階田発春

かいだはつはる/アイコン:お絵描きばりぐっどくん

階田発春

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階田発春スターターパック(2024.01.05更新)

ここでは、階田発春(一般名義)冴野イチ(ライト・R18・二次創作名義)の、比較的薦めやすい創作を簡潔に紹介していきます。 現在更新が活発なところひとくちBL(カクヨム) 最近参加をさせて頂いている企画で執筆した、小説の置き場になっています。 短歌 https://x.com/orange_adabana_/status/1739827521632485766?s=20 最新の短歌は、短歌投稿サイト「うたの日」のマイページからまとめて読めます。 またはtwitterで

    • 2024/07/10 推し。この絶望に満ちた世界に生まれてきて、本当にありがとう。

      何をやっても上手くいかない、芯が冷えるような絶望がある。 もうずっと、生きていくのが怖い。頑張っては失敗して、叱責され、不安になり、また失敗を繰り返す……、この一連の流れの積み重ねに今がある。 悪いのは失敗した自分だとわかっている。でも、このループを断ち切ることができない。 自分はいつまでこの繰り返しを続けるんだろう。そう思うと、今までの人生が真っ暗に感じられた。 もう傷つきたくない。死にたいなんて思いたくない。これ以上頑張れない。もう十分だ。苦しい。ここから逃げたい。

      • 2024/06/09 「いじめっ子の幸せが許せない」と精神科医に相談した回

        二十代、無職。わたしは悩んでいた。 新卒で働いた会社を一年で辞めてなんとか再就職しようとしたけど、なかなかうまくいかない。嫌なことが続いたのもこの年だった。人生、なんて袋小路だ。 SNSをやっていても周りと比べてしんどい。もうfacebookのアカウントは消してしまおう……と思った矢先、あるアカウントが目に入った。 シャネルのバッグ、デパコス、旅行先で自撮りをした写真。顔にはよく見覚えがある。名前を見て再確認した。 この人、中学生のときにわたしをいじめた人だ。良い『旦那』と結

        • 2024/06/07 薬の影響で恋愛感情がなくなったことから多様性について考えてみる

          プレフェミンという薬がある。 PMS治療薬、と言ってもなじみのない方がほとんどだろう。とくに男性ならなおさらだと思う。PMSは生理前の症状で、主にうつやイライラの症状などが出る。 「生理前の落ち込みがひどいな……」と思って軽い気持ちでプレフェミンを毎日服用して三か月目、これが思った以上に効いた。体感、落ち込みやイライラが8割くらいカットされているように感じる。今までの自分はなんだったのか。これは生薬や西洋ハーブの効果で、女性ホルモンに効くらしいので、あなどれないなあと思う。

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        階田発春スターターパック(2024.01.05更新)

        • 2024/07/10 推し。この絶望に満ちた世界に生まれてきて、本当にありがとう。

        • 2024/06/09 「いじめっ子の幸せが許せない」と精神科医に相談した回

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          2024/06/05 仁義なきサブカル映画バトル

          ※このnoteでは特定の映画のことを指していません。今まであった経験をもとにそこそこ脚色しています。 その日の読書会は少しゆるい会で、紹介する本以外の話題もそれなりに盛り上がった。となりに座っているAさんがやや社会派の本を紹介したあとに、「そういえば」と付け加えた。 「この作家さんがツイートで紹介してたあの映画、めっちゃ良かったんですよ~」 『あの映画』というのは今世間を賑わせているある洋画のことだ。口コミから瞬く間に話題が広がり、空前のヒットを飛ばしているらしい。 「見ま

          2024/06/05 仁義なきサブカル映画バトル

          2024/06/04 親のせい、自分のせい

          少し前にマッチングアプリで出会ったその人は、優しいけど少し影がある人だった。二人で寝てうとうとしながら布団に潜っていると、男の方がなんらかのスイッチが入ったように饒舌に語り出した。 「俺さあ、虐待を受けてたんだよね」 わたしは黙って聞いていた。小さい頃から父親が酒を飲むと暴れがちで、ボコボコにされてきた、人生がめちゃくちゃになった、自分も暴力衝動があるのが怖い……、と言う。それをうんうんと聞いていたが、やがて男はスイッチが切れてしまったのか、そのまま寝た。 台風みたいだなと思

          2024/06/04 親のせい、自分のせい

          2024/06/01 やさしさとアスペルガー

          SNSでバンギャとのやりとりを頻繁にしていた時もあったけど、実はあんまり楽しい記憶がない。 向こうは自分に良くしてくれた方だと思う。ただ、全体的に気が強い人が多くて、気の弱い自分はなんとなくモヤモヤしながらV系のライブに行っていた。 ある日、ファミレスで数人のバンギャと会話していた時、ある人がこう言った。 「わたし、知り合いのバンギャを潰したことがあるんだよね」 潰すというのは「他の気に入らないバンギャをいじめてライブに来ないようにする」ことだ。それを聴いて、メンタルが弱かっ

          2024/06/01 やさしさとアスペルガー

          2024/05/30 マウンティングと毛づくろい

          SNSで知り合った人とお茶をすることになった。どんな人なのか楽しみと緊張が入り混じった感情を抱きながら、待ち合わせのカフェに到着した。そうすると少しイメージと違った人が来て、コーヒーを飲みながら雑談をする。 最近の趣味の事情、行っているイベント、人間関係……、いろいろ話して見えてきたのは、この人はいろんなことを知っているということだ。 ふんふん、なるほどと相槌を打ちながら聞く。たまにわたしも話をする。わたしが何か話すと、被せるように「わたしはこういうことを知っている」と話す。

          2024/05/30 マウンティングと毛づくろい

          2024/05/29 自分は勝つことでしか自己表現できないのだと気づくのに三十年かかった

          某月某日、わたしはタイムラインを見て歯ぎしりをしていた。 「あ、みんな楽しそうだな……」 パフェの写真。イベントの写真。チェキの写真。カフェの写真には向かい側に人がうつっている。誰かと遊びに行ったのだろう。 ところで、わたしにはお金がない。薄給会社員、毎日の生活費と家賃に追われ、あくせく働いていても溜まるのは疲労ばかり。この前、わずかなお金で本を発行してから、今月はいつにもまして余裕がない。 そうか。創作の教室に行ったんだ。いいな。でもわたしはコツコツ地道に書いているし、教室

          2024/05/29 自分は勝つことでしか自己表現できないのだと気づくのに三十年かかった

          2024/05/28 遠い世界を見ている

          反戦、の言葉をSNSで見る機会が多くなった。 テレビではさんざん喧伝されているのだろう。SNSでもリツイートされた記事をよく見る。わたしはTVを買うお金がないので実情はネットでしか知らない。Twtterでフォローしている人もよく話題にしている。 それと同じようなことが、十年前にあった。大学生時代、貧困国のボランティアに行ったと語る男子大学生がいた。そのことはガクチカ(学生時代力を入れたこと)に書くと言う。わたしと言えば、震災地や路上生活者の炊き出しを手伝っていた。 一時期なに

          2024/05/28 遠い世界を見ている

          2024/05/23 わたしが小説を書き始めたきっかけ

          今は「階田発春」と名乗っているが、昔のペンネームは「増井つづく」だった。 「増井」は「麻酔」のもじりで、麻酔が続く、つまり自分の文章は毒にも薬にもならなくても、痛みを和らげるための麻酔になりますように、という気持ちをこめて名付けた名前だった。 人によって文章を書くきっかけは様々だろうけど、わたしの場合は小学生三年生のとき、『ハリーポッター』シリーズのハリーとハーマイオニーがもし結婚して女の子が産まれたら、そんな物語を書いた。つまり、二次創作がわたしのきっかけだったのだ。 昔か

          2024/05/23 わたしが小説を書き始めたきっかけ

          6/2「ABnormal Comic Day! 10」R18G新刊情報まとめ(随時更新)

          6月2日に綿商会館(東京)にて開催される アブノーマル系同人誌即売会「ABnormal Comic Day! 10」に個人サークル『オレンジと徒花』で参加します。 「身体のパーツ」をテーマにした12編の短編小説集です。 ※R18G小説本 ※18歳未満入場不可 新刊の内容はこちらで試し読み可能です。 ○カクヨム(内容:クリオとコノエ・百合の花(略)・蛍の指さき) ○pixiv(内容:監禁から抜け出したはずなのに※BL) 6/2追記:こちらで通販を開始しました。

          6/2「ABnormal Comic Day! 10」R18G新刊情報まとめ(随時更新)

          [文芸評]世界を変える強い力―作家としてのpha評

          三年前に買った『人生の土台となる読書』のこの文章は、今の今まで強く読み込んでいる。 phaの「頑張らなくていい」「働く以外の生活もある」という言葉で、わたしは逆説的にここまで必死に身を削って努力することができた。 それについて深く説明をするには、今から十年前の話をする必要がある。 当時、大学生だったわたしは、何をやっても上手くいかず「働けない」「馴染めない」「頑張ってもうまくいかない」に悩まされていた。 そんな中で、ネットで見た『ザ・ノンフィクション』のphaが出演した『会

          [文芸評]世界を変える強い力―作家としてのpha評

          2024/3/9 母の愛、わたしの呪縛

          土曜日。実家にいる母と外出する。 すこし散策したあと、ショッピングモールのイタリアンレストランに入って、おいしいパスタを食べた。店内は騒がしくて、ときおり子供が泣く声が聴こえてくる。 「子育てって大変だね」とわたしは何気なく言うと、母は笑った。 「あなたもしばらくしたらわかるわよ」 母は、わたしがそのうち母親になって、子供を産むことを当たり前のように思っている。 わたしは優しい母のことを、母親としても好きだし、一人の人間としても好きだ。 書き手であるわたしは発達障害(自閉ス

          2024/3/9 母の愛、わたしの呪縛

          普段のメイクを雑に紹介する回

          会社員一人暮らしワーキングプア、収入かつかつ……といえども、やっぱりメイクは楽しいもの。 今回はタイトルの通り、メイクを雑に紹介しています。主にプチプラ~真ん中の価格帯が中心です。よろしくお願いします。 TIRTIR / MASK FIT RED CUSHION(クッションファンデーション) 大当たりでした。元は、母(還暦)から「スーパーで買っちゃったけど肌に合わなかったのよね~(^^;)」とおさがりをもらったのがきっかけ。母親からもらったおさがりのメイクでTIRTIRを

          普段のメイクを雑に紹介する回

          [ライブレポ]1/28 メリー CONCEPT TOUR「10」[ガラDAY〜浅田地獄〜]

          千葉LOOK。それはコインロッカーがないライブハウス。 コートを預けるために、土地勘がない中でコインロッカーを必死に探した苦い記憶。ドリンク代はソフトドリンクだと400円なので良心的です。コーラごくごく。 当日のセトリはこんな感じ。 写真から見てわかるようにところどころ紙製の花が飾られて、ライブハウスの中はさながら異国のようでした。さすが浅田地獄。ちなみに紙製の花はガラいわく高額で売りたいらしい。 なぜ「浅田地獄」と言うのか知らない人に説明すると、ボーカルであるガラの本名が

          [ライブレポ]1/28 メリー CONCEPT TOUR「10」[ガラDAY〜浅田地獄〜]