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老後のお金・終活

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高齢者自身と親族が知っておきたい「お金の終活」と「お金の考え方 」のヒントをまとめていきます。
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記事一覧

「終活の始め方」何から手をつけてよいか迷っているあなたへ

「終活の始め方」何から手をつけてよいか迷っているあなたへ

終活、そろそろなにかしなければと思っているけど…
そのうちに…と言いつつ時間が経ち、
気力が無くなりそのまま何もせずに年を重ねる
という方、少なくありません。

「財産」を書き出してみませんか?

自分が考えている「財産」です。

不動産や預貯金だけではなく、
大事にしている絵画、貴金属や時計なども含め

自分が持っているものです。

また、不動産などは名義も確認します。

インターネットでも登記

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老人ホームへは月に何回会いに行けばいい?

老人ホームへは月に何回会いに行けばいい?

ボランティアで電話相談を受けたことがあります。
忘れられない相談の一つ

「母親が入っている老人ホームへは、月に何回会いに行くのが良いのかを教えて欲しい」

男性でした。

私は、

「それぞれ事情が違うので、週に一回など決まっていることは無い、老人ホームの担当者とお話なさってはどうでしょう…」
「回数によって、よいか悪いかではないと思いますよ」

とお話しましたが

「行く回数を決めてほしいんで

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終活はいつから?その2 何から?

終活はいつから?その2 何から?

終活いつから?何から?

それは・・・

今から

財産目録の作成から

これが意外と、簡単ではありません。

あれこれ思い出す気力と時間が必要です。

私が起業した10年前ならば
A4用紙一枚に、不動産、株式債券、預貯金、保険、負債などを記載したもので
ある程度は対応可能でした。

しかし、いまは
通帳など「紙」が現実に存在して確認できるものばかりではありません。

それに伴い
IDやパスワード

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終活はいつから?その1

終活はいつから?その1

私が開業した当初(2012年頃)は、とにかく遺言書の有効性を伝えたく
一つのご提案として次のようにお話をしていました。

・65歳になったら自筆の遺言書
・75歳になったら公正証書の遺言書

まだエンディングノートがポピュラーではない時代でしたが
遺言書に関してはまだ有効な気がします。

そもそも遺言書は15歳以上ならば有効です。
もちろん判断能力があれば・・・となります、
要するに認知症になって

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同居介護の限界と住まい探しのヒント

同居介護の限界と住まい探しのヒント

お子さんが親を最期まで自宅で看取る。

その予定が…

自宅介護は限界となり、共倒れとなる前にと

親は施設を選択する。

ところが…

入居した施設に自分がやっていた対応と同じことを要求し、
不満が募る。

その後、

子は「ここはダメだ!」として違うところに親を移動させる。

しかし、移った先でも同様なこととなり、また移動する。

このような場合、約1年半の周期で移動する方が多いようです。

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家においてある現金

家においてある現金

夜中の地震…そして停電

災害の時、クレジットカードが使えない等、キャッシュレス決済ができない…

現金の重要性を痛感します。

そして、最近増えているのが近所にあった銀行の支店が閉鎖した

それぞれ理由は違っても、
少なからず現金を家においている方は多いと思います。

ぜひ、その置き場所をエンディングノートや財産一覧に書き残す、または誰かに伝えておいてください。

多くの場合は、わかりにくいとこ

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【デジタル遺品の探しかた…】を読んで
 死後のスマホを考えてみた

【デジタル遺品の探しかた…】を読んで  死後のスマホを考えてみた

Iphoneが発売されたのは2008年、日本では2011年東日本大震災を機に広がったようです。
最近、遺品にスマホがあるケースが増えてきました。

「デジタル終活」
相続の現場では、ネットバンクやネット証券などの金融資産にのみ目が行きがちです。

でも、
LINEのやり取り、Facebookのつながり、Instagramの写真、ブログの記事…これらはとっても大事!

多くの場合、これらはスマホの中

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「札幌に一人で暮らす母親」のために 私達が考えているサポート

「札幌に一人で暮らす母親」のために 私達が考えているサポート

コロナだけではなく、札幌は大雪によって人の流れが止まってしまいました。

「札幌へ来る」ということが
非常に時間とリスクの伴うものとなってしまいました。

そんな時、札幌で暮らすひとり暮らしの母親に対して
・スマホで顔を見ながらコンタクトが取れたら…

・大丈夫と口では言うけど、本当に体調は問題ないのだろうか

・離れている親の財産管理や万が一のときはどうなるのだろうか

これらの心配が生まれてい

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私がお金の勉強会を続ける理由

私がお金の勉強会を続ける理由

相続専門の事務所である弊所が、なぜお金の勉強会を続けているのか…

それは、大きなお金が動いたあとで
次に問題となるのがお金の使い方、管理の仕方だから

相続でも、相続対策の一環としての贈与でも
大きなお金が動くことが多くあります。

手にした方の多くは
喜びます

苦労せずに手にしたお金です。

随分前になりますが
贈与で若くして500万円という金額を手にした方がいました。

1年後、その残高は

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とりあえずとっておく? 家庭での書類整理について

とりあえずとっておく? 家庭での書類整理について

電子化が進んできたとはいえ、まだまだ紙の書類は必要不可欠です。

とりあえず、とっておくと安心…?
いつか使うかもしれないし…

その結果、貯まる一方の書類。

多くの場合、処分してよいかどうか…その判断ができないのが原因です。

その書類が金融機関などから届いたものならば、そう簡単に判断はできないと思います。

取引のお知らせ、内容確認のお知らせ、定期的に発行される残高のお知らせ
これらの書類は

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お金の勉強をする理由とお金が大きく増える理由 そこから見える誰でもできる対策

お金の勉強をする理由とお金が大きく増える理由 そこから見える誰でもできる対策

お金の勉強の第一歩は「社会保障を知ること」だと考えています。

病気になった時、医療費が高額になった時、身体の自由が効かなくなった時、働けなくなった時(収入を得ることができなくなった時)等など

困ったときにどのようなサポートが受けられるのか、そのためにどのような負担をしているのか。

これらを知ることで超えられる問題があります。

その上で「資産形成」について学びを進めると、見え方が変わってきま

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親の介護を考えたときに 避けたいこと

親の介護を考えたときに 避けたいこと

介護に関する考え方は人それぞれです。

それでも、避けたいこと第一位は
仕事を辞めて親の介護に専念する

その前にできることありませんか?

一般的な相談先は地域包括支援センターです。
ただ、小さな街になると相談することでその地域の方に広がってしまうから嫌だと言う方もいらっしゃいます。

次に主治医という選択肢もあります。
こちらはその方の症状によって解決につながらないこともあります。

2022

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いきなり親に言ってはいけない3つの言葉

いきなり親に言ってはいけない3つの言葉

「認知症なんじゃない?」

「お金いくらある?」

「遺言書いて」

2年ぶりに帰省する方も多いと思います。
自粛を強制されていた期間が長く続きました。
その副作用が出てきています。

具体的には
足腰の衰え、判断能力の低下など。
年を重ねると回復に時間がかかることもあります。

物忘れすべてが認知症ではありません。

「認知症なんじゃない?」

冗談のつもりでも、本人はショックを受け思い込んでし

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危篤…すべきこと考えておくこと3点(+2)

危篤…すべきこと考えておくこと3点(+2)

お客様から焦った様子の電話
「母親が今日明日と言われた…何をすればよい?」

このような状態が「いつ来てもおかしくない」とわかっていたつもりだったが
いざとなるとどうすれば良いかわからない。

お客様の現状も伺った上で
次の3点(+2)をお伝えしました。

①連絡先  万が一のときの連絡先の確認

②葬儀   流れと葬儀会社の確認

③現金   ある程度の現金の準備

特に②に関して2つ
1,写真

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