知れば知るほど、「知らないこと」がわかる

昨日は、ちょっと病院へ行ってきました。
初めて伺うところでしたが、とても雰囲気もよく、スタッフさんも医師の院長先生も親切で安心感がありました。

診断結果はこのような感じ。
自覚症状があった部分に対しての不安が拭えたのと、自覚症状がなかった部位の症状がはっきりしたのでよかったです。

このように自分の知らないことを知ることで、自分が知らなかったことがわかることは多くあるよね、というお話。

●漠然とした不安と"知ったからこその不安"はちがう

よくテスト前に「全然勉強してない」と言う同級生がいたのではないでしょうか。
私も実はそちら側でした。ただ、成績はそこそこいい方ではありました。
なので結果を知った周りからは、「全然勉強してないとか嘘言うなよ」と言われたことも多くあります。懐かしいですね。

しかしながら、これは本当で。
自分の尺度で言えば、まだ勉強していて勉強しきれていない部分が残っているから、「全然勉強ができていない部分がある」ということなのだと思います。
厳密に言えばそうなりますが、わざわざそこまで細かく違いを伝えないですよね。

このように、なんとなく抱える(知らない中での)不安と、知って全体像を把握した上で抱える不安は、まるで別物だと思えるか否かはとても重要だと思っています。

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●知る努力をするからこそ、無知を自覚できる

このお話をするときには、必ず自分のトレーナーの師匠の顔が思い浮かびます。
その先生の口癖が、「教えて」だったんです。
トレーナー業界では先駆的な活動をされていて、オリンピックにも何度も帯同し、プロの選手らから絶大な信頼を得ているような、一流のトレーナーの先生なのです。

しかしながら、物腰は柔らかく、自分が知らないと思ったことに対しては、「教えて欲しい」とストレートに言ってくるんです。
私はその研究室に所属して大学生から博士課程を過ごしましたが、その姿勢は一貫していました。

「知らないことを自覚する」
「知らないことは知る努力をする」
「プライドは脇において教えを乞う」

このようなことを体現されているような方でした。
そんな先生から「教えて」と言われたら、全力で調べて学んで、プレゼンできるようにならなければいけない。
毎日がその連続だったように思います。
おかげで、バドミントンの知見から、統計学・疫学については先生にプレゼンしても恥ずかしくないレベルには至れました。
それぞれの専門の方には敵いはしないと思いますが、やってよかったなと思ったことでした。

あるとき、そのような先生と意気投合するプロ選手が大学院に入ってきました。
プロ選手として長い現役の経験を積まれてきている方で、おそらく日本国民なら誰でも知っているような方。
でも先生と同じように、「教えて」を口癖に、貪欲に自分の知らない世界を知ろうと努力し、周囲に協力をお願いする姿勢を貫いていました。

自分が専門的にどれだけ知識や経験を重ねようと、一度その自分が歩んできた・経験してきた・学んできたところから外れれば、「自分は初心者」であるという意識がとても強いのだと思いました。

自分がいくらその分野で権威を持とうが、知らないことはこの世に山ほどあるわけで。
そのような無知の知を自覚して、学べる姿勢は見習うべき資質だと思いましたし、自分が知らないことを知る意欲を枯らさないようにしたいなと思った次第です。

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●自分が知っていることはほんの一部だけ

このように、自分が知っている・わかっていることは、この世の中ではとてもちっぽけです。
書籍を読んでも、論文を読んでも、それはどんどん明らかになってきます。

だからと言って、知ることをやめてしまうと、そこで成長も止まってしまいますし、激しく変化する時代やテクノロジー、「当たり前」の変遷に取り残されてしまうのだと思います。

自分が知っていることはほんの一部だけ
自分が知っていることが間違っていることもある
自分の正しさを誇示できるだけの学びはそう簡単に積み上がらない

自分に対して、このようなメッセージをよく投げかけたりしています。

これらは、博士の学位をとるときに感じたことでもあります。

スポーツ医学の専攻で博士号をとりましたが、よく言われるように、「この資格をとってからがスタートだ」という意味が、取得してから重くのしかかってきました。

バドミントンの、肩関節の、疼痛についてを年代別に明らかにしたのが学位論文でしたが、その競技も分野も対象も絞った上での知見を明らかにすることだけでも手一杯でした。
その関連する知見をさらに網羅し、深堀し、学んでいくとなると、どれだけの時間と労力がかかるのだろう、とその道のりの長さと広さに唖然としていた記憶があります。

今もその道すがらですが、自分が積み上げたほんのすこしがこの研究分野を少しでも前に進めると思って。
そして自分が知ることで知らないことをもっと貪欲に学べるように、今後も歩んでいきたいと思っております。

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今日はここまで。

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●藁科 侑希(わらしな ゆうき)
< #大学教員 #トレーナー #コーチ #バドミントン >
 大学教員として、教育・研究現場で活動中。また、スポーツ現場でもトレーナーやコーチとして活動。選手や学びたい人にとって、最良のアドバイザーであることをモットーに、肩書きにとらわれない現場目線のサポートを模索中。 #西野亮廣エンタメ研究所 サロンメンバー

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【保有資格】

博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員

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