ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代

息子から月面探査記観たいー!とせっつかれていました。

でもボチボチ終わっちゃいますね…。早く行かなきゃ。

てんコミの思い入れがある分、没後の大長編はツライものがあります。

「ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代」

2017 / 稲田豊史 著

1969デビューの国民的4大日常系アニメ*のひとつドラえもん。

本作を求めた”のび太系男子”の精神性をつまびらかにしていく快作。

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【特別寄稿】稲田豊史『ドラえもん』と四十路男の15年 〜THE ドラえもん展に想う〜

六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリーで開催中の「THE ドラえもん展 TOKYO 2017」に寄せて、大のドラえもん好きであり、『ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代』の著者である稲田豊史さんのエッセイをお届けします。15年前の同展には憤りを感じていた稲田さんが、移ろいゆく『ドラえもん』に見出した変化とは?

2002年版「THEドラえもん展」への怒り

 気鋭の現代美術家が『ドラ

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HANGOUT PLUSレポート 稲田豊史×宇野常寛「『ドラえもん』から考える日本社会――のび太系男子の魂はいかにして救済されるべきか」(2017年3月6日放送分)【毎週月曜配信】

毎週月曜夜にニコニコ生放送で放送中の、宇野常寛がナビゲーターをつとめる「HANGOUT PLUS」。2017年3月6日の放送は、PLANETSのメルマガの人気連載から生まれた書籍『ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代』の発売を記念し、著者の稲田豊史さんをゲストにお迎えしました。大長編を中心に『ドラえもん』について徹底的に語り明かした60分の様子をダイジェストでお伝えします。(構成:村谷

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☆号外☆ 本日発売!『ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代』

本日3月4日(土)に、PLANETSから新刊『ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代』(稲田豊史さん著)が発売されました!

PLANETSメルマガでの人気連載に、大幅な加筆修正を加えて待望の書籍化。

世代や国境を越えて読み継がれる『ドラえもん』。戦後日本の〈未来〉への夢が詰まった同作を、いま、どのように読み返すことができるのでしょうか? 

全世界の「のび太系男子」へ贈る人生の教訓か

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人生はチョコレートの箱 | 『ドラがたり――10年代ドラえもん論』(稲田豊史)

今朝は稲田豊史さんの連載『ドラがたり』の最終回をお届けします。藤子・F・不二雄が生涯をかけて追い求めたテーマ「世界の創造」と「運命の改変」。そこには、思い通りの世界を創造する「箱庭作り」と、配偶者を再選択する「人生のやり直し」という、作者の直裁的な願望が見え隠れします。大人になった私たちは、Fが残した物語から何を学べるのか。不本意な「チョコレートの箱」のフタを開けてしまった、かつての「のび太」たち

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『ドラえもん』のルーツ/偉大なる縮小再生産 | 『ドラがたり――10年代ドラえもん論』(稲田豊史)

今朝は稲田豊史さんの連載『ドラがたり――10年代ドラえもん論』をお届けします。今でこそ、健全な子供向け作品の大家として知られている藤子・F・不二雄ですが、その裏には、ブラックな作風と強烈な文明批評を得意とするSF作家としての顔も持ちあわせています。『ウメ星デンカ』から『モジャ公』『ミノタウロスの皿』まで、60年代末に描かれたカルト的な魅力を持つ作品群が、後の『ドラえもん』に与えた影響について論じま

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反戦・冷戦・核・原発 | 『ドラがたり――10年代ドラえもん論』(稲田豊史)

本日は稲田豊史さんの連載『ドラがたり』をお届けします。『ドラえもん』の物語に何度も登場する、東西冷戦を背景とした「戦争」や「核」といったモチーフ。特に、エコロジー思想に傾倒する以前の作品では、藤子・F・不二雄が得意とする、辛口のアイロニーとブラックユーモアを堪能できます。いまだ色褪せることのない社会派SFとしての、往年の名エピソードの数々を論じます。

こちらの連載を大幅に加筆修正した書籍が発売中

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土地とカネの物語 | 『ドラがたり――10年代ドラえもん論』(稲田豊史)

本日は稲田豊史さんの連載『ドラがたり』をお届けします。『ドラえもん』の作中に頻繁に登場する「土地」や「カネ」を巡るエピソード。そこには、70年代日本の地価高騰・狂乱物価といった世相と、それに対する藤子・F・不二雄の容赦ない批評性が露わになっています。『ドラえもん』が向き合った時代性を「経済」という切り口から考えます。

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『ドラがたり――10年代

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鋭い社会批評、説教臭いエコロジー | 稲田豊史 『ドラがたり――10年代ドラえもん論』

本日は稲田豊史さんの連載『ドラがたり』をお届けします。初期の『ドラえもん』で既存の価値観へ疑問を投げかけるSFセンスを発揮していた藤子・F・不二雄ですが、80年代に入ると、当時流行のエコロジー思想へと急接近していきました。『ドラえもん』はいかにして環境保護の旗印となり、現在へと至ったのか、その変遷の歴史をたどります。

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『ドラがたり――10年代

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大長編考・後編 リメイク問題とオリジナル問題 | 『ドラがたり――10年代ドラえもん論』(稲田豊史)

今朝は稲田豊史さんの連載『ドラがたり』をお届けします。藤子Fの死後も、大人の事情から製作され続けた大長編ドラえもん。目を覆いたくなる駄作が連なる中、唯一輝きを放った『のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)』に秘められた、ドラえもんらしからぬ批評性とは?

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『ドラがたり――10年代ドラえもん論』(稲田豊史)
第9回 大長編考・後編 リメイク問題

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