生粋

20歳!

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記事一覧

読書とは

読書は自由。 本は多種多様で、ある程度文学に精通している人じゃないと読めないものから1ミリも文学を勉強したことがなくても読めるものもある。 知識を得るため、物語を…

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1か月前
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晴れの日

大学を休学することにした。期間は1年間。 抑うつになり、授業に出ること、課題に取り組むことが困難になってきたから。 頑張って短大から編入したばっかりだし、今まで世…

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1か月前

ある年の焼きいもの話

6月。 春の穏やかさはすっかり消え、 連日、湿った暑さが続いていた。 ベランダの椅子にぼーっと座っていると 遠くのほうから 「石や〜きいも おいも」 と聞こえた。 …

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5か月前
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ガヤガヤ

私の誕生日は、1月24日 今年は、20歳になる。 20歳になる目前の今日 私は親知らずを抜いた。 親知らずでない歯を含めると、 私の抜歯経験はこれで6回。 もう、抜歯しすぎ…

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6か月前

ヒマつぶしに

各駅停車の電車に乗っている。 降りる駅が各駅しか停まらないから。 でも、各駅停車って退屈。 しかも、乗っているのは地下鉄。 窓の外の景色は真っ暗。トンネルだからね…

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6か月前

いつなのか冬

このところずっと 「冬、きた???」 と思っています。 冬がきたっぽい日とまだきてないっぽい日が続いているからです。 12月。 一般的に考えれば冬真っ盛り。 毎日…

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7か月前

上を向いて歩かなくてもいいかも

小学生の頃 ふと、自分は下を向いて歩きがちだと気づいた。登校、下校、移動教室でいつも視線が下なのだ。 何となくそれを良くないことかもしれないと思った私は、視線を…

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8か月前

守り抜いてやった70点

高校3年の期末テスト。 倫理担当の先生が採点を間違えまくっていて、クラスメイトのほとんどが本来の点数より低くつけられてしまっていた。 倫理のテストを返され、先生が …

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1年前
2

寂しいものです

虫は嫌いじゃなかった。 小学校の学童保育では外でバッタや蝶を捕まえて遊んでいた。 教室に虫が入ってきても別に驚かなかったし、手で掴んで窓の外にぽいっと出してあげて…

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2年前
2

忘れられないの

小学生の頃のお話 冬は日が落ちるのが早いから、習い事のダンスから帰る頃には辺りが真っ暗だった。 街灯もなく誰もいない道を自転車のライトだけを頼りに走る。 「あそ…

生粋
2年前
1

読書とは

読書は自由。
本は多種多様で、ある程度文学に精通している人じゃないと読めないものから1ミリも文学を勉強したことがなくても読めるものもある。
知識を得るため、物語を楽しむため、疲れた心を癒すため、社会について勉強するため、いろんな目的に沿った本がこの世には何冊もある。
文字を読むのが苦手で小説はなんだか難しそうで怖気づいてしまうあなた。
短い文章から成り立つ本もたくさんある。毎月何冊も読まなくていい

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晴れの日

大学を休学することにした。期間は1年間。
抑うつになり、授業に出ること、課題に取り組むことが困難になってきたから。
頑張って短大から編入したばっかりだし、今まで世間の普通に合わせて生きてきたから残念な気もする。が、無理して生活してきたから抑うつになったわけで、これからも無理をしていくとなると私の情緒は底に沈んでいくことになるだろう。休学はいい決断だと思う。

休学1日目。
カウンセラーに、「だらだ

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ある年の焼きいもの話

ある年の焼きいもの話

6月。

春の穏やかさはすっかり消え、
連日、湿った暑さが続いていた。

ベランダの椅子にぼーっと座っていると
遠くのほうから

「石や〜きいも おいも」

と聞こえた。

「石や〜きいも や〜きいも〜」

「焼きたてのおいも 
 あっかいほくほくのおいもは
 いかがですか〜」

どうやら、6月の湿った暑さの中
焼きいものトラックが市内を走り回っているようだ。

姿こそ見えないが、たしかに焼きいも

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ガヤガヤ

私の誕生日は、1月24日
今年は、20歳になる。

20歳になる目前の今日
私は親知らずを抜いた。

親知らずでない歯を含めると、
私の抜歯経験はこれで6回。
もう、抜歯しすぎているんじゃないか?
もう、これ以上抜歯はいいですわ。

というのも
抜歯は、何回経験してもイヤなもの
であることに間違いないと感じている。

抜歯は、慣れればいいってものではない。

慣れると、

あぁまたあの痛みがくるの

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ヒマつぶしに

各駅停車の電車に乗っている。

降りる駅が各駅しか停まらないから。
でも、各駅停車って退屈。
しかも、乗っているのは地下鉄。
窓の外の景色は真っ暗。トンネルだからね。
そもそも、トンネルの中は「景色」なのか?

そういえば、いちばん端の車両に乗って
車掌室みたいなところを覗いてみると、
いつもと違う感じで、
電車の外の景色を見られる。
いつも見ている景色は横切るが、
そこからみる景色は遠ざかる。

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いつなのか冬

このところずっと

「冬、きた???」

と思っています。

冬がきたっぽい日とまだきてないっぽい日が続いているからです。

12月。

一般的に考えれば冬真っ盛り。
毎日「さむーーー」と呟いていることでしょう。

しかし、今年は何かが違う。

いや、毎年こんな感じだっけか。

分からないですけど、

「お、今日はあったかい」
「今日はマフラーしなきゃ死ぬな」
「えー!昼間は長袖一枚でいけるの!?

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上を向いて歩かなくてもいいかも

上を向いて歩かなくてもいいかも

小学生の頃
ふと、自分は下を向いて歩きがちだと気づいた。登校、下校、移動教室でいつも視線が下なのだ。

何となくそれを良くないことかもしれないと思った私は、視線を上に上げて歩こうと決めた。

視線を上げると、景色が広い。今まで床や道、電柱くらいしか見えなかったのが、空、周りの住宅、電線に止まっている鳥が見えるようになった。気分も晴れやかになって、これはいいと満足げに歩いていた。

ある日、友達と下

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守り抜いてやった70点

守り抜いてやった70点

高校3年の期末テスト。
倫理担当の先生が採点を間違えまくっていて、クラスメイトのほとんどが本来の点数より低くつけられてしまっていた。
倫理のテストを返され、先生が
「採点ミスとか質問があったら前来てくださいね〜」と言った瞬間、「点数なんか気にしねぇ奴ら」以外が前に行き、大行列ができた。

そんな中、いつも真面目な私が座っていた。
理由は簡単。
みんなが採点ミスで減点されていた中で、
多分私だけが、

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寂しいものです

寂しいものです

虫は嫌いじゃなかった。
小学校の学童保育では外でバッタや蝶を捕まえて遊んでいた。
教室に虫が入ってきても別に驚かなかったし、手で掴んで窓の外にぽいっと出してあげていた。

でも、中学に上がって虫が嫌いになった。
教室に虫が入ってきたら驚き、近づいてきたら払い除けた。

「うわっ」

と声を出して払い除けた。
なんだか寂しかった。
あの時楽しんでいたものがこんなにも気持ち悪いと思うようになってしまっ

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忘れられないの

忘れられないの

小学生の頃のお話

冬は日が落ちるのが早いから、習い事のダンスから帰る頃には辺りが真っ暗だった。

街灯もなく誰もいない道を自転車のライトだけを頼りに走る。
「あそこの振りは体をもうちょっと外に向けたほうが良かったかな」
頭の中で今日のダンスを振り返る。
上手くいかなかったところばかりが浮かんできて、少し気が落ちる。

ふと空を見ると、真っ暗な空に星が散らばっていた。
それを見た瞬間、頭の中で考え

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