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高校生活③〜夏休み明けの退学

2学期が始まるため私は寮に戻った。
そして始業式。
友人数人と始業式をサボって校内を散歩。

始業式が終わり、みんなが教室に戻ってきた。
私たちのグループでもなく、いつも1人で友達がいない女の子に、珍しく友人が話しかけた。
「夏休み何してたの?」
「バイトしてたの。バイト代いっぱい入ったから少しあげるよ」
「マジで?ありがとう!!」
普通の16才なら、人のバイト代をもらったりなんてしない。
けど私たちは喜んでもらった。

友人は夏休みに性病になり、病院に行く費用をカンパして回っていた。
私はこのカンパには関わっていなかったのに、後々、私にのしかかってくる、

数日後、私たちグループは生徒指導から個別に呼び出された。

理由は、カツアゲとカンパ。

カツアゲなんて身に覚えもない。
と思っていたら、バイト代をあげるといった子が、カツアゲされたと担任に訴えていたらしい。
当時の私→意味わからん
あげるといったのに、取られたことになっていた。

それからカンパは、私は一切手伝っていないのに、私もしたことになっていた。
実際にカンパした友人は、停学仲間にしたくて私のことを巻き込んだ。

取ってない、もらったものだ。
カンパなんて関わってもない。
この2点をずっと言い続けたけど、生徒指導は聞く耳持たず、なんなら私が首謀ぐらいに思ってるっぽかった。
それって友人たちがそういうことで話を丸めたってことなんだけど。

そのまま私たちは家に帰らされることになった。
今回は無期停学。

無期停の間、反省文を書くように何度も何度も言われた。
友人たちはみんな「ごめんなさい」の反省文を書いてさっさと無期停解除で登校している。

私は、カツアゲなんてしていなくて、あげると言われたんだと言い続けた。

結果、退学することになった。
腹が立ったから。
お前には日付の入ってない退学届を書いておいてやるって言われ、ならそれに日付を入れろと、生徒指導と喧嘩になり退学した。

生徒指導との電話を切ったその後すぐに、少し先のガソリンスタンドに電話をかけバイトに行かせてもらうことになった。

学校を辞めたと親に言う以上、何もしていないわけにはいかないし、私自身、親に学校を辞めたこととバイトが決まったことは同時じゃないとダメだった。

それでも私は父親から追いかけられ、必死に逃げるという事態を避けられなかった。

私が退学した理由ってくだらない。
でもきっと、私はいつか退学することになったと思う。

4月から9月上旬まで、ほんの数ヶ月で終わった私の高校生活。
だけど、すでにバイトが決まっていた私はそのことにワクワクしていた。

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