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【コラム】ベンチャーに入る時期はいつ頃が適正か

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はじめに

ここ数年、ベンチャー企業(主にメガベンチャー)の知名度が高まったおかげで「ベンチャー志望の学生」が増えてきています。
東大・京大・一橋・東工大などの上位大学の学生でも新卒でベンチャーに入る時代が来ています🤔
数年前にたまたま知り合った東大と一橋の学生さんも、二人共(大きめの)ベンチャーに入りました。

ベンチャー大好きな私にとっては非常に喜ばしいことです。

新卒でベンチャーに入るのがありか、なしかについては、少し前のコラムで書きました。

↑この記事を書いたときの結論は、極々一部の人についてはありで、それ以外の人達については無しでした。

新卒ですぐに来なくても良いのではというのが主な理由です😁

では、いつ行くか。
今日はそのテーマを少しだけ掘り下げてみたいと思います。


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1.前提条件

まず、本件を考えるにあたって、前提条件を確定させておきましょう!

ベンチャー企業では、従業員を3段階くらいのレベルに分けて考えるのが普通です。
例えば、以下のような分け方です。

(1)ジュニア

新卒から25~26歳くらいまでの若手で、原則として『教育』を必要とする人材のことをいいます。
年収帯でいうと300~500万円前後となります。
主に大学を卒業したばかりの新卒や大学院卒者などが該当します。

小型のスタートアップやベンチャーでは、原則としてジュニア層を積極的に採用しようとしている企業は少数派です。
なぜなら、まだ社内に教育システムが整っていないからです😱

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(2)ミドル

ミドル層は、社会人経験を積んだ20代後半から30代前半の中堅で、あまり教育を必要としないプロフェッショナル人材のことをいいます。
年収帯は、500~800万円前後です。

ベンチャー企業では、原則としてこのミドル層の採用に積極的です。

ベンチャー企業の多くでは、教える余裕はないけどやらないといけない作業は膨大なので、体力のあるミドル層が来てくれると非常に助かるのです。
そして、多くのベンチャーにとって、ミドル層は「同世代」という点も利点です。
同世代だと感覚が近いことが多いので、すぐに馴染めます。

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(3)シニア

最後に、シニア層は、マネジメント経験が豊富な30代半ば以上のプロフェッショナル人材のことをいいます。
年収帯は700~1500万円前後です。
別の名称では「ハイクラス人材」と呼ばれたりもします😁

シニア層については、原則として何らかの分野の専門家であり、かつ、マネジメント経験が求められます。
士業としての経験が豊富だったり、大手で部署を一つ統括していたり、他のベンチャーで部長や執行役員以上の役職を経験していた方などが多い印象です。

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この3つのレベル分けで本記事も考えていきます。


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2.ジュニア層の就職・転職

ジュニア層の場合、ベンチャーへの入り方は大きく分けて2通りあります。
それは、新卒採用中途採用です。

新卒採用の場合、そもそも行きたいベンチャーが「新卒採用」を実施しているかどうかにかかってきます🤔
新卒採用を実施しているベンチャーは、比較的規模が大きい印象です。
メガベンチャーの多くは新卒採用を実施していますので、狙ってみるのもありです。
伝統的な超大手企業と同等の福利厚生とベンチャーらしい裁量・自由度を両方経験できるので、メガベンチャーはオススメしたいところです😁

メガベンチャーの例としては、以下のような企業が挙げられます。

・サイバーエージェント
・楽天
・GMO
・グリー
・メルカリ
・ミクシィ

どの会社も有名ですから、ご存知でしょう😁
素晴らしい企業ばかりです。
私が今新卒ならメガベンチャー狙うこと間違いなしです😍


もう一つの入り方は中途採用です。
多くの場合、初めての「転職」となると思います。

私としては、最初に入った会社(大手が良い)で3年以上の経験を積んでから転職を検討することを強くおすすめします
できればミドル層になってから転職しましょう!ということです。
大卒なら25~28歳前後、大学院卒なら27~30歳前後くらいです。
この年齢層、一番熱いです🎵

ジュニア層の間に転職をするより、選択肢が一気に増えると思います。

大手では、教育システムが充実しているので、最初の数年間をかけてじっくり育ててくれます。
少しペースが遅すぎやしませんか?と思うほどじっくりと教育してくれるので、3年くらいいれば一通りのビジネススキルが身につきます。
ベンチャーからすると「大手での教育課程をすべて履修している」ということが価値になります。
基礎的なことはもう教える必要がないという安心感が採用に繋がります。

ただ、一部の方については22歳から入って3年で25歳なので、この時点で転職を考える方もいらっしゃいます。
ミドル層といえるかはまだ微妙だけど、ジュニア層の中では上の方という年齢層です。

この年齢層での転職をするなら、部署を限定して転職活動をした方が良いかと思います。
総合職という考え方はベンチャーにはあまりありません。
営業か、開発(エンジニア系)か、経営管理部門かです。
営業職であれば比較的どこのベンチャーでも採用してくれます😁

あとは経営管理部門の経験者も比較的転職しやすいです。
特に、経理・財務・労務・人事・法務などの経験者は強いです。
大手で若いうちから経営管理部門の専門職として働けるような人は、大抵優秀なので、そういう要因もあるかもしれません。

WARCでも、経営管理部門特化型ですが、SYNCAというサービスで若手とベンチャーのマッチングをサポートしています。

ジュニア層で転職を試みるなら、できる限り部署を限定して、自分がやりたいことを明確に述べられるようにしておきましょう!

ジュニア層の若手が、大手からの転職で失敗している事例を見てみると、何がやりたいかよくわからないケースが目立ちます。
採用担当者側から見ると『この子はただ今の職場から逃げたいだけなんだろうなぁ』という印象を抱くケースです。

あと多いのは、大手の批判ばかりを並べて転職しようとしているケースです。
正直申し上げて、環境でいえば大手の方が圧倒的に上です😨
大手でダメだったからベンチャーに行くというのはなかなか難しいかと思います。

むしろ、ベンチャーでは、大手以上に様々な能力が必要とされます。
大手で大活躍できていた人ならベンチャーでもなんとかなるかもしれませんが、大手でくすぶっていた状態だとかなり厳しいと言わざるを得ないです。
そのため、大手の批判ばかりを述べられると、採用する側はなかなか採用決定できません🤔

ベンチャーでは、過去のことより未来のことを語りましょう。

20代半ばで自分のキャリアプランを決めて、その分野の専門家になるんだ!と熱く語れる人は、ベンチャーの採用担当者も応援したくなります。

『経理としての経験はまだ浅いけど、これだけ熱意があるなら経理スタッフとして雇ってもいいかもしれない』

と思うのが人情(笑)
自分のキャリアをこれから築いていくのだという明確な目的意識がある人間は、人の心を動かします😁
そのため、熱意ある未経験者が採用されることもしばしばあるのがベンチャーの世界です。

ジュニア層の転職成功の秘訣は職種の限定と熱意かもしれないですね🤔


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3.ミドル層の転職

ミドル層(20代後半から30代前半)の転職は、ベンチャーで最も旺盛な需要がある年齢層なのであまり心配いらないかなと思います🤔
十中八九、良い転職機会を得られると思います。

しかし、注意しないといけないところもあります。

それは、ジョブ・ローテーション人材です。
ミドル層の場合、大手等での経験が3~8年ほどあるのが普通なのですが、その中に、ジョブ・ローテーションで数年ごとにいろんなところに飛ばされた人材が一定数いるのです😰

これがベンチャーだと採用されづらいということがあります。
というのも、ベンチャーが欲しがっている人材は「即戦力の専門家」です。
一方で、ジョブ・ローテーションが目的としているのは「ある程度何でもできる人」です。
ここにミスマッチが起こりやすいです。

そのため、ミドル層の転職では、特定の職種の経験をしっかり積んだ人の方が有利です。

ジョブ・ローテーションは、大手に入る最大のデメリットの一つでもあるかもしれないです😰
10年近く社会人経験があるのに、専門といえる分野が一つもないという状態は非常に危険だと思うので、若手の皆さんはよく考えた方が良いかもしれません。
今は、大手でもある程度部署異動について希望を出せるようになっているので、できる限り専門性の高い部署に長くいるようにしましょう!

なお、ミドル層の転職で最強なのは、やはり会計系職種です。
経理・財務はいつでも需要が旺盛なのに、専門人材が極端に少ないため、いつも売手市場です。
会計専門職のミドル層を複数のベンチャー企業がいつも取り合っている状態なので、選び放題だと思います。

もし会計に抵抗がないなら、若いうちに経験を多く積ませてもらうのが良いでしょう😁

そして、会計系の経験がある人は是非WARCにお声掛けください(切実)
ベンチャーを中心として700社以上の企業様の求人案件を取り扱っているのですが、いつも会計人材が足りなくて困っているので🤣
メール1本いただければ、担当者がお返事させていただきます。

recruit@warc.jp

もちろん、今すぐ転職する気はないけど、現在の市場の感じを聞きたいとか、キャリアの相談だけしたいという方も大歓迎です👍
転職はタイミング大事なので、ゆっくり見定めてください😁


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4.シニア層の転職

シニア層(マネジメント経験が豊富な30代半ば以上のプロフェッショナル人材)の転職の多くは、リファーラル(紹介)で行われるので、あまり転職市場に出回ることはないかもしれません😁
シニア層自体がとても少ない貴重な人材なので当然といえば当然ですね。

常に引く手数多です🙄

特にCxO経験者の需要はすこぶる旺盛です。

CFO、COO、CHROなどはいくらでも案件見つかるのではないか?と思うほど。
その他、弁護士・会計士・税理士資格を持っている方の監査役需要も旺盛です。

最近は、大手で様々な業績を収めたシニア層がベンチャーにも入ってきてくれるようになったので、嬉しい限りです。
ベンチャー企業が本気で上場を目指すようになったとき、大手で内部統制システム等を構築した経験があるシニア層がいてくれると本当に助かるのです。

会計、法務、内部監査、労務などのシニア層は是非ベンチャーに来てほしいです。

シニア層の年齢は様々ですが、私が知っているケースでは、30代後半~40代のシニア層がベンチャーに転職して楽しそうに仕事をしているのをよく見ます😁
もう一度青春したいなぁっていう動機があるのかもしれないですね。
ベンチャーにいると、なんかこうワクワクしますからね😍

WARCもその年齢層が多いです。
大人ベンチャーと良い感じに言うようにしていますが、私を含め、おっさんの集まりです🙄


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5.まとめ

以上をまとめると以下のような感じになります。

ジュニア層新卒:新卒ならメガベンチャーへ!

ジュニア層中途:3年以上経験積んで、職種絞って転職活動するのが良い!

ミドル層:特定の職種の経験値が高いならいつ転職してもOK!

シニア層:30代半ば~40代の人がベンチャーに行くことが多い



おわりに

今日はベンチャーに入る時期について少し考えてみました😁
特に論点となるのは20代~30代かなと思います。

自分のキャリアについていろいろ考える時期ですし、転職も検討する時期でしょう🤔
転職はタイミングや運の要素も結構あるので、じっくりと時期を見定めて、自分にとってメリットの大きい時期に決断してほしいと思っています。

20代のジュニア~ミドル層の皆さんは、若いうちから自分の専門性をよく考えて、最も効率的に経験を積める道を選んでほしいです。
専門分野を途中で変えるのはタイムロスも多く発生するので、どうせなら一つの分野を修めてから、広げていくというやり方の方が良いかもしれません。

営業、会計、財務、法律、労務、戦略、マーケティングなど、自分が最も興味がある分野を深く学んで、経験値を上げていってくださいませ😁
私でよければいつでも相談乗りますので、若手の皆さんでキャリアに悩んでいる方がいたら、いつでもチャット飛ばしてください。
FacebookでもLinkedInでも🎵


では、また次回👍


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内容に応じて担当者がお返事させていただきます♫
recruit@warc.jp

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【著者情報】

著者:瀧田 桜司(たきた はるかず)
役職:株式会社WARC 法務兼メディア編集長
専門:法学、経営学、心理学
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