかなかった。けれど、なぜ見とれてしまうのかがやっとわかった。 展示の中でひときわ目を引いたのは、小間絵の数々。迷いなくシャープな動きでありながら、とても繊細な線で、飛沫の先まで神経が行き渡っ

新しい活路を見出したらありがちなこと

たまたまなのか、確信犯なのかわからないけど、大きな組織が追いかけると先行者が後の人には見えないし、組織が先行をいつの間にか飲み込んでたりしません? 自分にも似たようなことがある。 「私の公開したアイデアをこいつはパクりやがったな。」みたいな。 でも、それは勝手に思っているだけで誰かに言ったら「アホちゃう。」と一蹴されそうなので心の奥にしまっている。だいたいは、パクったと思われるネタを非の打ち所がないくらい壮大なクリエイティブに昇華されているので、独りでこっそりネタ提供者とし

価格交渉

商売の基本は安く仕入れて高く売ると言われていた。 大阪では値切ってなんぼだと言われた。 そうだ。20年前ある建材メーカーで働いていた時、日本全国で一番手ごわいお客さんは大阪人だと言っていた。そのメーカーは大阪に本社あった。 フリーマーケットや市場では値引き交渉が楽しみ。みたいな風潮は今でもあるのかな。 自分も商売するようになって、値引き交渉ってダサいなと思うようになり、年々その思いは強い。 でも、交渉の持って行き方ってあると思うし、交渉もコミュニケーションだから楽しけれ

2024年 四度目の年女

随分歳を重ねてきたが、自分の干支の年が回ってきたのは人生でやっと4回目。だからと言ってなんてことはないけれど、年女の経験の浅さに人生まだまだ半人前なんだと感じる。 今年は初めて自分の干支が回ってきた36年前のことをむしょうに思い出す。辰の土鈴を買ってもらったことが嬉しかった。少しずつ大人の仲間入りをしていく10代の頃の心持を忘れずに、今年もこれまで得て来たいろんな経験を糧に自信をもって挑んで行きたい。 #今年やりたい10のことお金を貯める これまで自転車操業で少しずつで