わ。

解離性同一性障害(DID)。毒親育ち。「わたし」が生まれて、今の「わたし」になるまで。…

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解離性同一性障害(DID)。毒親育ち。「わたし」が生まれて、今の「わたし」になるまで。死にたい私が生きている理由。 もう一つのnote → https://note.com/wa_hope

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自己紹介

49才。 旦那と4人の子供。 再婚、ステップファミリー。 小学5年で初めての解離。 中学生で希死念慮、自傷が始まる。 18才、結婚。 23才、離婚。 23才〜24才、境界性パーソナリティ障害、解離性障害、解離性同一性障害と診断。 26才、別人格が犯罪を犯し逮捕・勾留・送検される。 27才、自殺失敗し右足に後遺症。 31才、再婚。 40才、子宮頚がんが見つかる。 45才、子宮頚がんにより子宮全摘手術を受ける。 その他 双極性障害、毒親育ち、PTSD 子宮腺筋症(全摘前)

    • tatoo

      Kは鳶職をしながら独学で彫り師を目指し始めた。 Kは絵が上手だった。 実際のもの、空想のもの、どんなものも。 そしてモノづくりに長けていた。 マシーンも見よう見まねで電化製品を改造して作ってしまう。 最初は自分の体の自分で彫れる場所の至る所に。 そして私の体。 私は喜んで体を差し出した。 私で役に立てるなら使って欲しい。 役に立ちたい一心だった。 そしてそれが私を優越感に浸らせた。 なぜか? それはKの周りにいる女たち、これからKと出会うであろう女たちに、これが出来るのは私

      • エアガンの的

        子供たちは早めに認可保育園に入園することができ、私は建設会社の事務員として採用が決まり、やっと普通(だと思える)の生活が始まろうとしていた矢先、Kが私と子供が暮らしているアパートに転がり込んできた。 私は嬉しくて、やっぱりKには私が必要なんだと、ますます歪んだ考えが強くなった。 友達と鳶職をしていたKは、相変わらず遊びに行くことが多かったけど、それでも毎日帰ってきてくれた。 この頃のKは私との性行為を動画に撮るようになった。 でも、それさえも私を愛してるからだと私は思い

        • 自立に向けてのはずが

          自己破産、免責が認められ、これでもうKから借金の肩代わりを頼まれることはないと、大きな安心を得ることが出来た。 そんなとき、友人のお母さんからの紹介で某大手生命保険会社に来ないかと誘われた。 時間はわりと自由だし、子供が小さくても融通がきく。 最初は研修を受けるだけでお金がもらえるし、とりあえずお小遣い稼ぎぐらいに軽い気持ちでやってみたら良いよと言われ、やってみることにした。 長女と長男は無認可の託児所に入園することも決まっていた。 この時、長男はまだミルクを飲んでいる時

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        自己紹介

          自己破産

          弁護士さんは、あなたの抱えている借金は平均的なサラリーマンでさえ厳しい金額だ、と言われた。 もう自己破産しか生活を再生することは難しいのではないかと。 ただ、弁護士に依頼するとかなりのお金がかかるから、裁判所に行き自分ですることも出来るからそうしてみてはどうかと提案された。 私は家庭裁判所に行き、自己破産を自分でしたいと伝えると、手続きに必要な書類など教えてもらえた。 書類を集めたりすることはとても大変だった。 自分の名義なのに自分のことじゃなくて、でも名義を貸した以上

          自己破産

          DV、浮気、借金、離婚

          DV、浮気は変わらず繰り返され、私は離婚を現実に考え始めていた。 だけど、まだ1歳の長女、生後数ヶ月の長男を抱え、どうやって生活をすれば良いのか。 帰れる実家はなく、どうやって家を借りたら良いのか。 何もわからない、答えが出ない、幼稚で人生経験もなく、いつでも楽な道を進んできた私には「離婚」がとても苦痛であり障害だった。 離婚に向けて1人で色んなことを考えなければならないのなら、今の苦痛を耐える方が良いんじゃないかとも思った。 それでも離婚しないといけないと思ったのは、私

          DV、浮気、借金、離婚

          木刀とタバコ

          【暴力の描写があります】 私に向けられた木刀。 その木刀が振り下ろされるまでに、拳が私の肩に衝撃を与えた。 その雰囲気と、私の体が大きく揺れたことで抱いていた長男が泣き始めた。 Kは、 「ほら、泣き出したじゃん。」 と私を責めた。 そして吸っていたタバコの火を私の手の甲に近づけた。 「どけなきゃ根性焼きするよ?」 と、私を試していた。 どかしたところで許してくれるわけじゃない。 それにまだ幼い子供がいるところで、当たる可能性のある暴力を振るったことで私は怒りでいっぱいだ

          木刀とタバコ

          2人目の出産、浮気、そしてDV

          長女が生後3ヶ月の頃、Kの転職で実家から遠い地域に引っ越すことになった。 だけどやっぱり長くは続かなくて、また実家に戻ることになったのだけど、そんな時でも浮気をして、無責任で独身かのようだった。 浮気相手を引越し前の家に連れて行き、私たちのベットでセックスをする。 私はそこで寝なければいけないの? 旦那が浮気相手とセックスしたベッドなんて触りたくもない。 発狂すると、その先は旦那の逆ギレがまっている。 長女を出産後、1年と経たずして2人目を妊娠。 年子だけど長女が早生まれ

          2人目の出産、浮気、そしてDV

          入籍、事故、出産

          Kの実家に戻ってから私は酷い悪阻で寝込み、Kは幼馴染に誘われ鳶職になった。 そしてKが18歳になり入籍した。 仕事は行ったり行かなかったり、幼馴染はやんちゃだけどしっかり責任感のある子で、毎日迎えにきてくれたり、お説教してくれたりと世話を焼いてくれた。 ある日、夜になって遊びに行くと言い出かけたK。 嫌な予感がした。 深夜、電話が鳴り義母が離れの家から急いで私たちの部屋に来ているのがわかった。 Kが車を運転していて事故をした。 3人の友人(1人は幼馴染)が箱乗りしてい

          入籍、事故、出産

          逃亡の末

          私たちは揃って移動し、揃って寝泊まりする場所を確保することが難しくなり、それぞれで逃げることになった。 この頃の私の記憶は曖昧で、きっと強い緊張感や不安、またKから暴力を振るわれるんじゃないかという恐怖から頻繁に解離していたと思われる。 未成年で知り合いもいない土地での逃亡生活は、すでに行き場をなくしていた。 私とKは先輩という人物に内緒で、見つからないように高速バスに乗ってKの実家に帰った。 そこで初めて、あの先輩という人物がすでに逮捕されていること、あの人物は上層

          逃亡の末

          妊娠と逃亡

          私とKは中華料理屋を辞めKの実家で暮らし始めた。 私はKのお母さんが勤めていた介護施設でヘルパーとして働き、Kは特別何かをするわけでもなく、仕事を探しているという「体」でフラフラとしていた。 そして18歳の夏になる前、私は妊娠した。 Kは頑張って働くから産んでほしい、家族が欲しいのだといった。 Kもまた機能不全家族で育ったACだった。 お母さんはKの理解者ではあったけど、不倫を繰り返し家にいることは少なかった。 そんなある日、Kについてきて欲しいといわれ、ちょっとした

          妊娠と逃亡

          母の失踪

          Kと出会い付き合うようになってすぐ、私は地元を出て県の中心部で暮らすことを決意する。 当時は高校中退でも仕事はたくさんあって、困ることはなかった。 私は寮がある中華料理店で働くことにした。 もう一人、九州からきたという私の一つ上の女の子が寮にいた。 彼女は私のたった一つ上なだけなのに、とても大人に見えた。 寮といっても2LDKで、どちらも料理はしないし(朝昼晩まかない付き)、自分の部屋とお風呂を使うぐらいで寮という感じでもなかった。 それからしばらくして、結局退学する

          母の失踪

          性非行、性的逸脱

          友人のお兄さんから性加害されたことがあってから、私は地元の先輩に呼び出されてはセックスをするという逸脱行為を繰り返すようになった。 こちらから誘うわけじゃない。 腕を押さえられれば跳ね除けることなく淡々と受け入れた。 都合よく使われてることもわかっていたし、あいつはやらせてくれるって噂もあったのだと思う。 避妊しなくても何とも思わなかった。 きっとあの頃の私は、体が傷付こうが妊娠する可能性があろうが何も感じていなかったのだと思う。 シンナーを吸ってセックスをする。 シンナ

          性非行、性的逸脱

          16歳のあの日 あれは性被害だったんだ

          【性被害の描写があります。】 性被害だなんて思ったことなかった。 当時の私の周りはそんなことが多かったし、そんなことが起こっても不思議じゃなかった。 自業自得だとも思っていた。 でもあれは性被害だといっても良いんだと知った。 高校をやめてから私は地元の友人Aとよく遊ぶようになった。 ある日の夜、Aの二つ上のお兄さんBから連絡があり、私が慕っていた先輩の名前を使って私は呼び出された。 行ってみても先輩はおらず、Bから別の場所にいるからと言われ、隣町の民家に車で連れて行かれた

          16歳のあの日 あれは性被害だったんだ

          高校生活③〜夏休み明けの退学

          2学期が始まるため私は寮に戻った。 そして始業式。 友人数人と始業式をサボって校内を散歩。 始業式が終わり、みんなが教室に戻ってきた。 私たちのグループでもなく、いつも1人で友達がいない女の子に、珍しく友人が話しかけた。 「夏休み何してたの?」 「バイトしてたの。バイト代いっぱい入ったから少しあげるよ」 「マジで?ありがとう!!」 普通の16才なら、人のバイト代をもらったりなんてしない。 けど私たちは喜んでもらった。 友人は夏休みに性病になり、病院に行く費用をカンパして回

          高校生活③〜夏休み明けの退学

          高校生活②〜夏休み

          夏休みは高校の寮が閉まってしまう。 家に帰るのも嫌だし、どこで過ごすか悩み、母の実家・祖父母の家に泊まらせてもらうことにした。 祖母も母と同じタイプの人間だけど、年齢的にも少し控えめになって母よりマシだった。 嫌味は多いけど。 毎日のように田舎の街中を友達と深夜徘徊していると、そのうち「もう家に帰れ」と祖母から言われるようになった。 当然のこと。 そして私は友人の家に泊まるようになる。 田舎なので隣町に遊びにいっても帰りのバスも電車もなく、私たちはヒッチハイクをするよう

          高校生活②〜夏休み