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息子に紡ぐ物語

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1男1女の子供を持つ平凡なサラリーマンと、父で作家の「長谷部さかな」は、不思議なキッカケから毎日メールをやりとりすることに。岡山県の山奥にある見渡す限りの土地や山々はどのように手…
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2022年1月の記事一覧

【134日目】尼子の落人伝説

【134日目】尼子の落人伝説

ご隠居からのメール:【 尼子の落人伝説】

広島という土地を訪れて尼子の落人伝説を思い浮かべ、長谷部家が尼子の落人として尼子の再興、毛利に対する遺恨を代々引き継ぐ家だったとしたら1945年8月6日にその考えも終焉を迎えてしまっただろうと思った由ーーそれも宿命だな。

尼子の再興をはかるにしても、河本大作、石原莞爾、辻政信らが描いた作戦のシナリオに従っていたのでは勝ち目はない。

国家安全保障会議(

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【133日目】ワクチン接種サポート

【133日目】ワクチン接種サポート

ご隠居からのメール:【 ワクチン接種のサポート】

広島入りをしてワクチン接種のサポートをしている由、縁の下の仕事だが、現在の状況では誰かが引き受けなければならない。広島県は一頃、千葉県よりも感染者数が多かったが、幸い現在は落ち着いてきている。

浦安市は河一つ渡れば、東京都江戸川区だから、昨日も14人の新規感染者を出すなど、依然としてコロナの勢いが衰えを見せない。東京からわざわざ越境して飲みに来

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■【より道‐44】満州国に設置された秘密部隊_731部隊と100部隊

■【より道‐44】満州国に設置された秘密部隊_731部隊と100部隊

日本人でも731部隊の存在は、敬遠したくなるほど恐ろしく、おぞましい研究部隊のイメージがあります。所説ありますが、同じ日本人が人体実験をしていたという事実です。しかも、もしかしたらですが、祖父が731部隊と同じ系列の100部隊に所属していたかもしれない。「知らぬが仏」ということわざもありますが、満州国の哈爾濱に住み、その後、蒙古連合自治政府で働くために張家口で働き、蒙彊家畜防疫處の記事に「長谷部」

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■【道しるべ】『息子へ紡ぐ物語』

■【道しるべ】『息子へ紡ぐ物語』

1)サダメ

やはり、父の文章は全然違う。

何か自分にしかできないことはないかと考えて、自分の人生を「ブログ」に書きだすことにした。ほんの遊び程度の気持ちで。

何故、このような気持ちになったかというと、、、まぁ、世代交代。と言えば、格好がつくかもしれないけど、仕事で大きなプロジェクトリーダーを任されたときに、政治的にはしごをはずされて、周りからの賛同も得ることができず、プロジェクトを頓挫させて

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【132日目】宮川大助

【132日目】宮川大助

ご隠居からのメール:【 宮川大助】

宮川大助は鳥取県境港出身だ。オレにとって子供の頃の大ごちそうはサバとスルメイカだった。境港から行商人が高瀬まで魚を売りにきた。

大助の父は満鉄の社員になり、朝鮮北部の羅津で終戦を迎え、ソ連軍に追われて、着の身着のまま逃げ帰った。大助が生まれたのは帰国後。貧乏暮らしが続いたが、「父も母も、家族が揃って生きていくことの大切さをほんとうにわかっていたと思います」と

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【131日目】大柴ルー

【131日目】大柴ルー

ご隠居からのメール:【大柴ルー】

NHK「ファミリーヒストリー」制作班・編「ファミリーヒストリー」で第一回目にとりあげられたのは大柴ルーだが、jと同じ街の住人だったとは縁があるね。大柴ルーの祖父が経営するハルビンの時計・宝石店には與一・貴美子夫婦も立ち寄ったことがあるかもしれない。

「ルー」という名前も父がつけてくれたという。本名の「亨」の「る」をとったのだが、父の名前も「稔」だからつながって

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【130日目】ファミリーヒストリー

【130日目】ファミリーヒストリー

ご隠居からのメール:【ファミリーヒストリー】

「資本論」はオレも読みかけたが、途中で投げだした。社会主義、共産主義は、頭のいい人たちがしっかり勉強しているから、こちらはいくら勉強しても理論闘争では太刀打ちできない。彼らに対抗するには、本質の部分だけを直感でギュッと把握し、あとは適当に流しておけばよいと思う。

彼らの理論はもっともらしく述べられるが、要するに、権力を握りたい(武装、暴力、資金力等

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■【より道‐43】義を失ったノモンハン戦争

■【より道‐43】義を失ったノモンハン戦争

昭和七年(1932年)に「五族協和の王道楽土」という理念のもと成立した満州国は、日本国(朝鮮)、中華民国、ソビエト連邦、モンゴル人民共和国、蒙古聯合自治政府と国境を接する緩衝国として「日・韓・満・蒙・漢」の五民族が協調して暮らせる国を目指す「理想国家」でしたが、実際には、日本の「傀儡国家」だったともいわれています。

そんな満州国とモンゴル人民共和国の間の国境線を巡って発生したのが「ノモンハン戦争

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【129日目】日本の家族制度

【129日目】日本の家族制度

ご隠居からのメール:【 日本の家族制度】

両家によるオリンピックの家族観戦というエンディングは、素晴らしいアイデアだったが、無観客開催となればやむをえない。親孝行の気持はありがたく受けとめておくことにするよ。これをきっかけにして、家族というものをあらためて考えてみたい。

家族制度というものをあらためて考えてみると、人間の歴史のある段階までには、家族という存在はなかったらしい。人間の血のつながり

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【128日目】コロナ禍も終息目前

【128日目】コロナ禍も終息目前

ご隠居からのメール:【コロナ禍も終息目前】

『パンデミック体験記』の締切りは8月31日だが、「コロナ禍も終息が目前」と書いても大丈夫だろうかと悩んでいる。

アメリカはワクチン接種が60パーセントに達し、ハワイなどの観光スポットが賑わいを取り戻しているのは明るい材料だ。日本は職域接種などがもたついているが、それでも8月末までには全人口の40パーセントに達する模様。オリンピックは首都圏無観客開催で

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【127日目】米中戦争

【127日目】米中戦争

ご隠居からのメール:【米中戦争】

ワクチン、とりあえず第一回目の接種で一安心だね。少々忙しくなってきたところで、またもや緊急事態宣言で、足をひっぱられそうだが、ワクチン接種がある程度まで(国民の五割程度?)行き渡れば、重症者数、死者数が減少傾向に転じると思う。

友人のS博士の見解は次の通り。台湾問題で戦争が起こったとしても、米中間の「最終戦争」にはならないとだろう。理由は、米中間で戦争が起こっ

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■【より道‐42】百姓から武士になった偉人_山田方谷

■【より道‐42】百姓から武士になった偉人_山田方谷

百姓から武士になった人で有名な偉人といえば、渋沢栄一さんだが、実はもうひとり武士になった人がいる。それが、山田方谷さん。自分の祖父・與一さんは、山田方谷さんの研究をしていたそうで、自分の父であるご隠居さまも「方谷入門塾」という随筆を書き下ろした。

読んでみると、自分たちのファミリーヒストリーとつながる方だとわかったので、随筆「方谷入門塾」を「息子へ紡ぐ物語」に掲載しようと思ったが、膨大な文字を転

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【126日目】万世一系伝説

【126日目】万世一系伝説

ご隠居からのメール:【 万世一系伝説】

孫たちが「方谷入門塾」や「尼子の落人」を読むのは三十年後か? ご隠居さまは112歳になってしまうぞ。浅草寺には9月19日か20日に行けるかな?

もしかしたら「まんえん防止等重点措置」はまだ解除されていないかもしれない。孫たちがワクチン接種をするまで待つとすると、来春のお彼岸にしたほうがいいかな。オリンピックは無観客になりそうなので、7月22日のサッカー観

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【125日目】想定外のサプライズ

【125日目】想定外のサプライズ

ご隠居からのメール:【 想定外のサプライズ】

漫画しか読まなかった息子が「方谷塾入門」を最後まで読んでくれるようになるとは想定外のサプライズ。そもそもこの随筆が冊子になるまでの経緯をふりかえると冊子化それ自体が奇蹟に近かったので、余計に「運命」を感じる。そうなると、欲が出て、将来、孫が読んでくれることを期待したくなるが、それは自然にまかせよう。無理強いはよくない。

作者としては、「方谷塾入門

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