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#思い出 ウズベキスタンの春

4月に入って、季節はどんどん春めいてきた。先日の春の嵐以後、ますます暖かくなって、住宅街も一斉に花が咲き乱れてきている。

今日、息子と近所の公園に行く途中、タンポポの綿毛を見つけた。息子はこれをフーっとやるのが好きだ。「あ、ふー、あった!」といって大喜びし、摘んであげるとふーふーやり、綿毛がすっかりなくなると、「おかーしゃん、なくなっちゃったー!」といって、エンドレス。

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この写真は、日本ではなく、ウズベキスタンのタシケントで住んでいたアパートの近くのお散歩中の写真。ウズベキスタンは、意外と植生が日本と似ている。最初に驚いたのが、タシケントの新市街ど真ん中の公園に大量の「ねこじゃらし」が生えていたこと。その後も、あれ、日本にもこれ、あるよね・・・?という発見がたくさんあった。イギリスにいたときは、そんな発見をした記憶があまりないので、やはりアジアということで植生が近いのだろうか。日本とは気候がだいぶ違うけど。このあたり、詳しい人に教えてほしいなあいつか。

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これは、サマルカンドのビビハニム・モスク内の、まだ綺麗に舗装されていない遺跡の裏に咲いていたタンポポ。タシケントだけじゃなくて、割りと離れたサマルカンドも、植生は似ているのかな。タンポポは世界中にあるのだろうか。

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これも同じ去年の春の写真。タシケントのツムの裏手の公園で見つけたすみれのような紫の小さなお花。お花を見ると嬉しくなるのは、30歳超えたあたりだったかなー。それまで、10代20代はお花にさして興味はなかったのだが、年齢とともに、良さが分かってくるみたい。自分も小さい頃は植物好きだったから、学校や仕事で忙しいときは感性が抑えられてしまっていただけかもしれない。

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これは桜に見えて、違うらしい。タシケントの春に咲き乱れてくれる。アーモンド系の花だと聞いた。トルコでもアーモンドの花が咲き乱れていたので、同じ系統の花かもしれない。

ウズベキスタンは、ナブルーズ(日本の春分に該当)の前後に一斉に花が咲き乱れて、日本の桜の時季とはまた違った華やかさがある。本当に好きだったなあ。息子とタシケントで生活した3ヶ月は、短いウズベキスタンの春だった。もう一度、ナブルーズの時季にウズベキスタンに行きたい。厳しい冬だからこそ、春が嬉しいあの感覚。今は国際便が全部ストップして、いつ「鎖国」が開けるのか見通しがたたない状態だけど、いつか必ず再訪したいと思う。

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