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ワキマル・ジュンイチ blog

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作曲家・ピアニストであるワキマル・ジュンイチのブログです。
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京都・イーノ・山鉾建て

京都・イーノ・山鉾建て

7月の中旬に差し掛かる頃、『BRIAN ENO AMBIENT KYOTO』が目的で久しぶりに京都に行ってきました。遠出は仕事以外だとコロナ禍では初かも。
イーノは自分で考えたアンビエント・ミュージックで実践した方法論や経験を、アートや政治活動にも活かしているのだと感じます。
山鉾とか本当別に興味なかったんですが、たまたま組立作業をしているところを見て、ホテルにあったガイドを読んだりして、なかなか

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Day After Day -Music For 88keys-

Day After Day -Music For 88keys-

 本日2021年11月12日金曜日、ニューアルバム『Day After Day -Music For 88keys-』配信開始となりました。

 前々回のブログでも書きましたが、自分のソロのアルバムジャケットは自分で毎回手がけています。

 今回のジャケットはダブルミーニング(2つあるいは2つ以上の解釈が可能な意味づけ)になっています。まあ、実はたまたまなのですが。

 元々今回収録した楽曲の中に

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Neo Classicals (Spotify)

Neo Classicals (Spotify)

昨年末にも紹介させていただきました、Spotifyプレイリストの話の続きです。

最近少しずつではありますが、海外の方がプレイリストで自作を取り上げてくださる機会が増えてきました。

今回は、Neo ClassicalsというSpotifyのプレイリストに、2011年にリリースしました自作のアルバム「Piano music & Chamber music」の収録曲である「Adagio for Vi

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今の音楽は絵画的?

随分昔に宅録という言葉が生まれ、今ではPCが一台あれば楽曲制作ができる。
音楽を一人で作ることが可能になって大分経ちました。
音楽は当然のことながら、音が鳴って振動として耳や、あるいは体に届くことで初めて成立します。大昔、例えばオーケストラやアンサンブルの作品は、演奏家に音を奏でてもらえなければ、作曲家は頭の中で鳴っていた自分の作品を、聴衆はその作曲家の新作を聴くことは叶わなかったわけです。
生の

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8/3佐渡、8/5神楽坂

8/3佐渡、8/5神楽坂

 暑い日が続きますね^^;

 さて、8/3はリコーダー奏者、中村栄宏さんの「SHOW CASE
~ワキマル・ジュンイチさんをお迎えして」in 佐渡でした。お迎えして、という副題が照れますが(笑)ありがたいです。
佐渡がリコーダーが盛んな土地ということは中村さんから聞いていましたが、約200席ほどのスペースが満員御礼ということで驚きました。コーディネートしてくださった先生のお陰だと思います。本当

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this world

this world

 トップの地図のトリミングに特に意図はありません。加工はしていますが、この地図は国内で売られているものなので、日本が中心に見えるようになっています。他の国で売られているものはおそらく違うのだと思います。想像するに、その母国が地図の中心に来るのだと思いますが、買ったことがないのでわかりません。

 憎しみと怒りというのは混同されがちですが、憎しみは、根幹がマイナス感情からのものなので、それは単なる攻

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A=415のチューニング『金魚すくいにはうってつけの日』

A=415のチューニング『金魚すくいにはうってつけの日』

 7/21にはリコーダー奏者、中村栄宏さんのコンサート『リコーダー邂逅〜古(いにしえ)から現代へ〜』でした。場所は高崎のアトリエミストラル、旧銀行の建物を利用した会場で、とても良く楽器が響く、素敵な場所です。
 古から現代へ、と副題にもありますが、中世の作者不詳の曲や、その後のバッハから、ルイ・アンドリーセンや細川俊夫など、現代の曲まで取り上げた意欲的なコンサートでした。

 ワキマルは、作曲と

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エイプイオ

エイプイオ

 ある方のブログを見て思い出したことが。
 むかしむかし小さい頃、自分は英語の教室に通っていたことがありました。日本人の教師だったと記憶していますが、今思うとネイティヴなみに英語を話される先生だったと思います。
英語で1月から12月の呼び方を学ぶというのがありまして、先生が発音するのを真似て覚えました。
 その後どこかで、月を英語と併記して片仮名で書いてあるのを見て「ん?」となりました。
 例えば

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『待つ』という時間

 例えば、作家さんの原稿を待っている編集者の方とか、そういった意味での『待つ』ということは今でもあると想像できる。仕事上でいろいろ待たされたり、また相手を待たせる、ということも多々あるだろう。それでも日常生活において、『待つ』という時間は昔と比べてかなり減っているように思う。本にしても音楽にしてもすぐにダウンロードできるし、暇だと思えるようなときには動画がいくらでも見ることができなくなった。

 

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熊野古道を歩く(2日目)

熊野古道を歩く(2日目)

  熊野古道近くにはいくつか温泉がありますが、今回は川湯温泉にある宿に泊まりました。目の前に流れる大塔川(おおとうがわ)には温泉場もあり、外国の方々が水着を着て入っていました。掘ると簡単に温泉が出る地帯だそうでして、流れる川の水に触れると暖かく感じました。
ここには鴨が1匹いまして、どうやらこの川岸に住んでいるようです。夕食を終えてから暗い中(と言ってもまだ19時過ぎ)、川や森の音を録音するべく歩

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熊野古道を歩く(1日目)

熊野古道を歩く(1日目)

土地が人を作る。風土の影響というのはそこに住む人々の考え方・宗教観にとても影響を与えるようです。
先日、あらゆるものを受け入れ同一化する土地、そこ懐の深さが際立つ熊野の地に行って参りました。

訪れるのは初めてだったので、行きたいところは沢山あれど、今回は熊野三山(熊野本宮大社[くまのほんぐうたいしゃ]、熊野速玉大社[くまのはやたまたいしゃ]、熊野那智大社[くまのなちたいしゃ])に行くことと、

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使う指の数と思考力 & 勝手にシンクロ二シティ

使う指の数と思考力 & 勝手にシンクロ二シティ

 今の時代、人は2本、下手すると1本ぐらいしか指を使わなくなったなあ、なんてことをふと考えました。スマホを使うようになってからの話ですね。
 もちろん実際は、例えばオフィス・ワークなどで指5本(×2)を使いキーボードを打つわけですが、生活では親指と人差し指の2本あれば、まあ暇つぶしはできるわけです(まあ、ゲームでは6本くらい普通に使います、という考えも浮かびますが、それはさて置きます)。

 何で

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がらにもなく

がらにもなく

がらにもなく、山登りをしてふくらはぎがいまだに痛いという状態でごわすw
GWはBone music展やクリムト展に行きましたが、そのことはまたゆっくり書きたいと思います。しかし、グスタフという名前なのに、ウィーン分離派を名乗っていたというのに、クリムトとオーストリアがどうにも自分の中で結びつかないです。ベートーヴェンの名前を冠した作品もあるのに。なぜでしょうね。

本日は即興演奏をアップしましたの

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平成最後の 『北区にい"きたく"なる!』 コンサート♪

平成最後の 『北区にい"きたく"なる!』 コンサート♪

 今日で平成が終わり、明日新しい元号に変わるんですね。
 昔、学生の頃だったか、故・堺屋太一さんが『平成三十年』という小説を新聞に連載していたのを実家で母が読んでいたのを思い出しました(僕は読んでいませんがたまに内容を母が話すので覚えていました)。

 昨日は東京都北区の滝野川会館での和楽器デュオHIDE×HIDE(尺八:石垣秀基 中棹三味線:尾上秀樹)のコンサートにピアノ・アレンジャーというこ

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