見出し画像

思い返せばわかる、うつの「兆候」


兆候①:出社が嫌になる

私の会社はいわゆる「リモート&フレックス」の企業。
夜に飲み会や出かける予定がある日や、社内の誰かとランチの予定がある日などは基本出社していた。自分の気分で「今日は絶対に仕事を終わらせたい!」などという日は出社していた。なんなら出社自体は好きな方だった。

今思えば、社内の人から「最近〇〇さん大丈夫?」と心配されるくらい、周りからも目に見えてうつの兆候がで始めた頃から、オフィスにいるだけでも気持ちが辛く感じるようになった。
独りで会議室にいたとしても、とにかく誰にも会いたくなくてすぐに家に帰りたくなった。

兆候②:涙が止まらなくなる

顧客会議と会議の合間の一瞬でも涙が出そうになって何度も涙をこらえるようになった。
普段は、他人に絶対泣くところを見せない強がりな自分が、マネージャーとの1on1で号泣して話せなくなった。
夜、朝、シャワーしてるとき、ふと涙が止まらなくなる。
自分がうつであることを自覚すると、思い返せばこれらの反応は自分のSOSだったと感じる。

兆候③:会社の人に会いたくなくなる

私がうつになったのは何かのハラスメントや人間関係の悪化などがきっかけではない。部署や会社に意地悪な人はいなかった。先輩たちはみな、まだ若手の自分を気にかけてくれていることは強く感じていた。
ただ、「言語化ができない疲れ」で仕事のことを考えるだけで涙が止まらなくなった。そうなると次は「会社の人と話す」ことも自分には「仕事」と結びつくので脅威になる。そうしてどんどん会社の人と会うことを避け始めた。自主的に出社日数を減らしたし、今まで参加するのも好きだったランチや飲み会も断るようになった。

当時の部署の状況

私の部署は社内では人数が足りておらず、ハードワークで有名な部署だった。どんな部署よりも早い段階から裁量権を与えられたことで、20代若手とは思えないような大きな仕事も任せてもらえた。そんな状況で、自分が即戦力として活躍することへの期待は常に強く感じていた。
実際、入社からこの数年で即戦力にはなることはできたと思う。ただ、自分でも気づかないうつになってしまうほど精神が疲弊していたし、恐らくずっと無理をしていた。

終わらない大量のタスク、プレッシャー、担当顧客からの期待と重圧。
「裁量権」は申し分なくあったが、全てが自分の中で「責任感」として消化されてしまった。そのため、本当は逃げ出したい、もう泣いて「できません」と言いたい、もうやめたい、そう思っても「責任感」で「やらなければ」という気持ちが消えなかった。
「責任感」は自分をさらに追い込んだと思う。



この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?