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わかおの日記29

昨日はなかなか眠ることができなかったので、今日は起きるのも遅かった。何故だかわからないが全身がだるかったので、起きた後もボーっとしていた。朝食も食べずにいたので、強烈な空腹感に襲われ、午前中は何も手につかなかった。

とにかくお腹が空いていたので、何か高カロリーなものを食べてやろうと思い、近所のラーメン店に行った。以前紹介した「一丸」ではない。かなり高カロリーな豚骨ラーメンだったが、食欲がとてつもなかったので、チャーシューを倍にしてライスもつけてしまった。食べている間、寿命の縮む音が聞こえるような、そんな不健康なうまさであった。たまにはこういうラーメンもいいものである。店内の壁に、春日俊彰(オードリー春日)のサインがでかでかと書かれてあった。そういえば高校時代に、春日俊彰が学校に来たことがあった。ぼくはオードリーの大ファンなので、喜び勇んで野球のユニフォームに着替え収録に参加して、帽子の裏にサインを書いてもらったことがある。生で見る春日は、意外と背が低く、その代わりに横幅がぬりかべのようであったのを覚えている。今でもその帽子は、家宝として大切に取ってある。

午後も午後で、何もする気が起きず、のんべんだらりとしていた。インスタグラムをみていると、師匠(わかおの日記23を参照)のストーリーズが更新されていた。見ると、ぼくが壁当てをしている動画に、「ずば抜けた学力」「Max135㎞」「野球部に所属せずにプロになれるか!」などのコメントが付け加えられて投稿されていた。師匠はどうやら、ぼくの成長を買ってくれており、インスタグラムで宣伝してくれたらしい。師匠のインスタグラムは数多くの野球関係者が閲覧するので、うまくいけば誘いの1つや2つはあるのではないか。ぼくは期待に胸を膨らませ、すっかりその気になってしまって、母親に「おれプロ野球選手になろうかな」「プロになったら入場曲をビタースウィートサンバにしようかな」「やはり野球に打ち込むためには、学習塾でバイトなどしていてはいけない気がするな。やめてこようかな」などの妄言を吐いてしまった。母親には、「あらあら、すごいわね」と完璧にあしらわれてしまった。

その後は、自分を落ち着かせるためにトレーニングにまい進し、バイトに行って中学受験の算数を少々嗜んだ。最近教え子に対する接し方がどんどん適当になっている。「いつでもやめてやる」という気持ちの表れであろう。ぼくが親だったら、大学生が講師の塾には通わせまいと思った。

追伸 なんで野球部を引退してから野球がうまくなるんですか?「名人伝」みたいなことですか?

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