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息子に紡ぐ物語

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1男1女の子供を持つ平凡なサラリーマンと、父で作家の「長谷部さかな」は、不思議なキッカケから毎日メールをやりとりすることに。岡山県の山奥にある見渡す限りの土地や山々はどのように手… もっと読む
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2022年9月の記事一覧

■【より道‐105】戦乱の世に至るまでの日本史_時代を超えた因果応報_「応仁の乱(自習):前編」

■【より道‐105】戦乱の世に至るまでの日本史_時代を超えた因果応報_「応仁の乱(自習):前編」

歴史に興味がなければ、「応仁の乱」などわけがわかりません。そもそも、中世の時代は、日本の歴史に隠されているような気がしていますので、普通の「くらし」をしている現代の人には、人生で触れる機会というのが非常に少なく、日本史として人気があるのは、織田信長が活躍した戦国期のように思えます。

それでも、じぶんなりに、ファミリーヒストリーの視点で調べてみると、中世の時代は、かなり面白く、いまの日本の文化や、

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【315 日目】:健康経過観察(一回目)

【315 日目】:健康経過観察(一回目)

ご隠居からのメール:【健康経過観察(一回目)】

十二時三十分、順天堂大学付属浦安病院で第一回目の健康経過観察の結果を聞いた。CT(コンピューター断層撮影)の画像を見ると、あきらかに肺炎の影は少なくなっている。順調に恢復しているように見えるが、まだ完治はしてはいない。

それよりも、あちこちにできた炎症が水分をとりすぎ、全身が脱水症状になって、腎臓に悪影響が出ている。「もっと水分を補給してください

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【314日目】: 微熱ーー危険シグナル点灯

【314日目】: 微熱ーー危険シグナル点灯

ご隠居からのメール:【微熱ーー危険シグナル点灯】

「顔が赤い」と、家人から指摘された。病院では「青白い顔」と言われたことがあるが、自分では赤いのか、青いのか、わからない。

夕食後、体温をはかると、体温計は36度8を示していた。危険シグナル点灯。救急車を呼ぶほどのことではないが、私の平熱は35度台だから、微妙な数値ではある。

しかし、なんとなく、倦怠感があるので、風呂にも入らず、さっさと寝るこ

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【313日目】:QOL(生活の質)の充実

【313日目】:QOL(生活の質)の充実

ご隠居からのメール:【QOL(生活の質)の充実】

自宅療養で闘病生活をはじめるにあたって、生活習慣を見直し、クオリティ・オブ・ライフ(英: quality of life、略称:QOL、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた『生活の質』)の向上を目指したいと思う。

なぜそう思うかというと、人間は病気と老化には最後は負けてしまうにしても、最後に至るまでの病気と老化のプロセスをある程度理解し、

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■【より道‐104】戦乱の世に至るまでの日本史_時代を超えた因果応報「応仁の乱(通説)」

■【より道‐104】戦乱の世に至るまでの日本史_時代を超えた因果応報「応仁の乱(通説)」

今までの人生で、「応仁の乱」ほど、わけがわからなく、興味のわかない戦はありませんでした。まあ、そもそもファミリーヒストリーを調べるまで歴史に興味がなかったのですがーー。

中世の時代は、たくさんの武家名がでてくるし、下の名前は、みんな似たような感じで覚えにくい。戦にどんな大義があったのかも想像しづらくて、生きていくうえで必要のない知識だと思っていたました。

しかし、ファミリーヒストリーを調べてい

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【312日目】: ぐっすり眠る

【312日目】: ぐっすり眠る

ご隠居からのメール:【ぐっすり眠る】

久しぶりに自宅で眠ると、約九時間、ぐっすりよく眠ることができた。

睡眠中に二度、尿意を催して、目覚めたが、いずれの場合も、トイレから戻ると、バタンキューで、すぐ寝ついた。病院のベッドではほとんど一時間ごとに、目覚める浅い眠りだった。やはり、緊張していたのだと思う。ただし、入院初日だけは、一度も夜間にトイレへ行くこともなく、昏々と眠り続けた。あの日は、点滴の

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【311日目】: 自宅療養

【311日目】: 自宅療養

ご隠居からのメール:【自宅療養】

昨日午後8時頃、医師回診で退院許可が下りた。今日は午前中に退院手続きをすませて帰宅し、自宅療養に切り替える予定。

いろいろありがとう。

返信:【Re_自宅療養】

長い入院生活だったけど、無事退院してよかった。じぶんは、迎えに行けなかったけど、姉さんが付き添ったと聞いたよ。

入院前と様子が随分違うといっていた。目がギラギラしてるって。クスリの副作用かもしれ

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【310日目】退院

【310日目】退院

ご隠居からのメール【退院】

入院期間が19日と長引いた理由は、私がもともと間質性肺炎にかかっていて、現在もなお肺炎の影がすべて消失したわけではないからだと説明された。いわば、仮釈放のような措置だと思う。今後とも、定期的に健康観察を受ける必要がある。

デルタが完治しても、オミクロンに感染する可能性はある。デルタの後遺症にも注意しなければならない。三月十四日には、三回目のワクチン接種を受ける手続き

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■【より道‐103】戦乱の世に至るまでの日本史_時代を超えた因果応報「京極騒乱:後編」

■【より道‐103】戦乱の世に至るまでの日本史_時代を超えた因果応報「京極騒乱:後編」

「家系図」をみてみると、長谷部家連さんの娘に「女:京極氏室」と「女:小嶋氏室」と記載されています。そして、我が家の家訓として残っている「尼子の落人」という言葉から、このあたりの時代に京極氏と親戚関係になったのではないかと、妄想しています。

それは、「京極騒乱」の時代に、出雲の守護だった京極政経(まさつね)、そして、京極氏の同族で守護代だった尼子経久と大きくかかわりがあったのではないでしょうか。

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【309日目】隔離解除

【309日目】隔離解除

ご隠居からのメール:【隔離解除】

12時00分 隔離解除。病室のドアが解放された。看護師たちは防護服なしで患者に接することができるようになった。ただし、家族との面会は引き続き禁止。

夕食のメニューは、こころなしか、いつになく豪華なごちそうという印象を受ける。

ご飯 150g
フライ盛り合わせ(マグローエビ)
うの花
小松菜と人参の和え物

返信:【Re_隔離解除】

退院許可がでて良かったね

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【308日目】点滴チューブをすべてはずす

【308日目】点滴チューブをすべてはずす

ご隠居からのメール:【点滴チューブをすべてはずす】

鼻に差し込んだ点滴チューブがはずされた。これですべての点滴チューブから解放されたことになる。昼間は寝そべったりせず、椅子かベッドに座るよう看護師に言われた。退院・外出の準備のようだ。

アプリ「アレクサ」を媒体とする家族とのオンライン・コミュニケーションを再度実施した。昨夜の医師回診で、もう重症化しないことが確認された。たぶん2月1日には退院の

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【307日目】無意識の行動

【307日目】無意識の行動

ご隠居からのメール:【無意識の行動】

病室のベッド用には二枚重ねの薄いフトンが使われている。患者にとっては暑からず、寒からずと感じるような仕様だが、心持ち、やや寒く感じるように温度調節がされているようだ。

看護師が二枚重ねのフトンがはがれているのに気がついて、「どうしたの?」と聞いてきた。私は答えられない。睡眠中に無意識のうちにあばれて、二枚重ねをはがしてしまったようだ。理性はまったく関係ない

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■【より道‐102】戦乱の世に至るまでの日本史_時代を超えた因果応報「京極騒乱:前編」

■【より道‐102】戦乱の世に至るまでの日本史_時代を超えた因果応報「京極騒乱:前編」

「応仁の乱」を語るには、京極家のお家騒動、「京極騒乱」についても書いてみようと思います。

なにせ、長谷部氏のご先祖様は、京極氏と婚姻関係を結んでいますし、我が家に残る「尼子の落人」と言い伝えを考えると、佐々木京極氏や佐々木六角氏のファミリーヒストリーと何かしらつながっていると思っています。

佐々木氏は、平安末期に源頼朝を支援した一族ですが、代々、近江国(滋賀県)や出雲国(島根県)などの守護を務

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【306日目】フェリチン

【306日目】フェリチン

ご隠居からのメール:【フェリチン】

19時30分 医師回診。「フェリチンの値が下がっている。ステロイドを徐々に減らしていきましょう」と医師がいう。意味がわからないので、質問した。

「フェリチンとは何ですか」

「重症化の指標と思っていただいてよいでしょう」

「はあ、そうですか」と、意味はわからないながらも、納得した。私としては、要するに、重症化しなければ、それでよい。どうやら来週火曜日には退

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