勇気あるスピーチ…
2024年 8月6日(火)
今日の景色…
〈気になる記事・後半…〉
広島県知事「現在も世界中で戦争は続いている」イスラエル大使も出席/平和祈念式あいさつ全文
広島県の湯崎英彦知事が6日、広島市で行われた原爆死没者慰霊式・平和祈念式であいさつした言葉が、SNSで反響を呼んでいる。
パレスチナ自治区ガザ地区に対する攻撃をやめず非難を浴びているイスラエルのコーヘン駐日大使が出席する中、「現代では、矢尻や刀ではなく、男も女も子供も老人も銃弾で撃ち抜かれ、あるいはミサイルで粉々にされる」など、イスラエルの行為を念頭に批判する内容が含まれた。NHKの生中継で、イスラエルのコーヘン駐日大使の表情が映し出される場面もあり、「湯崎知事」は、インターネット上のトレンドワードにもなっている。
湯崎知事のあいさつは次の通り。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
79回目の8月6日を迎えるにあたり、原爆犠牲者の御霊(みたま)に、広島県民を代表して謹んで哀悼の誠(まこと)を捧げます。そして、今なお、後遺症で苦しんでおられる被爆者や御遺族の方々に、心からお見舞いを申し上げます。
原爆投下というこの世に比類無い凄惨な歴史的事実が、私たちの心を深く突き刺すのは、「誰にも二度と同じ苦しみを味わってほしくない」という強い思いにかられた被爆者が、思い出したくもない地獄について絞り出す言葉があるからです。その被爆者を、79年を経た今、私たちはお一人、お一人と失っていき、その最後の言葉を次世代につなげるべく様々な取組を行っています。
先般、私は、数多の弥生人の遺骨が発掘されている鳥取県青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡を訪問する機会を得ました。そこでは、頭蓋骨や腰骨に突き刺さった矢尻など、当時の争いの生々しさを物語る多くの殺傷痕を目の当たりにし、必ずしも平穏ではなかった当時の暮らしに思いを巡らせました。
翻って現在も、世界中で戦争は続いています。強い者が勝つ。弱い者は踏みにじられる。現代では、矢尻や刀ではなく、男も女も子供も老人も銃弾で撃ち抜かれ、あるいはミサイルで粉々にされる。国連が作ってきた世界の秩序の守護者たるべき大国が、公然と国際法違反の侵攻や力による現状変更を試みる。それが弥生の過去から続いている現実です。
いわゆる現実主義者は、だからこそ、力には力を、と言う。核兵器には、核兵器を。しかし、そこでは、もう一つの現実は意図的に無視されています。人類が発明してかつて使われなかった兵器はない。禁止された化学兵器も引き続き使われている。核兵器も、それが存在する限り必ずいつか再び使われることになるでしょう。
私たちは、真の現実主義者にならなければなりません。核廃絶は遠くに掲げる理想ではないのです。今、必死に取り組まなければならない、人類存続に関わる差し迫った現実の問題です。
にもかかわらず、核廃絶に向けた取組には、知的、人的、財政的資源など、あらゆる資源の投下が不十分です。片や、核兵器維持増強や戦略構築のために、昨年だけでも14兆円を超える資金が投資され、何万人ものコンサルタントや軍・行政関係者、また、科学者と技術者が投入されています。
現実を直視することのできる世界の皆さん、私たちが行うべきことは、核兵器廃絶を本当に実現するため、資源を思い切って投入することです。想像してください。核兵器維持増強の十分の一の1.4兆円や数千人の専門家を投入すれば、核廃絶も具体的に大きく前進するでしょう。
ある沖縄の研究者が、不注意で指の形が変わるほどの水ぶくれの火傷を負い、のたうちまわるような痛みに苦しみながら、放射線を浴びた人などの深い痛みを、自分の痛みと重ね合わせて本当に想像できていたか、と述べていました。誰だか分からないほど顔が火ぶくれしたり、目玉や腸が飛び出したままさまよったりした被爆者の痛みを、私たちは本当に自分の指のひどい火傷と重ね合わせることができているでしょうか。人類が核兵器の存在を漫然と黙認したまま、この痛みや苦しみを私たちに伝えようとしてきた被爆者を一人、また一人と失っていくことに、私は耐えられません。
「過ちは繰り返しませぬから」という誓いを、私たちは今一度思い起こすべきではないでしょうか。
令和6年8月6日 広島県知事 湯崎英彦
👉広島県知事はなんと素晴らしく勇気あるお方なのでしょう…。
それに引き換え兵庫県知事ときたら…
それに…
我が日本国を代表するリーダーの薄っぺらいスピーチときたら…
「それでもわたしは辞めません…」
というのが…
今の日本の流行りなのでしょうか…。
それはさておき…
日本の広島で行われる「平和祈念式」に、イスラエルの駐日大使がどんな顔で来られていたのでしょうか…。
また、どんな顔でこの広島県知事のスピーチを聞いていらっしゃったのでしょうか…。
日本政府も焦ったでしょうね…
いずれにしても…
そんな事情を意識してかどうかは分かりませんが、そこのところをズバッと突っ込むような鋭いスピーチをされた広島県知事はあっぱれですね〜
その日本のリーダーのスピーチと比較するとよけいにその「決意」と「覚悟」とその「勇敢さ」が際立ちますね…。
そしてその想いの真実味が…
「人類が発明してかつて使われなかった兵器はない」
「それが存在する限り必ずいつか再び使われることになる」
限りなく真実に近いこの言葉…。
まさしくわたしたちは今…
人類存続に関わる差し迫った現実の問題に直面しているのは確かです…。
「縮小」などという生ぬるい事を言っている場合ではなく、「完全撤廃」しなければ、それは必ずいつか使われます…。
そこから考えれば…
日本だけでなく世界の“原発問題”についても、自ずとその答えは出て来るはずです…。
未だにその原発を推進するどこかの政党なんかは論外です…。
そしてそのリーダーも…
今年上映された「オッペンハイマー」という映画がありました…。
その映画の解釈にも様々なものがあるでしょうが、この広島知事のスピーチにもあるように、本当の意味でその原爆の痛みを“自分ごと”に重ね合わせられる国民がいるとしたらわたしたち日本国民しかいません…。
そしてそれも…
戦後79年間…
その日本国憲法により守られて来た「武器軍隊を持たない国」であったからこそ、その戦争という過ちを二度と繰り返してはならないという“絶大な抑止力”となっていたはずです…。
もう一度言います…
「それが存在する限り必ずいつか再び使われることになる」
決して戦場に参戦する為の軍隊を許すような「憲法改正」というのは決して許してはなりません…。
如何なる理由であろうと…。
それに例外などという事例を与えてはなりません…。
今の…
薄っぺらい人たちの「一時の誓い」など断じて信じてはなりません…。
口先だけのデマカセに惑わされてはイケません…。
「中国やロシアが」などという口車に乗ってはイケません…。
そしてわたしたち日本国民は今…
ただ黙認するだけでなく、そこに「NO!!」を突きつける必要があります…。
人類の存続に関わる問題が…
直ぐ目の前に横たわっているのですから…
〈気になる記事・前半…〉はこちらからは…
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