留学に行く前に絶対教えてもらわないこと
世の中には、言語取得を勘違いしている人が多いです。
自分に合ってる勉強法をみつけず、アウトプットつまり会話をすることと文書などを書くこともせず、いつまで経っても上達しません。
しかし、言語取得はそういう難しいものではありません。
よくあるある話なのですが、留学に関する考え方です。
留学に行けば絶対〇語が話せるようになる(に違いない)!
留学できなかったから〇語が話せなくて変な話じゃない!
と誰だって思ったことがあるでしょう。
一方、逆パターンもあります。
留学に行ったからこんなに話せるんだ!
と勝手に納得してしまう人が少なくないです。
だがしかし!
留学は決して魔法みたいな仕組みではないです!
つまり留学に行くだけで魔法がかかったように、いきなり話せるようにはなりません。
残念ながら。
みんなの留学への期待値が高すぎるせいか、一番大事なことを忘れがちです。
すべては自分自身次第です。
言語取得も同じく、自分で努力しない限りいつまでたっても上達はしません。
しかし、努力というのは、さらに色んな教科書を暗記することではありません。(もちろんこの勉強法があっている人もいると思いますが)
1番大事なのは、習いたい言語になるべくたくさん囲まれることです。どんなことをしていてもその言語に触れるようにしないと意味がありません。
たとえば、音楽を聞いたりドラマや映画を観たりネットでやりとりしたりしていれば、ある程度のインプットができるはずです。やりとりをしていればいい感じのアウトプットも含めて。
そして、同時に、習いたい言葉が話せる人達と喋る機会を作れば、好きなことをやりながら好きなことについて(習いたい言語で)話すことができればもう完璧!
上記は留学に行っても行かなくてもできることです。
しかし、ここで思っちゃうでしょう?
だって留学に行けば…!
確かに、留学に行けば話せざるをえないうえ、毎日その言語に触れる機会が間違いなくたくさんあります。
と思いきや、そのどころか、1年も留学していた学生たちは、全く話さないまま帰国することもあります。
これについて具体的にお話しましょう。
話①
大学に行っていたとき、留学に行けたのは成績が優秀な人達のみ。しかも、当時はたった4人だけ。
そして、優秀な学生達なので、ある程度の日本語の知識があるので、留学中に困ることは絶対にないはずです。
1年経ったところに帰国。そしてその学生達は留学に行くより日本語能力が下がっていました。本人たちも気づいている程でした。
それで、ずっとチェコにいた私は彼らによく言われます。
「ベロちゃんは日本人とたくさん喋っているから私たちより日本語が上手なわけ。」
「いや、ちょっと待って!あなたたちは、私と違って日本に留学していたのに、何を言っているの?日本に日本人たくさんいるし毎日会う機会があるのに、どういうこと?」
と聞くと、この返事が来ます。
「日本人とあんま会うことがなかったなぁ〜殆どは留学生と英語で喋って過ごしたからなぁ。」
「はぁ?!」
日本にいるのに、日本人と会う機会がなかったというのは、どうやら何も行動を起こさなかった自分への言い訳にすぎません。
せっかく日本で留学ができるチャンスを手に入れたのに、とても残念な話です。
話②
うちの大学に毎年日本人留学生何人か来ます。どうしても留学に行きたいけど、英語圏に行くのは競争率が高いため、マイナーであるチェコに行くことにした学生達がほぼみんなです。
留学で来ているから学校での授業は英語で取ります。そしてチェコ語を勉強し始めます。チェコ語は馴染みのない言葉で、英語と比べたら全然難しいです。
というわけで、チェコ語を頑張る学生もいれば、すぐ辞めちゃう学生もいます。でも、日常生活においてチェコ語は欠かせないため、みんなはある程度(日常生活に困らない程度)のチェコ語を身につけます。
そして、みんなはそれぞれの留学生活を送ります。
①毎日留学生同士で英語で話してパーティしている日本人
②引きこもって韓国ドラマを見続ける日本人
③ずっとヨーロッパを回っている日本人
④日本語を勉強しているチェコ人とスロバキア人と遊ぶ日本人
⑤ずっと日本人同士で遊ぶ日本人
それでは、ここでは問題です!
この例4つの中から、どのような日本人の言語が上達するでしょうか?
正解は、①④です。
なぜかというと、周りにいる人達と交流しているからです。最初はそこまでの知識がなく、聴解力がそんなに優れてなくても、覚えたい言語になるべくたくさん触れれば自然にその知識を身につけるのです。
ちなみに、たった10ヶ月で、チェコ語をペラペラになった日本人も意外といます。チェコ語を勉強しながら、チェコ人とよく飲みにまたは遊びに行っていて知っているチェコ語をなるべく使おうとしていたら、奇跡が起きました。
いや、奇跡でも留学魔法でもないです。
その人たちは、行動力があり現地の人達となるべくたくさん会うようにしていたからです。やっぱ努力が大事です。そして、留学なので、遊びながらできることなので何よりです!
ここでみんなに言いたいことをまとめたいと思います。
留学に行くか否か、自分で機会を作り、習いたい言語で話せる人たちに会っていればきっとその言語をマスターするはずです。
もちろん、留学に行くのはすごくいい機会で、現地での生活を体験できるし、新しい出会いがたくさんあるし、他にも色々学べることがあるから、みんなに留学に行ってもらいたいと思います。
しかし、留学ができただけで、言語の上達ができるに限っていません。なので、留学に行く機会があればぜひ行って欲しいです。しかし、行く前に、どのような留学生活を送りたいか、どのような感じで上達したいか、どんなことを学びたいか、と考える必要があると思います。
1年は長く聞こえるかもしれませんが、あっという間に過ぎちゃうものですから、本当に何かを学びたいと思うなら、留学に行く前にちゃんと考えて欲しいです。
すべては自分の努力次第です。自分自身次第ですからね。
そして、留学に行けなかったそこらへんのあなた!
落ち込むな!留学に行かなくても、言語を学べるしペラペラになれます!
この時代だからこそ、ネットで世界中の皆と繋がることができるし、ネットで色んなドラマや映画が見れるし、書籍が読めるし、何より、旅行は昔と比べたらより簡単になりました。
なので、これからも言い訳を使い続けるつもりですか?
頑張りな!
自分のために努力して遊び感覚で話せるようになりなさい!!
少なくとも、新しいこと1つ学びなさい!
そして、何か分からなかったらいつでも相談しに来てください!
よろしくお願いします〜
応援されるとベロニカは空を飛びそうになるほど喜びます。