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【読書】「 きつね (えほん遠野物語 第三期)」~賢そうな瞳が印象的~
原案:柳田国男、著者:京極夏彦、絵:樋口佳絵。
京極夏彦のえほん遠野物語シリーズは、人気がありますね。私も、ほとんど読んだかと思います。絵本ですので、文章が短くさらっと読めますし、絵があるのでイメージもしっかりつかめます。小さいお子さんには難しいようですが、遠野物語を知っている大人には楽しめるようです。
「きつね」というと、江戸近辺に出没するというイメージがあります。「江戸に多いもの、伊勢屋稲荷に犬の糞(くそ)」と呼ばれるほど、稲荷は多いです。自宅の敷地内に稲荷の祠を祀る商家も多く、私の祖母の家にもありました。
きつねは、神様の使い、眷属ですが、人を化かすことでも有名ですね。遠野にも、きつねはいて、やはり人を化かすことがあったようです。
知り合いに化けて、相撲を取ったあと、荷物を持って行ってしまったり、死体を動かしたりと、信じられないことをします。
人の生活に近い場所に住んでいるため、私たちの言動をよく見ているのでしょう。賢く、すばしこく、愛嬌のある存在です。そして、どこか神秘的。
神様に近いのか、それとも、妖怪に近いのか。
どちらであっても、侮どっていては、足元をすくわれそうですね。
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