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日記

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記事一覧

社会性について

社会性について

社会性について考えていて、いまのところそれなりに納得できている結論を、整理もかねて語ってみる。

ここでいう社会性とは「個人の社会をやる力」のことを指す。
結論それは企画力のことなんじゃないか?と最近は考えている。企画力とは何かというと、「大多数に好まれる物語性を提供する力」のことだと思う。重要なのは、物語ではなく物語性であるということだ。そこに物語性さえ見いだせれば、物語は受け手が勝手に作ってい

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おじさんにナンパされた話

おじさんにナンパされた話

人生で初めてナンパされた。
ただし、相手はおじさんで、僕もおじさんである。

その日僕は某大手古本屋で目当ての小説を探していたのだが、突然、後ろから「いい本あった?」とおじさん(推定40代)に話しかけられた。
最初はただの変な人だと思っていたので、はあ、とあいまいな返事をするに止め、小説探しに戻ろうとしたのだが、おじさんはそんな僕の態度にもくじけることなく話しかけ続けてきた。

「どんな本を探して

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ザリガニ釣り

ザリガニ釣り

「バスに乗りたいの」
娘が突然口にした言葉は、都合よく目の前に停まっていたバスに乗りこむのに十分な理由を与えた。バスは、すぐに僕たちを池のある大きな公園まで連れて行ってくれた。

着くなり、娘は足で漕ぐタイプのボートに乗りたいなどと言い出す。ボートに乗った。汗だくになる。開始三十分でお父さんの体力はゼロになった。

とりあえず休みたいから、アスレチックで遊ぶ前に、ザリガニ釣りをサジェストする。承認

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健康診断

健康診断

健康診断を受けた。お医者さんみたいな人が会社まできてくれて、色々診断してくれた。すごいね。

視力を測ったら、倍になってた。
右0.7→1.5
左0.5→0.9

測ってくれた人は「え…?」って言ってたけど、それは、僕もそう思うってわけ。

「え…と…何かされました?」
て聞かれたから、
「今日結構調子いいです」
と返した。診断表の端の方に『今日調子いい』って書かれた。

なんなん、それ。

以上

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おまえは、

おまえは、

なんでもない昔の記憶が甦っては、そのときの感情を思い出す。という作業を繰り返している。

犬を肩に乗せたり、ラーメン屋で知り合いに出くわしたり、誘われるがまま遊びについて行った。

どうしてあの時それをしようと思ったのか。

今更になってよくわかるのだ。

ようやく、自分を見つめ始めて、恥ずかしいような、呆れるような。

まあ、仕方のないことである。

おとしもの

おとしもの

布団で読書をしていると、次第にうとうとしてきて、書いてある文章とまったくちがうことを頭の中で読んでいることがありませんか。

そうして、ハッと意識を戻したときに、頭の中にあった謎の文章は霧となり散ってしまうわけだけれども、時折、おいてけぼりにされたかのように、ぽつんと残っていることがある。

今日はね、残っていたよ。

それがこれです。

『金属繊維のうどんだけ』

意味がわからない。さいなら。

社会にでること

社会にでること

娘が幼稚園に入った。

3年間、ほとんど風邪を引いた記憶がないが、入園して本格的に通うようになってわずか一週間ほどで風邪を引いた。熱がある。

まあ、あれだけの子どもたちが集まる場だし、誰かから菌をもらってきたのだろうが、精神的な疲労も手伝っていることは想像にかたくない。

社会に出ると、疲弊する。自分も幼い頃からそれを感じていた記憶がある。

特にこれといった理由はないけど、あのたくさんの人がい

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弱みを見せるということ

弱みをなくしたいなぁ、と思う。実際にはそれは無理なので、見えなくしたい。

別に、強くありたいわけではない。

弱みを見せたくないというのは、弱みがあると、そこにつけこむやつが現れるから。

アイツの娘を攫え。

金がないのか。そうか。貸してあげようか。



弱みを見せないということは、なにもしないことに似ている。何も始めなければ、何も起こらない。

別にそれもいいだろう。じゃあ、なんでやらな

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ししゃも、どうなのよ

ししゃも、どうなのよ

晩御飯に子持ちししゃもが出た。

ししゃもは美味い魚だ。身体いっぱいに詰まった卵。控えめな身。やわらかい骨。頭や尾びれも気にならない、まるごといけちゃう美味い魚。

僕はししゃもがすきだ。
そしてだからこそ、ししゃもの未来を勝手に妄想して、憂いてしまう。

ししゃもはきっとさ、小さくて弱いから、こんなふうにたくさんの卵を孕まないとやっていけないのだろう。ばら撒いて、数撃ちゃ当たる戦法だ。

いや、

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あれなんだったんだろう

あれなんだったんだろう

その時はなんとも思ってなかったけど、思い返すとちょっとよくわからないということがある。

高校生の頃、地域のイベントで年に一度ジャズライブが開催されていた。当時、青少年の活動を支援する施設があって、僕はそこが企画・運営をしていたジャズ教室に通っていた。そして、職員が出演を取り付けてきたそのライブに参加することになった。

そのライブは無料ということもあり、また地域のイベントなのでノルマなどもなく、

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ちょうどよさについて

ちょうどよさについて

最近気づいたのだけど、僕は日常のあらゆるものに、自分なりのバランスを反映させたくなってしまうようだ。

それは、扉の閉める音を限りなく小さくしてみるだとか、本棚にうまれた隙間を本を並べ直すことで均してみたりだとか、そういうことだ。

今日は、社内の昇格式でネクタイをしなかったし、本屋のレジで配られている無料の栞を一枚だけ裏返してやった。ざまみろ。

思えば人間関係もそうかもしれない。

仲間はずれ

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要するにプロアクションリプレイはクソって話

要するにプロアクションリプレイはクソって話

若かりし頃に持っていた全能感。

あの頃はすべてが思い通りに回っているように感じられた。

あいつはきっとこう思っているにちがいない。

俺は、すべて理解ってる。

あいつはつまらない。

俺は、特別である。

あいつは。
俺は。

それで良かった。生きていて心地が良かった。

いつからか、ふと、全能感が枯れた。
飽きたと表現するほうが正しいかもしれない。

自分の認知を超えたモノに価値を感じるよ

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スタバがこわい

スタバがこわい

スタバで読書ができない。

「今日は仕事が早く終わったから、スタバで本でも読もうか。」などと考えてスタバへ向かう。

スタバはいつも通り混んでいる。

空いている席を探しているうちに、そこにいる人々がなにか一つの空間として溶けてゆくような感覚を覚える。

うわあ、と叫びたくなるような気持ちを抑えて店を後にする。

そんなことを100回くらい繰り返している。