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スマート設備保全

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このマガジンは設備保全をよりスマートにするための具体的な方法を、具体的な例と共に説明や解説を入れていきます。宜しくお願いします!
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生産性を”劇的に”向上させるなら、めんどくさい仕事

こんばんは。今日は生産性を劇的に向上させるめんどくさい仕事についてお話したいと思います。毎日毎日耳にタコができるほど叫ばれる生産性向上と働き方改革ですが、生産性をちょっと上げるなら別ですが、劇的に上げたい人はぜひ読んでみてください!

たとえばひたすらキングファイルに保管されてある資料をスキャナーで読み込ませて、電子化するような仕事。この仕事を思い浮かべて皆さんどんな気分でしょうか?めんどくさいし

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全文検索で資料が膨大になったらどうしたら良いか

こんばんは。今日は、全文検索システムを運用するときに、検索対象図書が増えてきてしまったらどうしたら良いかという話を書いていきたいと思います。これを読めば、大量の資料からユーザーの意図に合わせて、探している資料がヒットされやすくなる仕掛けをつくれるかもしれません。

そもそも上手く検索するコツというものもあって、そのあたりについてはこちらの記事をご参照ください。今日ご説明するのは、どちらかといえばユ

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新型コロナ時代に相応しい保全サポートのあり方を考えた結論

新型コロナウィルスが猛威をふるう状況で、設備保全のサポートはどんな形が相応しいだろうかということを自分なりに考えた結果をまとめたいと思います。結論としては「極限までオンラインでやりきる意思と具体的なアクション」に関するお話です。コロナで自粛が呼び掛けられる状況でも、営業成績を両立したいすべての人に読んでもらいたい記事です。

ちょっとした前提情報まず、僕の立場ですが、ちょうど昨年から営業開始してい

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全文検索システムが完成するまで

全文検索システムが完成するまで

こんばんは。今日は、全文検索システムがあなたの職場で利用できるようになるまでのステップを簡単にご説明していきたいと思います。それほど特殊なスキルを持っていなくてもちょっと頑張れば安く仕上げられるかもしれません。ぜひ読んでいってください。

ステップ1 検索したい資料を電子化するこれは比較的普通のステップなのですが、全文検索システムをつくろうとした場合、検索したい資料は必ず電子化されていないとまず話

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ヒューマンエラーが起こりにくい滑らかな産業システムへ

間違いを犯す生きものである人間が生きやすく働けるシステムにするためには、ヒューマンエラーのその先をしっかりデザインすると良いということを書きたいと思います。この考え方を理解すれば、お金をかけずに小さな努力で劇的に職場を働きやすくすることができるかもしれません。

実は僕は、ADHD(注意欠陥多動性障害)とまではいかないのですが、俗にいうダメな人要素満載です。こんな僕なので、意外と皆さんが難なくこな

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産業システムにはどれくらい伸びしろがあるか?

こんばんは。今日もお疲れ様です。日々テクノロジーの進化や企業の努力のたまもので日々の暮らしはますます便利にスムーズになってきましたが、伝統的な産業システムにはどれくらいこれから伸びしろがあるかというお話を書きたいと思います。なお、産業システムと言ってしまうとわかりづらいかもしれないのですが、製紙会社、製鉄会社、石油化学会社、電力会社、プラントエンジニアリング、重電メーカーなどをイメージして書いてい

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保全サポートSaaSを提供するに至ったワケ

これまでいろいろと工場の現場での資料管理の省力化や、技能伝承という切り口でいろいろと書いてきました。仕事は、「発電設備の保全業務のナレッジ共有・省力化を支援するSaaSサービスの提供」をしているのですが、どんな流れでこんなことに取り組むことになったの?ということについて書いていきたいと思います。

自分の話なので書こうと思えば無限に長くなりますが、ツイッターでつぶやけるレベルにまとめるとこんな感じ

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大事な情報はタイムリーに処理するとお金に換えられる話

前回の記事では、設備保全の現場ではどういう資料が大事かという話を、資料が持つ情報量の多さから説明しました。今日は、情報量の多い、大事な資料も”タイムリー”に見れるか次第で生み出せる価値がだいぶ違ってきますよというお話です。

タイムリーに情報を見ることができていないケースは、どんな時でしょうか?例えばこんな経験ありませんか?

Aさんの場合

ある工場に勤めているAさん(28歳)は、稼働してから4

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どんな資料こそ優先的に活用すべきか?

こんばんわ。これまで設備保全の現場で資料の探す手間を削減したり、ベテランの知恵をうまく引き継ぐ方法として過去の資料を全文検索してしまう方法をご説明してきましたが、今回は、「保全現場では、結局どんな資料が大事なの?」という質問に対する回答です。

そもそも”大事な情報”ってどういうこと?というところから押さえていきたいですね。まず以下の2つの情報を比べてみてみましょう。

① 12月10日、東京は曇

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”技能伝承”とはつまり、たくさんある”引継ぎ”であるというお話

みなさん、こんばんわ。今夜も技能伝承というものを取り扱っていきたいと思います。Googleで”技能伝承”などと入れて検索するといろいろとその定義や実現方法が書かれていたりしますね。いろいろと小難しいことが書いてあったりするのですが、僕なりに定義すれば、引継ぎと言い換えたほうがよさそうですよという話です。

技能伝承とかベテランの知見を継承、匠の技とかといった言葉が現れると、それを目の前にした人はこ

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全文検索とフォルダ管理の違いを端的に言うと

全文検索とフォルダ管理の違いを端的に言うと

こんにちは。今回は、資料の管理をするという意味では同じことなのですが、一般的に行われているフォルダ管理と全文検索の違いを書いていきたいと思います。

端的に言ってしまえば、

フォルダ管理は、資料を保管する人目線。全文検索は、資料を探す人目線。

こんな言葉で整理できそうです。

フォルダ管理フォルダ管理は、多くの職場でなされているので、説明の必要もないかもしれませんが、電子ファイルを置くための構

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技能伝承 ベテランと若手のはざまを埋めるのは?

技能伝承 ベテランと若手のはざまを埋めるのは?

ベテランが大量に退職し、残される若手の育成が急務な工場の保全現場。ベテランさんと若手さんについて、それぞれこちらの記事でまとめました。

技能伝承 ベテランの気持ちとは?

技能伝承 若手の気持ちとは?

両方読んでいただいた方はわかってくれるかもしれませんが、両者のあいだには大きな溝があるんですよね。

簡単にまとめると、

ベテランの人は、

「経験が大事、もっと勉強しろ、図面・資料見ろ、どん

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”技能伝承” 若手の気持ちはいかに?

”技能伝承” 若手の気持ちはいかに?

お疲れ様です。前回は、技能伝承がテーマの保全現場でベテランの気持ちを書いてみました。今回は若手の気持ちを書いていきたいと思います。

特徴①
どんな書類がどこにあるかわからない

ベテランの方は、その設備を担当して何十年と仕事をしてきたのでなんとなくすべてを把握しているのですが、若手の人がまず困惑しているのはどこにどんな書類があるのかわからないというものです。大体この辺ということはわかっても、はま

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”技能伝承” ベテランの気持ちはいかに?

”技能伝承” ベテランの気持ちはいかに?

お疲れ様です。工場などで働いている若い方であれば少しは聞いたことがあるかもしれませんが、技能伝承っていう言葉がありますよね。今回は、そのリアルな現状について書いていきたいと思います。

大体なんでしょうか?技能伝承って?簡単にまとめると、

「ベテランの技術者の方のノウハウを若手に伝える」

ということなんですよね。ただあまりその具体的な内容とか、どのようにして実現しているのか、あまり聞いたことが

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