マガジンのカバー画像

読書

89
運営しているクリエイター

#毎日note

【読書】新潮社・集英社・KADOKAWAの夏の文庫フェア~無料小冊子は毎年たのしみ~

【読書】新潮社・集英社・KADOKAWAの夏の文庫フェア~無料小冊子は毎年たのしみ~

 7月になってから、いっきに夏休みの空気がでてまいりました。社会人や大人になってからも、夏休みはうれしいかもしれませんが、学生さんにとっての夏休みは大イベントですね。

 バイト、宿題、友達や家族、恋人との旅行。長期間の夏休みだからこそ、挑戦できることもあるでしょう。

 そして、学生さんだと夏休みの宿題として、読書感想文の提出を求められる方もいらっしゃいますね。

 どんな本にするか迷う方もいる

もっとみる
【読書】『耳なし芳一』~印象に残ったお話~

【読書】『耳なし芳一』~印象に残ったお話~

 昨日、夏至を迎えました。どんどん夏らしさが増えていきます。蚊取り線香、風鈴、打ち水などいろいろありますが、夏らしさのひとつに、怪談話やホラーがあるでしょうか。

 そろそろあちこちで、心身が冷えるような怖いお話が増えていきます。テレビでもラジオでも、本でも、誰かとの会話の中にもまぎれこんでくるでしょう。

 子ども向けのアニメや物語にも怖いお話はあります。

 どんなお話が印象に残っているでしょ

もっとみる
【読書】タイミングよく本に出会う

【読書】タイミングよく本に出会う

 今日は台風が去ったかのような良いお天気でした。実際は、これからなんですよね。天気予報をみると、5月31日のお天気が荒れ模様となっております。

 今はさわやかな風が吹いています。

 明日は、夏を思わせる暑さです。

 そして、また、湿った空気が流れ込んで大雨が降るでしょうか。

 今日と明日は、お天気が良いとのことでしたが、お天気の不安定さが心配だったので、返却日よりも早めに本を返してきました

もっとみる
【読書】『その本は』~毎晩、お話を聞くのが楽しみになる~ 

【読書】『その本は』~毎晩、お話を聞くのが楽しみになる~ 

 ずっと気になっていた緑色の本。『その本は』って一体どんな本だろう?又吉直樹さんとヨシタケシンスケさんのコラボ作品,、読んでみました。

 お二人がかわるがわるに、「その本は……」から、はじめて短いお話をつづっていきます。小さなお話がいくつもあるので楽しいですよ。

 プロローグは、ある国の、本好きの王様がお二人を呼び出すところから。なんでも、王様は本が好きだけど目が悪く、もう本を読むこともできな

もっとみる
【読書】『魔石館4』~人生の岐路で運命の宝石に出会う~

【読書】『魔石館4』~人生の岐路で運命の宝石に出会う~

 先週、図書室に行きましたら、待ちに待っていた廣嶋玲子さんの『魔石館4』が置いてありました。

 強い力を秘めた宝石の中には、ひとの手に渡ると不運を招くものもあります。もしくは、宝石自身がひとの手に渡りたくない場合もあります。

 そんな宝石たちがひと休みする魔石館には、ひとりの老人がいます。その老人は、宝石たちが居心地の良いように整えていました。

 さて、宝石たちには物語があります。

 世界

もっとみる

【読書】『ロビンソン・クルーソー』~主人公の行く末が気になって、ラストから読んでしまう~

「ロビンソン・クルーソーって、28年以上も無人島で暮らしていたのか」

 福音館古典童話シリーズ『ロビンソン・クルーソー』を読みました。あらすじを知ってはいましたが、きちんと読んだのはこれが初めてだと思います。

 若きロビンソンは、広い世界を夢見ていました。両親の忠告を無視しして、わかりきった穏やかな生活を捨て海に出ました。

 無人島に流れ着く前に、何度か大変な目に遭ってるんですね。ムーア人の

もっとみる
【読書】今日はこの本とご縁があったんだな

【読書】今日はこの本とご縁があったんだな

 今日、図書室に行く気はありませんでした。予定にもありませんでした。それなのに、ふらっと立ち寄った図書室で、1冊の本を読みました。

 そういうときってありませんか?

 急いで通りすぎようとした本屋さん。

 今まで見向きもしなかった古本屋さん。

 時間つぶしに入ったブックカフェ。

 本に関する予定など、ひとかけらも入っていなかったのに、ふいっと足を運んでしまうこと。

 今日はそんな日でし

もっとみる
【読書】読みたかった本、ぜんぶ図書室で見つけたら一度に借りますか?

【読書】読みたかった本、ぜんぶ図書室で見つけたら一度に借りますか?

 迷いますね。これは迷います。1冊だけならまだしも、2冊も3冊も見つけたら、その中から絞ろうかなと考えるかもしれませんね。

 読みたいな~と思っていた本が、3冊、図書室にありました。どれも児童書です。子供向けです。それでも、全部は多いんじゃなかろうか、全部借りてしまったら、借りたい子どもが残念がるんじゃないだろうか。

 そんなことを考えましたが、この先、いつ読めるかわかりません。以前に図書室で

もっとみる
【読書】『ジャングル・ブック』

【読書】『ジャングル・ブック』

 福音館古典童話シリーズより『ジャングル・ブック』を読み終えました。

 『ジャングル・ブック』は、ディズニーでアニメ化、実写化もされましたね。アニメは見ていませんが、実写版は見ました。バキーラのしなやかな動きが印象に残っています。

 子どものころに読まなかった児童文学や古典童話、有名なものを読んでみようと図書室から借りてきました。『秘密の花園』『あしながおじさん』『西遊記』は読んだことがあった

もっとみる
【読書】二番目に読みたかった本を読む

【読書】二番目に読みたかった本を読む

 宝島社主催の「第19回『このミステリーがすごい!』大賞」の大賞受賞作品。新川帆立さんによる『元カレの遺言状』面白いらしいですね。

 いつ行っても図書室にはなく、検索してみれば貸し出し中の文字が踊ります。予約をすれば良いのでしょうが、他の本も読みたいからと、図書室で出会うのを気長に待っていました。

 この前、図書室で見つけたのは、『倒産続きの彼女』です。

 主人公は、剣持麗子ではなく、彼女に

もっとみる
【読書】十二国記シリーズ「漂舶 十二国記外伝」

【読書】十二国記シリーズ「漂舶 十二国記外伝」

 小野不由美さん原作の十二国記シリーズ。中学から高校にかけて、大いにはまり、考え方に大きく影響を受けました。

 仲の良い友人に勧めたところ、私以上に、どっぷりはまり一緒に語り合いました。

 「十二国記」30周年記念ガイドブックに収録されている、幻の短編「漂舶 十二国記外伝」は、『東の海神 西の滄海 (X文庫CDブック)』にも収録されています。

 私は、CDブックに収録されている短編を、友人か

もっとみる
延長をお願いするかもしれない本

延長をお願いするかもしれない本

 現在、『香君 下』を読み途中です。上橋菜穂子さんの最新作ですが、なかなか読めずにいました。精霊の守り人シリーズをはじめ、『獣の奏者』『鹿の王』などがあります。『鹿の王』は、映画化もされたのですが、結局、見る機会を失い、そのままです。

 厚みのある物語は、考えさせられることが多く、読みやすい文体ではありますが、思わず考えてしまうこともあります。

 先が気になってはいますが、一度に読み通すことは

もっとみる
【読書】『神秘の島上下』~どこにいっても生き抜く強さ~

【読書】『神秘の島上下』~どこにいっても生き抜く強さ~

 福音館古典童話シリーズより、ジュール・ヴェルヌの『神秘の島上下』を読みました。『二年間の休暇(十五少年漂流記)』と聞くと、思い当たる方も多いかもしれませんね。質が高く、ページ数も多い作品は、とても、童話とは思えません。

 『神秘の島』では、嵐の中を、5人の男と1匹の犬が気球に乗って、奮闘するシーンから始まります。彼らは、アメリカの南北戦争の際、南側の捕虜として南軍の基地にいました。南軍は北軍に

もっとみる
【読書】「 きつね (えほん遠野物語 第三期)」~賢そうな瞳が印象的~

【読書】「 きつね (えほん遠野物語 第三期)」~賢そうな瞳が印象的~

 原案:柳田国男、著者:京極夏彦、絵:樋口佳絵。

 京極夏彦のえほん遠野物語シリーズは、人気がありますね。私も、ほとんど読んだかと思います。絵本ですので、文章が短くさらっと読めますし、絵があるのでイメージもしっかりつかめます。小さいお子さんには難しいようですが、遠野物語を知っている大人には楽しめるようです。

 「きつね」というと、江戸近辺に出没するというイメージがあります。「江戸に多いもの、伊

もっとみる