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【インタビュー#2】「毎日が楽しい」と胸を張って言える私に。35歳からの再スタート。

結婚・妊娠・出産…。自分の役割が、妻、親と増えていく中で、将来について悩んでいませんか?
ライフステージに合う働き方や生き方を見つけたい。そんな方達の少しでもお役に立てたら。
子育てしながら共働きをしている人たちのインタビューはじめました!

第2回目のインタビューは、ふみちゃん(35歳・中国地方在住・子供は小1、4歳)です!

ふみちゃんとの出会いは、キャリア支援を学ぶオンライン講座。穏やかな雰囲気のふみちゃんですが、今年、13年間勤めた公務員保育士を辞め、『変わりたい人の“才能開花”コーチ』として独立!

2児のママでありながら、180度のキャリアチェンジ!その勇気に感服…!



どんだけ行動力があるんだ?と思いたくなりますが、実はずっと悩んで悩んで、もがいて踏み出した再スタートだったのです。今回はその葛藤をインタビューしました!

【こんな人に読んで欲しい】
・今の働き方にモヤモヤしている
・育児が想像以上に大変で疲弊している
・他人軸じゃなくて、自分軸で人生を生きたい
・〜べき、と考え、自己犠牲しがち


再スタートまでの2年間を振り返るよ!


”ママは自己犠牲が当たり前”と思っていた。だけど、いざママになったら…


ー今から2年前、とても辛い毎日だったそうですね。

はい、長男が4歳、長女が2歳になる前です。私は育休中だったんですけど、1日中眉間にしわ寄せた生活をしていました。

夫は朝7時から夜は10時半まで仕事で常にワンオペ。朝昼晩のご飯を作り、兄妹喧嘩の仲裁をして、泣いてる子供をおんぶして家事をする。そんな生活にイライラが止まらず、ずっと怒っていました。

子供から「ママ笑って」って言わたこともあるんです。ひたすら子どものペースに合わせた生活。自分の時間なんてない。それがとにかく辛くて。

だけど私、元々は「親は子供のために自己犠牲するのが当たり前」って思ってたんです。

というのも、私の母もずっと働いていて。すごく忙しい人だったんです。忙しくて自分の話を聞いてもらえなかったこと、家は散らかり放題だったことが許せなかったんですよね。だから、私は「何よりも優先して子供のことをする」って決めていました。なのに実際やってみたら全くできない。落ち込みました。


ーそんな状況について、パートナーはなんて?

当時私は育休中で、「育児と家事を1日中1人でするのがしんどいから早く帰ってきてほしい」と言うと「ふみちゃんは働いてないんだから、俺が働かないと。俺は遊んでるわけじゃない」と。

夫からすると、自分が一馬力みたいなもの。「俺が家族のために責任を持って、遅くまで残業して働かないと」と思っていたんです。

子供が産まれたら何かも上手くいき、幸せになれるような気がしていたけど、産まれてからの方がずっと大変でした。

ちょうどこの頃、家出したことがあるんです。
きっかけは些細なことなんですよ。夫に「晩御飯なにがいい?」て聞いたら「何でもいい」って返事が返ってきて。つい「私が作るの当たり前だと思ってない?自分で作れば?」と言ってしまい。口論になって家を飛び出しちゃいました。あの頃が私の人生のどん底です。


再スタートの原点は、毎日を楽しんで生きている人を見たこと


ー今の生活に点数をつけるとしたら75点だそうですね。どん底からプラスになったきっかけは?

きっかけは、偶然モンテッソーリ教育について本を書いている人のセミナーを受講したことです。そこで「ママが自己肯定感が低いと子供も低くなる」という話を聞いて、このままではマズイと思ったんです。なんとか自分を変えたいと、自分の人生について考える長期セミナーに飛び込みました。

あと、ママ友や同級生、先輩などリアルに会える人たちと話す機会があったんです。その人たちが、「仕事が楽しい」「毎日ワクワクする」って言うんですよ。そんな人がいるなんて!と、心底びっくりしました。


私も含め、公務員の人って「仕事は辛いし楽しくないけど、辞めちゃいけない」って思ってる人が多いと思うんです。年功序列で給料もどんどん上がっていくし、辞めるなんてありえない。定年まで勤めるのが正しいって。

私は、親戚中が公務員だったことや大学の先生に勧められたことがきっかけで、なんとなく公務員保育士として働きはじめてしまったんです。もちろん、保育士の仕事はやりがいはあったけど、「なんか違う」「定年までこのままで良いのだろうか?」と悶々と考える日々で、本音では辞めたいと思っていたんです。

でも周りから「辞めたらダメ」と言われ続け「続けなければいけない」と縛られていたんです。


ー自分も毎日を幸せに生きたいと?

そうです。あとこの頃に、夫が1人で育児をする機会があって。そしたら夫が「仕事より育児の方がしんどかった」って言ったんです。

それで「子どもたちと一緒に過ごせる時間はあっという間だよ」という話をしたら、「後悔したくない。子供ともっと一緒にいたい」と。

これをきっかけに、子供に将来どうなって欲しいかについて、真剣に夫婦で話し合ってみたんです。結果、「自分達みたいな大人にはなって欲しくな
い」
っていう結論になって。

夫もこのままの働き方で良いのかな?と考えることがあるそうです。”嫌な仕事に縛られて、そこから抜け出せなくて、辛い思いをしながら生きる大人にはなってほしくない”。そんな共通の価値観を見つけることができました。

子どもは親の背中を見て育つから、自分たちが変わらないといけない。それで、「まず私が変わる」って言ったんです。


そこからは、別の長期講座を複数受講したり、プロに相談したり、本を読んだり、自分は何がしたいんだろう?って自分の心と真剣に向き合って。

向き合うのは、自分が蓋をしていた気持ちを認めることでもあり、大変で辛いことも多かった。だけど、それでコーチとして独立してやっていこうって決心がついて、3月に保育士を辞めました。 


子供の未来は、楽しくイキイキしたものであってほしい。


ーこれからどんなコーチングをしていく?

子供にとって一番身近で、影響を与える親と教育者に対してはコーチングをしていきたいです。

子供たちには自分の気持ちを大切にしながら、才能を活かして、幸せな人生を生きて欲しいと思っているから。

就職して人生を諦めている人たち、定年まで嫌々今の仕事を続けるしかないと思ってる人たちの背中を押したいです。

今振り返ってみると、自分を変えることが出来たきっかけは、子供だったのかな。

2人目を産んで、何もかも上手くいかなくなって、自己肯定感も下がって。もう無理ってなったからこそ、35歳にして、ようやく自分と向き合うことが出来たんです。

**編集後記**
誰しも、自分の半径5メートルの世界が「当たり前」にみえるもの。
だけど、「なんか違う気がする、モヤモヤする」という感覚は、きっと自分の心が出しているサイン。ふみちゃんがキャリアチェンジできたのは、羨ましいと思う気持ち、ずっと蓋をしていた「心の声」に向き合ったからではないでしょうか。
新しいスタートは勇気がいるし傷つくこともある。だけど行動しないと何も変わらない。ちょっとでもいいから一歩を踏み出すのが大切なのかもしれないですね!

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