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勉強したからといって実践ができるわけではない

どうも。藁科侑希(わらしなゆうき)です。
普段は大学教員やスポーツ現場でコーチやトレーナーをしております。
今日が355日目のnote投稿です。

本日の内容は、主にこれから何か自分に専門性を持ちたい、学んでいきたい、と思う学生さん向けのものになると思います。

よく「勉強になりました」「参考になります」などの言葉を耳にしたり、目にしたりするんですが。
少しいじわるな返しをすると、『じゃあ具体的に自分の何をどう変えられるか』と問うとどうでしょうか。
実際に何回かこのように返答したことがあるのですが、大半の方から回答は返ってきませんでした。

勉強をなんのためにするのか。
なんのために学ぶのか。
勉強しているふりになっていないか。
わかったつもりになって自分で消化しきれていないのではないか。

今日はこうしたことに、試行錯誤しながら向き合っていきたいですよね、というお話。

●わかったふりをすることの弊害

このようなお話をするときによく用いるのがこちら。
「わかったふり」をするのは、得てして勉強した知識を知っている場合や、そもそものその人のプライドが高い場合が多いと思います。

ですが、そのわかったふりをすることで一番損をしているのは誰かというと、自分自身に他なりません。

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥
Better to ask the way than to go astray.

このことわざにもあるように、わかったふりをするということは、自分がわかっていないことを「聞かない」と選択していることに他ならないんですよね。

そのために、自身がわかっていないことを聞けず、わかった風に装って、そのわかっている風の自分を演じ続けなければならないようになります。

これがバレなければいいのですが、得てして周りからすると、誤魔化していたり、知ったかぶりをしているのはとてもわかりやすく。
自分では自分をわかっている風に思い込ませても、周りからはひどく滑稽にうつっている、なんてこともあるのかもしれません。

「わかった」と思った時が一番考えなければいけない瞬間で。
『じゃあそれを活かすにはどうする』『本当にこれを自分のものにするにはどうしたらいい』と考えて、表面的な知識ではなく、自身の知恵となるよう昇華させることが必要ですよね。

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●自分に変化の刺激を与え続けるために

また、「わかっている」と完結させることの弊害は、「変化を拒む」ことなのだと思っています。

自分の知識の範疇で考えられるものばかりではないのにもかかわらず、「これはこうだ」と決めつけてしまうことがある。
あるいは、自分の知っている・わかっている・やっていることが、『いつまでも正しい』と思ってしまっている。

こうした変化を拒むような考え方をしていると、その考えそれ自体もですが、どんどん変化していく時代ややり方から取り残されてしまいます。
もちろん、普遍的で重要なこともあるのだと思いますが、その普遍的な事柄も、その時代によって少しずつ変化をしています。

このような変化を伴うことが当たり前で、変わり続けることで前に進むことを習慣化していないと、どんどんと自分絶対主義やいわゆる「頭でっかち」の疎まれるような存在になってしまうのではないでしょうか。

そうならないためにも、知っていることでもまずやってみる。
そしてその体感や経験を自分の知識のアップデートの機会として捉えて、変化させてみる。
すると、意外にも気づかなかった部分や、その時にしか感じられないような感覚があるはずです。

そのような実践での感覚や知見は何にも変え難いものですし、知識をより自分のものにしてくれます。
勉強をした、学んだ。その後には、必ず実践を伴うこと。
とてもシンプルですが、これを念頭において変化をし続けたいですよね。

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●これまでの知見と徹底的な実践とをかけ合わせる

「歴史が証明している」
とてもよく聞くフレーズだと思います。

どの分野でもどの学問でも、このような考えはあるのだと思います。
積み上げてきた、知見の総量が各種事柄のある種「深み」を持たせているようにも感じます。

ただ、それはこれまでの人が行なってきて培ってきたものであって。
得てして、改めて現代の技術や考え方で行うと、実際には真逆のことも、真実ではなかったこともあったりします。

そのために、私の専門とするスポーツの世界では、「現場に答えがある」と言われることも少なくありません。
これまでの研究で明らかになったことを取り入れることもよく現場では行いますが、それ以上に、「独自に編み出したこと」や「これまでと異なること」を行うこともとても多いんです。

誰もがやったことのないようなことを繰り返したりするので、もちろん失敗も多いのですが。
選手の指導やパフォーマンス向上のために何が必要なのか、それを知識だけではなく肌感として感じながらアレンジしていく。
すると、後追いで研究が進んで、それが確からしい・とても効果的だと証明されることがあります。

このように現場では、創造性や「わかっていることからの脱却」がある程度の割合を占めることがあります。
現状維持をすることは、停滞ではなく下降。
上昇するためには、変化をし続けること、実践を繰り返すことが必要となります。

この視点から逃げてしまうと、それこそ知ったかぶりを塗り重ねて行ってしまいますし、誰の特にもならなくなってしまいます。むしろ害になることも。

トライ&エラーを繰り返して、自分も周りもどんどん成長できるような実践と学びをしていきたいですよね。

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今日はここまで。355日目おわり。
最後までお読みいただきありがとうございました!

それではまた明日。

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【保有資格】
 博士(スポーツ医学 筑波大学)
 日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
 日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
 日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
 日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
 NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
 NSCA認定パーソナルトレーナー
 高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
 中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
 赤十字救急法救急員

【現在の大学担当授業】於:東京経済大学・千葉大学・東洋大学
 <体育実技>
  ●バドミントン ●卓球 ●バレーボール ●トレーニング理論実習 ●フィットネス
 <ワークショップ科目>
  ●テーピング・マッサージ実習 ●スポーツ医学理論実践
 <講義科目>
  ●健康の科学a ●健康の科学b ●スポーツとの出逢い


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