たろえもん

ウズベク身分法制度について調査研究を行っています。ウズベクの思い出、ロシア語・ウズベク…

たろえもん

ウズベク身分法制度について調査研究を行っています。ウズベクの思い出、ロシア語・ウズベク語のニュースソースの翻訳などを載せていこうと思います。

最近の記事

絶妙な塩気のピスタチオ

色々あってnoteから離れていましたが久しぶりにウズベクを感じる出来事がありました☺ キッチンの下の方の平たい保存食スペースを整理していたら、ウズのスーパーやバザールでよくもらう薄~いプラ袋が目に入りました。 「あ、そういえばこれ、腐ってるんじゃ…中身なんだっけ(2年間放置)」 中を開けたらドライフルーツ。デーツは見事に腐っていたので泣く泣く捨てる(自業自得)。もう一つは、殻付きピスタチオ!たしかタシケントのバザールでウズベク産とイラン産があって、おすすめされたイラン産

    • Y先生の思い出

      学生時代から毎年、秋めいて肌寒くなってくると、無性に物悲しい気持ちになる。 そのせいか、急に雨続きで寒くなった夜、昔のトラウマティックな思い出が立て続けに走馬灯のようによみがえってきていた。 子供でも大人でも、コミュニティに入れなかったり、理由がわからず避けられたりすることはとても辛いことだ。した側は忘れても、された側は一生忘れない。 一通りの辛い思い出が連日襲ってきたあと、お世話になったY先生の死、という事実が私に襲い掛かってきた。 今になってようやくわかることだが

      • #支援 クラウドファンディングの返礼品(かばん)

        UYAJ(在日ウズベキスタン青年協会)が昨年実施していたクラウドファンディングの返礼品届きました! 手作り感満載、ウズベクのおばちゃんがひと針ひと針大事に作ったんだろうな、と思わせるステッチ。 スザニの、自分が持っていないデザインの可愛らしい肩掛けバッグです。 コロナ禍で日本語教育の機会を失ったウズベク人のためのオンライン日本語教育ということで、費用がほとんど日本人講師への人件費ということだったので、しばらくためらっていた(そこはボランティアでは、、いや、でも日本語講師

        • #論文を読む しぶいオジサマ方とイスラム法廷

          中央アジアについての日本人学者による研究は多いのだが、その殆どが文化人類学的な観点からのものである。私もこの分野の調査はまだ日が浅いのですべてを知っているわけではないが、中央アジアについて特に法学の観点からの研究は、多くない印象である。ソ連であったので、ソ連法という大きなくくりでみられているせいもあるかもしれない。独立後まだ30年弱と若い国であり、そして独立後の法の多くが現在のロシアの法を参照しているせいもあって、独立して研究する意義に乏しいと見られているのかもしれない。

        絶妙な塩気のピスタチオ

          #思い出 ウズベク女子は強い

          先日、ウズベクで一般的なSNS、Telegramで見知らぬアカウントから連絡が来ていた。前のメッセージを遡って見ると、ウズベクの語学系大学院の学生さんだった。アカウント名が変わっていたから、最初気づかなったようだ。内容は、「修士論文の発表を行い、良い点数を貰いました!」というとても明るいニュースだった。 これがどれだけ素晴らしいことなのか、上記のメッセージだけだと分からない。彼女は、未就学児を2人抱える若いママである。ウズベキスタンでは大学に入る年齢(18・19歳くらい)が

          #思い出 ウズベク女子は強い

          #思い出 魅惑のアゼルバイジャン

          今、そぞろ神が囁いている人も多いのではないでしょうか。それは私です。 猛烈に今再訪したい国、それはアゼルバイジャン。 ウズベキスタンより更に先、カスピ海を超えればそこはコーカサス。 魅惑の国々、アゼルバイジャン、アルメニア、ジョージア(旧グルジア)が待っているのである。 イギリス留学時代の友人が住んでいる国。日本から直行便はない。情報も少ない。日本に帰ったら次にいくチャンスなんて夫の定年退職後くらいだろう…。 しかし、タシケントからは直行便がある(まあ、カスピ海超え

          #思い出 魅惑のアゼルバイジャン

          #記事解説 日本のIT企業がウズベク副首相を訪問(2019/5/23)

          1年前の記事で古いが、未だにウズベク語でしかソースが見当たらないので、きちんと日本語でも情報として整理しておきたいと思う。 https://kun.uz/uz/news/2019/05/23/yaponiyaning-qator-kompaniyalari-rahbarlari-delegatsiyasi-ozbekistonga-tashrif-buyurdi?fbclid=IwAR1xRXW3vBvuP662r0-y_QHbWKvujoOOvHhgNVqKzQ3Cw8u

          #記事解説 日本のIT企業がウズベク副首相を訪問(2019/5/23)

          #記事解説 ロックダウンは緩和へ向かっている

          今ウズベキスタンのコロナ情勢で気になるニュース2本。 1つ目は、現在の国際フライトの停止は6月30日まで延長されるというニュース(ロシア語ソース)。 2つ目は、ロックダウン措置を全国的に緩和するが、サマルカンドとナマンガンは厳しい措置が引き続き行われるというニュース(英語ソース)。 1つ目については、前記事も触れたとおり、3月16日から国際便がすべてストップし、在留邦人など本国に帰国するためのチャーター便以外は飛行機を外国に飛ばせなくなっていたもの。当初4月30日までと

          #記事解説 ロックダウンは緩和へ向かっている

          #記事解説 一時的に結婚式などの大規模な家族行事を禁止(3/20 KUN.UZ)

          少し前の記事にはなるが、家族に関する記事について少しメモ。 KUN.UZは英語ニュースも配信されているウズベキスタンの主要メディアである。ウズベキスタンは、独立後は社会主義から民主主義への体制転換をし、開放的な経済政策を漸進的に進めている。現在のミルジエーニョフ大統領が就任してから更に改革が進んでいると言われている。とはいえ、メディアは日本やアメリカと同じとは言えない。基本的には、中国や北朝鮮と同じと言って良い。「テレビだけを見ていると、なんの問題もない天国のような素晴らし

          #記事解説 一時的に結婚式などの大規模な家族行事を禁止(3/20 KUN.UZ)

          #思い出 ナヴォイ劇場のチューリップ

          1年前の写真を見返していたら、明るい色が飛び込んできた。 タシケントの新市街にあるナヴォイ劇場の前に一面に咲いているチューリップ! 新市街は政府が観光に力を入れているためか、道路添いの緑化と手入れが行き届いている。私は当時ナヴォイ劇場の裏手のロシア人が多く住む地域のアパートを借りていたので、毎日通勤時の往復でナヴォイ劇場の脇を通っていた。 ナヴォイ劇場はソ連時代に捕虜として連れて来られた日本人が建設に関わって、直接の敵対関係にはなかったウズ人との間に様々な心温まるストー

          #思い出 ナヴォイ劇場のチューリップ

          #思い出 ウズベキスタンの春

          4月に入って、季節はどんどん春めいてきた。先日の春の嵐以後、ますます暖かくなって、住宅街も一斉に花が咲き乱れてきている。 今日、息子と近所の公園に行く途中、タンポポの綿毛を見つけた。息子はこれをフーっとやるのが好きだ。「あ、ふー、あった!」といって大喜びし、摘んであげるとふーふーやり、綿毛がすっかりなくなると、「おかーしゃん、なくなっちゃったー!」といって、エンドレス。 この写真は、日本ではなく、ウズベキスタンのタシケントで住んでいたアパートの近くのお散歩中の写真。ウズベ

          #思い出 ウズベキスタンの春

          #思い出 タシケントの細密画で、これからの行先を見つける

          noteを初めて意気揚々と記事を更新していたが、世界がどんどん閉塞的になっていき、正直、気持ちが少し落ち込んでいた。記事を書くような気分でもなかった。さらに、書けば書くほど、ウズベキスタン赴任時のネガティブな出来事を、毒気たっぷりに吐き出してしまいそうで怖さもあった。当時、学生たちを不安にさせないように、現地の先生たちと必死で耐えていた、あの努力を無駄にしていいのだろうか。でも、国立大学の闇について書くことも、社会的な意義があるのではないか。 ああ、疲れる。やはり、前向きな

          #思い出 タシケントの細密画で、これからの行先を見つける

          #思い出 ウズベキスタンの革製品

          ウズベキスタンには実はかなり洗練された革製品のブランドがある。現地在住の日本人にはよく知られているが、日本では殆ど知られていないと思う。 The Black Quail という名前のそのお店は、タシケントに(少なくとも私が知る限りで)2軒実店舗を構えている。1軒は、百貨店「ツム」の裏手にある古書店街の並びの本店。もう1軒は、新市街の中心地から空港に向かう途中にあって、本店ではないが、こちらの方が広くて高級感がある。 現地の日本人の友人が店舗に連れて行ってくれて、いいなあ、

          #思い出 ウズベキスタンの革製品

          #思い出 カザフスタンのポットカバー

          ウズベキスタンに赴任中は、留学時代の友人に会いに近隣の国にも旅行した。 イギリス留学中、コースは違ったが比較的仲良かったカザフスタン人の女の子。 私は30歳で留学したので、周りは10歳くらい下の子ばかり。留学して5年位経つ今は、国家機関などで働いた後、金融センターでロンドン出張をバンバンこなしているという。 当時は自覚していなかったが、イギリスに留学するような子はその国ではスーパー富裕層かスーパーエリート。特にいわゆる途上国からは国の奨学金を得てくる超優秀な選りすぐりの

          #思い出 カザフスタンのポットカバー

          #思い出 お皿が可愛いウズベキスタン

          ウズベキスタンの雑貨は日本にない発想がたくさんあって本当に見ているだけで楽しい。 赴任初日。職場の女性が出してくれたお茶は綿花柄のウズベキスタン定番の茶器に入っていた。 写真は、その綿花柄の茶器のソーサー。日本の我が家では、サラダなどのお惣菜のお皿としてほぼ毎日活躍している。 このタイプの茶器はローカルな食堂でも普通に使われていて、ちょっと高級なバージョンはお土産としても人気である。赤い柄、ポップな柄など選択肢も豊富でどれもセンスが良い。逆に迷ってしまって買えないくらい

          #思い出 お皿が可愛いウズベキスタン

          #思い出 ウズベキスタンのハーブティー

          ウズベキスタンでは温かいお茶をたくさん飲む。 私が最初にウズベキスタンに赴任したとき、「チッラ」と呼ばれる酷暑だった。当時は名古屋も死者が出るほどの暑さだったけど、日本のような蒸し暑さはない代わりに、日差しが半端なく、地元の人でもずっと外にいると病気になるという暑さだった。 ウズベキスタンの食事は非常に油っぽい。その意見に心底同意してくれたのは日本人よりもバックパッカーズホテルで同室だったシンガポール人だった。「Too oily, too heavy!!」と盛り上がった。

          #思い出 ウズベキスタンのハーブティー