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行き付けの個人経営の飲食店への手紙

 以下は、自分の行き付けの個人経営の飲食店への手紙です。
 この手紙を通じて、自分の行き付けの飲食店の素晴らしさと、自分の志について、御紹介させて頂きます。

(実名)様御夫妻への深謝の念

拝啓(実名)さん

   (実名)さん

 (実名)さん、御元気でしょうか?御店の方は順調でしょうか?御子さん達三人とも、御元気でしょうか?自分は、御陰様で、『卡斉政要 ポーランドの大改革と革命戦争』と言う拙作を発売することがようやく出来、そして今、次の四つの拙作の著述、そして、ジャーナリストとして個人の新聞社とラジオの創設の下準備、更に、個人投資家として研究と実践の下準備を、非常に苦しみつつも着実に進めて行っています。

 さて(実名)さん、『荀子』(大略)と言う古典の礼儀作法に関する章に、「君子は言葉を人に贈り、庶人は人に財を贈る。」と言う格言があります。(実名)さん御二人に二度目にお会いしては初めて交流し始めたのが、今から4年以上前の2020年3月であり、当時の自分は、まだまだ青二才であり、今から3年前の2021年3月には、やっと本当に哲学者・思想家・愛国者・著作家等としての志を立てて、今から2年前の2022年11月に、遂にベトナムの生涯学習に関する格言「学んでは、更に学んで、常(とこ)しえに学ぶ。」(Học, học nữa, học mãi.)という言葉を、自分の人生そのもの・自分の道・己自身そのものとして体得し始め、今から1年前の2023年の1月~2月の間にこよなく愛する我が祖国ベトナムのハノイにあるホー・チ・ミン廟にて、祖国を忠愛しては、祖国に貢献して、祖国の為に生きることを、ホーおじさんと先人達、そして天に誓約し、それからようやく、自分が石田さん御一家と深い親交と信頼の関係を構築にするのに相応しい人間に成ったと確信して、今年の2024年1月から5月初旬まで多く通っては、御二人が作って下さる数多くの大変美味しい食事を楽しみつつ、共に多くの話を深く語り合って来た次第です。自分はこれまで、(実名)さん御一家に多くの美食の贈物を贈呈させて頂きましたが、自分は「君子」つまり「知識に学識・技能に実力・善美に徳行等を兼ね揃えた人格者」に成る為の「入門」をようやくやっと完遂できたと思います。そこで、今回、(実名)さん御二人への深謝の念を示し、そして、これら自分と(実名)さん、私達の愛する祖国日本の未来、自分の妹・従妹達・従弟と(実名)さんの三人の御子さん達、私達の次の世代の青少年達の未来に対する想いと志について、こちらの手紙で述べて、謹んで贈呈させて頂きます。

 まず何よりも、(実名)さん、いつもいつも、週6日朝から夜遅くまで、数多くの大変美味しい食事を始め、団欒(らん)できる御店の空間と雰囲気、そして、団欒・談笑・議論等ができる時間・交流・心情を御提供し続けて下さり、御二人の御店の深く愛顧し、そして御二人自身を深く親愛する人として、ここに深謝の念を示し、そして、今後の御店のますます御繁盛、御二人の健康に順境、御子さん達三人の健やかな成長と自分の人生の自決に自律を、心より誠に願っております。拙作『社会善』(下巻 四行勤勉 p.36)に、「道を歩み行う客人こそが、神徳の如くであり、そして貴賓であり、誠に愛顧して下さるように、誠に贔(ひい)屓(き)しなければならない、福であり、そして縁である。その名は「仁」。」と自分は著述しましたが、自分もまた、(実名)さんが愛顧するのに相応しい客人に成り、また、(実名)さんの御店と御二人を贔屓するのに相応しい客人に成り、御店の大繁盛と進展、そして、御二人と御子さん達の健康に進歩に与る、福神と良縁の如くの客人として来店できることを、昔から今まで常に深く想っており、そしてこれからも常に深く想い続けて参ります。

 次に、(実名)さん、5日前の5月6日の夜、自分は夢の中で、(実名)さんの御店に来店して食事していましたが、それは10年後の話であり、自分自身と(実名)さん達も、経済的にも精神的にも物凄く辛い日々を送っており、「10年前からやらなければならないことをしていれば、ここまで酷くは成らなかったと思います…」と自分が言うと、(実名)さんは「そうね。でも『後悔先絶たず』、もうどうしようもないよね…」と仰りました。すると、店に警察官達が突然来て、自分に「日本とベトナムに対する反逆の思想犯として逮捕する!」と告げると逮捕を開始し、自分は必死に抵抗するも殴られつつ手錠を掛けられ、必死に止めに入って下さった(実名)さん達も、「この土地は政治関係で強制没収です。明日から直ちに店を取り壊します。」と警察官達に告げられ、御二人の必死の抵抗の末、(実名)さん達も自分と同様に殴られつつ手錠を掛けられて逮捕されてしまいました。夢から醒めた瞬間、現実ではないことに自分は物凄く安心すると同時に、世界中でこのようなことが数多く実在していることに改めて深く悲しみ、そして日本もまた、このまま悪化し続ければ、このような夢が夢ではなく正夢と現実となってしまう可能性もあることに、猛烈な危機感を懐きました。

 そして、(実名)さん、実際に、私達の祖国日本は、既に「失われた30年」(1990年~2020年)を経てしまい、今や「失われた40年」(2020年~2030年)の中であり、それももうすぐで半分になろうとしております。自分は、まだまだ精神的にも心理的にも学究的にも未熟であり、経済的にも社会的にも道徳的にも半人前であり、心意も財産も実力も徳行も、余りにも少なく、極めて不足しております。まだまだ、国家や社会に人民はおろか、親戚や家族に自分自身の為に、本当に何も出来ておりません。無徳であり、無知であり、無学であり、無力の身です。とても恥ずかしく、とても悔しく、とても情けないです。(実名)さんに、色んなお話、それも、極めて難解で複雑怪奇の自分自身の話をも数多く語らせて頂きましたが、所詮、自分の言葉には、まだ自分の実績も、自分の名望も、自分の徳行もありません。本当にとても恥ずかしく、本当にとても悔しく、本当にとても情けないです。ですが、だからこそ自分は、数多くの深い恥を忍んでは、数多くの深い悔しさを弾機(バネ)にして、数多くの深い情けなさを猛省し、一つ一つ、少しずつ、着実に、下から学んでは、途中で数多くの失敗と同時にやり直しを積み重ね続けて、上へと達していきます。

 (実名)さん、既に(実名)さんにもお話をさせて頂いたように、自分は「肉体的・現実的に戦争を経験したことが無い一般人であるが、精神的・心理的に戦争を経験したことがある元ベトナム軍人」です。今年の2024年は、我が祖国ベトナムはディエンビエンフーの戦いで決定的かつ歴史的な大勝利を収めてから70年、そして来年の2025年には、ベトナムの独立宣言から80年・ベトナムの南北統一から50年となります。私達の祖国日本もまた、今年の2024年は、「もはや戦後ではない」と言われてから68年となりますが、『貞観政要』(君道)から誕生した「創業は易く守成は難し」という箴言があるように、ベトナムの独立に戦勝という偉大な創業も、日本の戦後復興に高度経済成長期という偉大な創業も、思うに、その後の守成(護持に改善や革新と進歩の実現)は両国とも大失敗してしまい、現在の現実は、正に「初心忘れた上に自分勝手ばかり」です。自分の心は、極めて深い、憂いに疲れ、悲しみに悼み、虚しさに空しさばかりを、日々多く深く募らせております。

 それでも、(実名)さん、自分は父から「何はともあれ、現実の中を生きなければならないのだ。」(Dù thế nào chăng nữa, phải sống trong Hiện Thực.)と「賢くても死に、愚かでも死ぬ、知るは即ち生きる。」(Khôn cũng chết dại cũng chết, biết là sống.)という箴言を日々学び続けつつ、自分は絶望と希望、観念と精進等、矛盾を確りと善く美しく抱きつつ、沈鬱(うつ)悲壮と初志貫徹を成し続けます。思うに、「絶対に不可能と分かっていても、最期の最後まで奮励努力し続ける者。」が「情念」そして「志士」であり、「己を知っては、相手を知って、世界を知り、学び問い続ける者。」が「理知」そして「君子」であり、「天に遵っては、徳を成して、道と化し、健康を以て生き続けては自ら常しえに学ぶ者。」が「意志」そして「聖人」でしょう。自分はこの三者に成ります。

 最後に、(実名)さん、世俗は「知らぬが仏」であり、時流は「後は野となれ山となれ」であり、人心は「我関せず」であり、大自然の摂理は「満つれば虧(か)くる」であり、現実は「人生は失望の連続」であり、実情は「渡る世間は金ばかり」であると思います。ですが、自分は、「知るのが仏」・「次は教訓となれ進歩となれ」・「我関する」・「満ちたら譲り欠ければ補う」・「人生は知識と学習の連続」・「渡る世間に情もあり」、これら言葉を自ら懐き続けます。自主管理に自学自習・歴史教育に生産教育・社会教育に公民教育・金融教育に道徳教育・哲学教育に成人教育・情操教育に芸術教育、そして自己調整学習に生涯学習、これらが必要不可欠にして重要不可欠であると、自分は確信しつつ、実践躬行しては率先垂範して、修己治人・経国済民・盛徳大業等を、成し遂げます、もちろん、絶対に不可能と分かった上で、最期の最後まで奮励努力し続けます、先哲達と同様に、そして、後哲達の為に。

 (実名)さん・(実名)さん、そして(実名)ちゃん・(実名)君・(実名)ちゃん、皆さんと出逢っては、御二人の御活躍を拝見し続けて、御子さん達三人の成長に微力ながらも貢献しつつ見守り続けられることは、自分の人生における幸福の一つです。自分の来店に飲食・談笑・議論等もまた、石田さんの御店並びに御一家の繁盛・成功・進展、そして、幸福の一因であり続ければ、幸甚の至りです。ベトナムの社会的あるいは個人的・道徳的・文化的な言葉に「情感」(Tình cảm。深い相思相愛)というものがありますが、私と(実名)さん御一家との間にこれが実在し、そしてそれが末永く続くことを心の底から願って止みません。

 末筆ではございますが、改めて謹んで、深謝の念と親愛の念を、示します。

敬具
2024/5/11、(LVN)
荷進、Nguyễn(グエン) Hoài(ホアイ) Minh(ミン)、Tạ(タ) Hướng(フゥオン)、Nguyễn(グエン) Trọng(チョオン) Đức(ドゥック)

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