ぬるま湯人生

もうすぐ5年一緒に働いた人が職場を去る。
決して円満ではない。にっちもさっちもいかなくなって苦渋の決断だった。
子供を育てるシンママ。それも突然ならざるを得なくてなったシンママ歴2年くらいか。

気がかりではあるが、もうこの人はこの決断を自分の力で乗り越えるしかないと思っている。

言わたことが望みどおりにできず、上の人間をイラつかせ、上の人間のそのイラつきに自分は信頼されていないと自ら窓際のような居場所をつくろうとしていた。しかし小さな会社で売り上げを1円もつくれないそんな社員は窓際にいても上司に丸見えで、その様子が上司の気分をさらに悪化させてしまう。同僚が手助けしようものなら、その人に仕事を丸投げして我関せず。仕事の質問をしても思いついた話したい話題にどんどん逸れて質問は解決しない。

彼女のこれらの仕事ぶりには、自身の行動ひとつひとつがどれだけ周りの役に立っているだろうか?という疑問を持ち合わせているとは到底思えなかった。これは致命的で、この疑問を持って行動できると随分変わるのに。。。

この一緒に働いている間に、彼女に人生の大きな波が幾度かあって、中には意図せず離婚に至ったことも含まれるが、それを同僚として目の当たりにし、思いがけず彼女のこれまでの人生のハイライトを知ってしまい。ずっとぬるま湯の人生を選んできてるなと思った。他人のぬるま湯にかけ湯もせずに浸かって渡り歩いているうちに、実は自分の肌に合わないお湯で身をむしばんでいることに気づいていない。

やっぱり若いうちに苦労はするものだと思った。若いうちに自分の温泉掘っておかないと中高年になってからでは身体が辛い。

彼女はそんなつもりなかったと思うだろうな。でもこれは私の実体験からも感じるところ。私自身も一番仕事が頑張れる30代をぬるま湯に浸かって生きていたから、今自分の温泉掘ってるけど源泉になかなかたどり着けない。

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