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Daily PLANETS

宇野常寛/PLANETSが毎朝お届けするウェブマガジン。猪子寿之、落合陽一、古川健介ほかたくさんの仲間と未来を考えます。
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2017年11月の記事一覧

男と食 4 | 井上敏樹

男と食 4 | 井上敏樹

平成仮面ライダーシリーズなどでおなじみ、脚本家・井上敏樹先生のエッセイ『男と×××』。食通が待ち焦がれているというジビエの季節がやってきます。様々なジビエ食材の中でも月の輪熊が一番のお気に入りだという敏樹先生は、その美味しさに舌鼓を打つのでした。

「平成仮面ライダー」シリーズなどで知られる脚本家・井上敏樹先生による、初のエッセイ集『男と遊び』、好評発売中です! PLANETS公式オンラインストア

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21世紀の空海・石山洸が構想する新たなメディア・レボリューション「AIが色即是空を実現する」 | 長谷川リョー

21世紀の空海・石山洸が構想する新たなメディア・レボリューション「AIが色即是空を実現する」 | 長谷川リョー

編集者・ライターの長谷川リョーが(ある情報を持っている)専門家ではなく深く思考をしている人々に話を伺っていくシリーズ『考えるを考える』。前回は思想家の山口揚平さんに「意識をコントロールし、情報を有機化する方法」についてお伺いしました。今回登場いただくのは、僕のリクルート時代の大先輩である石山洸さんです。石山さんはリクルート時代にAI研究機関「RIT(Recruit Institute of Tec

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オープンワールドと汎用人工知能(2) | 三宅陽一郎

オープンワールドと汎用人工知能(2) | 三宅陽一郎

ゲームAIの開発者である三宅陽一郎さんが、日本的想像力に基づいた新しい人工知能のあり方を論じる『オートマトン・フィロソフィア――人工知能が「生命」になるとき』。一般的な人工知能は「問題に立脚して」作られていますが、三宅さんは問題に立脚しない、汎用人工知能に人類の「他者」となる可能性を見出します。

オートマトン・フィロソフィア――人工知能が「生命」になるとき
第三章 オープンワールドと汎用人工知能

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京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録 第14回 ラブコメと架空年代記のはざまで――完全自殺マニュアルと地下鉄サリン事件(PLANETSアーカイブス)

京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録 第14回 ラブコメと架空年代記のはざまで――完全自殺マニュアルと地下鉄サリン事件(PLANETSアーカイブス)

今回のPLANETSアーカイブスは、本誌編集長・宇野常寛の「京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録」をお届けします。今回は、80年代の消費社会下で出現した「終わりなき日常」とその反作用としての「世界の終わり」というモチーフが、どのようにして90年代の文化へと接続されていったのかを論じます。
※本記事は、この原稿は、京都精華大学 ポピュラーカルチャー学部 2016年6月10日の講義を再構成したもので

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【入場受付方法変更】富野由悠季×國分功一郎×福嶋亮大×宇野常寛 11/25(土)開催!『母性のディストピア』刊行記念シンポジウム 「戦後アニメーションは何を描いてきたか」(号外:イベント情報のお知らせ)

【入場受付方法変更】富野由悠季×國分功一郎×福嶋亮大×宇野常寛 11/25(土)開催!『母性のディストピア』刊行記念シンポジウム 「戦後アニメーションは何を描いてきたか」(号外:イベント情報のお知らせ)

【お知らせ】
当日13:00より入場整理券を配布することになりました。ご入場方法について下部に追記があります(11/24)。国産アニメーションがその特異な進化を経ることで、内外に独自の地位を築いてから久しい。そして同時にこれらアニメーションは戦後日本の産み落とした文化的な「鬼子」として、ときに美しく、ときにグロテスクなかたちで現実以上に現実を表現するジャンルとして認知されてきた。

この度出版され

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宇野常寛『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』第二回 チームラボと「秩序なきピース」(前編)(3)【金曜日配信】

宇野常寛『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』第二回 チームラボと「秩序なきピース」(前編)(3)【金曜日配信】

本誌編集長・宇野常寛による連載『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』。この展示会に「境界のない世界」をテーマに選んだ理由を、チームラボ・代表の猪子寿之さんはこう語ります。「そこが2017年のロンドンだったから」ーーその言葉の意味を解説します。(初出:『小説トリッパー』 秋号 2017年 9/30 号)

2 群鳥はロンドンに飛んだ 二〇一七年一月から三月、チームラボはイギリス・ロ

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【特別寄稿】稲田豊史『ドラえもん』と四十路男の15年 〜THE ドラえもん展に想う〜

【特別寄稿】稲田豊史『ドラえもん』と四十路男の15年 〜THE ドラえもん展に想う〜

六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリーで開催中の「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」に寄せて、大のドラえもん好きであり、『ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代』の著者である稲田豊史さんのエッセイをお届けします。15年前の同展には憤りを感じていた稲田さんが、移ろいゆく『ドラえもん』に見出した変化とは?

2002年版「THEドラえもん展」への怒り 気鋭の現代美術家が『ドラえも

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福嶋亮大『ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景』第五章 サブカルチャーにとって戦争とは何か 1 敵のいない戦争映画(2)【毎月配信】

福嶋亮大『ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景』第五章 サブカルチャーにとって戦争とは何か 1 敵のいない戦争映画(2)【毎月配信】

文芸批評家・福嶋亮大さんが、様々なジャンルを横断しながら日本特有の映像文化〈特撮〉を捉え直す『ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景』。日本の戦後サブカルチャーと「戦争」について論じた前回に続いて、今回は「敵」が消滅した日本の戦記映画の特徴を、アメリカのそれと比較しながら語ります。

敵を抹消する技術 戦後になっても、国策映画におけるホモソーシャルな友情は、政治的に無害な美学として受け入れられた。

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【特別対談】國分功一郎×宇野常寛「哲学の先生と民主主義の話をしよう」前編(PLANETSアーカイブス)

【特別対談】國分功一郎×宇野常寛「哲学の先生と民主主義の話をしよう」前編(PLANETSアーカイブス)

今回のPLANETSアーカイブスは、政治論集『民主主義を直感するために』(晶文社)や『中動態の世界 意志と責任の考古学』(医学書院)の著者である哲学者・國分功一郎さんと本誌編集長・宇野常寛の対談です。前編では「保育園落ちた日本死ね」ブログ問題や、反原発・反安保運動について語りました。(構成:中野慧 )
※本記事は、2016年 4月26日に放送されたニコ生の内容に加筆修正を加え、2016年5月27日

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宇野常寛『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』第二回 チームラボと「秩序なきピース」(前編)(2)【金曜日配信】

宇野常寛『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』第二回 チームラボと「秩序なきピース」(前編)(2)【金曜日配信】

本誌編集長・宇野常寛による連載『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』。「文化砂漠」シリコンバレーがとうとうアートギャラリーを得たーーチームラボのアートがシリコンバレーで評価されたことは、ニューヨークやロンドンのマスメディアから皮肉と驚愕を持って受け止められました。なぜ時代の最先端を走るシリコンバレーがチームラボのアートを求めたのか、その理由を解き明かします。(初出:『小説トリッパ

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今サウジアラビアで何がおきているのか? | 鷹鳥屋明

今サウジアラビアで何がおきているのか? | 鷹鳥屋明

鷹鳥屋明さんの連載『中東で一番有名な日本人』。今月、サウジアラビアで汚職対策委員会が、11人の王子や現職閣僚らを拘束しました。日本ではその一人、著名投資家のアルワリード王子の豪華な生活に報道の焦点が当たっていますが、鷹鳥屋さんはもっと重要なことがあると語ります。なぜ王子たちが拘束されているのか、没収された資産はどうなるのか、鷹鳥屋さんがサウジアラビアの今を伝えます。

鷹鳥屋明『中東で一番有名な日

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富野由悠季×國分功一郎×福嶋亮大×宇野常寛 11/25(土)開催!『母性のディストピア』刊行記念シンポジウム 「戦後アニメーションは何を描いてきたか」(号外:イベント情報のお知らせ)

富野由悠季×國分功一郎×福嶋亮大×宇野常寛 11/25(土)開催!『母性のディストピア』刊行記念シンポジウム 「戦後アニメーションは何を描いてきたか」(号外:イベント情報のお知らせ)

国産アニメーションがその特異な進化を経ることで、内外に独自の地位を築いてから久しい。そして同時にこれらアニメーションは戦後日本の産み落とした文化的な「鬼子」として、ときに美しく、ときにグロテスクなかたちで現実以上に現実を表現するジャンルとして認知されてきた。
この度出版された宇野常寛著『母性のディストピア』はこうした戦後アニメ、とりわけ宮﨑駿、押井守、そして富野由悠季の作品を中心的に論じ、アニメー

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京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録 第13回 教室に「転生戦士」たちがいた頃――「オカルト」ブームとオタク的想像力(PLANETSアーカイブス)

京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録 第13回 教室に「転生戦士」たちがいた頃――「オカルト」ブームとオタク的想像力(PLANETSアーカイブス)

今回のPLANETSアーカイブスは「京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録」。80年代のオカルトブームを取り上げます。70年代に始まったオカルトの流行は、『ぼくの地球を守って』など、「前世」や「転生」をモチーフにした一連の作品を生み出しますが、その影響を受けて、現実でも「前世の仲間」を探そうとする若者が大量に現れます(この原稿は、京都精華大学 ポピュラーカルチャー学部 2016年6月10日の講義を

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宇野常寛『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』第二回 チームラボと「秩序なきピース」(前編)(1)【金曜日配信】

宇野常寛『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』第二回 チームラボと「秩序なきピース」(前編)(1)【金曜日配信】

本誌編集長・宇野常寛による連載『汎イメージ論 中間のものたちと秩序なきピースのゆくえ』。仕事を終えたシンガポールの深夜、携帯電話に届いたメッセージは、チームラボ・猪子寿之さんからのものでした。今回は、ホテルの部屋で猪子さんと明け方まで語り合った、多文化主義とカリフォルニアン・イデオロギーの敗北を突破する可能性について述べていきます。 (初出:『小説トリッパー』 秋号 2017年 9/30 号)

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