アイドリングストップってほんまにええんか?
アイドリングストップってほんまに効果あるんか?
いきなりやけど、エンジンかけるのにどんだけガソリンいると思う?
ちょっと聞き方変えるけど、エンジンを切らずにほったらかしとる(アイドリングしとる)方が、エンジンをかけるのに使うのと同じくらいのガソリンを使うのにどんくらい時間かかると思う?
信号待ちや電車の踏切待ちとかで、この時間わかっとったら渋滞でもガソリン代節約できるんとちゃうか?
最近の新車についてる アイドリングストップ機能ってほんまに意味あるんかっちゅう疑問あるやろ? 実はEnergy Policyいう雑誌に載ってた研究によると、アメリカ人の運転手1300人に「エンジン切っといた方がガソリン節約できると思う?」って聞いてみたそうや。
そしたら1300人中、なんと平均3.6分以内ならアイドリングした方が得やいう答えが返ってきたんやけど、エンジンをアイドリングでただ動かしたままにしとる時に使うガソリンの量ってのは、実はもうすでに山ほどデータが取られてるんや。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0301421509001633
ほな、2004年のSAEいう雑誌に載った研究では、アイドリングストップ機能がほんまに燃費向上するんか調べてたらしいんや。
この研究では同じ1.5リッター4気筒のトヨタ車を2台用意して、燃料の量がリアルタイムでどれくらい減っていくか測れるようにしとったんや。
アイドリングで使うガソリン
で、エンジンアイドリングの基準値を出すために、どっちの車もパーキングとドライブ両方で90分間アイドリングさせて、その間に使ったガソリン量をきっちり記録したんや。
そんで、ちょっと計算したらアイドリングエンジンの燃料流量が出てくるわけやけど、 ほなこれが1.5リッターエンジンのアイドリング1秒あたりの燃料量や。これを3600倍したら1時間の燃料量になるわけやけど、だいたい0.63Lくらいかな。で、エンジンの排気量が多ければ燃料ももっと使うでな。
ほんで、パーキングとドライブで燃料消費量に大差が無かったのもおもろい発見やな。つまり、止まっていてもギアが入っていてもアイドリングしてる時のガソリンの使い勝手はあんまり変わらんってことや。
エンジンの始動に必要なガソリン
次にエンジンの始動にどんくらいガソリンいるか調べたんやけど、ようはエンジンを何度も何度も繰り返しオンとオフさせて、トータルで使うガソリン量を、先ほどのアイドリング90分で使ったガソリン量と同じになるまでやったんや。そしたら計算は簡単で、使ったガソリン量を始動回数で割ればええわけや。そんで出てきたのが、1.5リッターエンジンの始動に必要な燃料量、だいたい1.1 mL ~ 1.2 mLくらいやったんや。
このエンジン始動に必要な燃料量を、アイドリング1秒あたりの燃料消費量で割ったら、エンジンをどんだけアイドリングしとったら切ってしまう方が得なのかがわかるんや。
結論
いうことで、1.2 ml (エンジン始動に必要な燃料消費量) ÷ 0.171 cc/s (アイドリング燃料消費量) で計算すると、だいたい7秒になる。
つまり、1.5リッター4気筒エンジンが7秒以上アイドリングするんだったら、信号待ちとか電車の踏切待ちの間はエンジン切っといて、青になったり電車が通り過ぎたらまたかけたらええっちゅう話や。
「信号待ちでエンジン切るのはあかん」とか「エアコンいるねん」言うてる人もおると思うけど、ワシは運転の仕方とか教えるつもりあらへん。ただ、ガソリン代節約したいんやったら、データに基づいた運転をしやしたらええっちゅう話やねん。 データ言うたらなんか堅苦しい感じやけど、単純に理屈に合った運転をしとったら結果的にお財布にも優しいっちゅうことや!
いつも読んでくれてありがとな!
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