要するにプロアクションリプレイはクソって話

若かりし頃に持っていた全能感。

あの頃はすべてが思い通りに回っているように感じられた。

あいつはきっとこう思っているにちがいない。

俺は、すべて理解ってる。

あいつはつまらない。

俺は、特別である。

あいつは。
俺は。

それで良かった。生きていて心地が良かった。

いつからか、ふと、全能感が枯れた。
飽きたと表現するほうが正しいかもしれない。

自分の認知を超えたモノに価値を感じるようになった。いやそんなかっこいい話ではない。地に足をつけるべきだと思った。自分の認知の中に閉じこもっているのが辛くなった。

生きやすいということは、つまらない。
要するに、プロアクションリプレイはクソだ。

┈┈┈┈┈┈追記┈┈┈┈┈┈

全能感は、人を惹きつける。
自信があって堂々としている人は魅力的だ。僕はそういう人がすきだし、見ていて応援したいと思う。それがたとえ若さゆえの虚構だったとしても。とても美しいと思う。

だけどその視線が自分に集まるとなると話は別だった。「人気者」になっていくことに耐えられなかった。
本当は、生きやすいことがつまらないという以上に、こわかったのかもしれない。