#思い出 ナヴォイ劇場のチューリップ
1年前の写真を見返していたら、明るい色が飛び込んできた。
タシケントの新市街にあるナヴォイ劇場の前に一面に咲いているチューリップ!
新市街は政府が観光に力を入れているためか、道路添いの緑化と手入れが行き届いている。私は当時ナヴォイ劇場の裏手のロシア人が多く住む地域のアパートを借りていたので、毎日通勤時の往復でナヴォイ劇場の脇を通っていた。
ナヴォイ劇場はソ連時代に捕虜として連れて来られた日本人が建設に関わって、直接の敵対関係にはなかったウズ人との間に様々な心温まるストーリーがあることで知られている。タシケント新市街の定番観光スポットである。
チューリップは、どこにでもある普通のものだが、とにかく大量に咲いていたので、心が浮かれてしまう。ぽかぽか陽気と、明るい色とりどりの花畑を前にして、悪いことをしようと思う人はいないだろう。最高の治安対策なんじゃないかと思った(実際、政府側にそういう意図はあると思う)。
観光に力を入れるということは、治安対策は最重要事項の一つとなる。手入れされた庭をみて、(ウズベキスタンだから)政府がここまで目を光らせているというメッセージにもなる。タシケントには、とにかく警察官が多い。実は、地方から寄せ集められた若い人の失業対策という側面があるそうなので、暇そうにスマホゲームをしていたり、明らかにサボってはいるのだが、しかし、警備対策という意味では制服を着て立っているだけで十分効果がある。綺麗に咲き乱れる花々となんだか似ている。
大量の警察官と手入れされた花壇。タシケントの治安の良さは、これらによって支えられていると言っても過言ではないと思う。
チューリップに浮かれる我が子。奥に見える警察官は、同僚?の白バイを試乗していたのか、男性同士キャッキャと楽しそうだった。日本ではまず見れない可愛い警察官。。ウズベクはこういうちょっとした人の仕草が可愛くて、魅力なのだ。