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”技能伝承” 若手の気持ちはいかに?

お疲れ様です。前回は、技能伝承がテーマの保全現場でベテランの気持ちを書いてみました。今回は若手の気持ちを書いていきたいと思います。

特徴①
どんな書類がどこにあるかわからない

ベテランの方は、その設備を担当して何十年と仕事をしてきたのでなんとなくすべてを把握しているのですが、若手の人がまず困惑しているのはどこにどんな書類があるのかわからないというものです。大体この辺ということはわかっても、はまるときには半日書庫から帰ってこれないということもあるります。

特徴②
部品の名前を言われてもピンとこない

設備の保全業務をするためには「〇〇設備の△△をいつとりかえましょう」とかそういう話がよく出るのですが、実は△△って何?となっているケースが多いです。その時ぱっと調べることができればよいのですが、特徴①の通りですので「どう調べようか…」という状態におちいっています。Googleで検索してうまくヒットすればよいのですが、産業設備の専門用語となるとなかなかうまく解説にたどり着けません。小難しい参考書はありますが、ちょっと気軽に調べるにはハードルが高いですね。そしていつの間にか、いまさら聞けない状態になるわけです。

特徴③
ベテランに何を聞いたら良いかわからない

何を教えたらいいか分からないベテランと逆ですね。”技能伝承”といった大げさな話でなくとも、例えば引継ぎみたいな簡単なものであったとしても、引き継がれるほうは何がまだ引き継がれていないかわからないですよね。それに似たような感覚で、ベテランの方からのいろいろと吸収しなくちゃという気持ちはあるものの、正直なにを聞いたらよいかがわからない状態です。実際ベテランに質問をするのはトラブルが発生したときなど、具体的に困ったときだけになってしまっています。

特徴④
熱量おさえめ

ちょっと人にもよりますが、全体的にみると若手のほうが、ベテラン勢より仕事に対する熱量はおさえめです。ただやる気がないという表現がぴったりくるかどうかはちょっとわかりません。高度経済成長で24時間戦う系がベテランの人に多いとしたら、若手の方はより論理的で、冷静に物事をみているようにも見えます。「やるべきことを時間内で」という雰囲気があります。

いかがでしょうか?皆さんの印象と比べてどうですか?こうしてベテランと若手の気持ちを文章にしてみるとなかなかギャップがありますね。同じ人が同じ仕事をずっと続ける年功序列系人事制度(ベテラン)と多様なキャリアを求める成果主義系人事制度(若手)との間でいろいろ違いが出ているのかなと思ったりもしています。

私としてはどちらが偉いとか言うつもりはありません。どちらかというとこのギャップに注目して、どのようにして埋めていくかというところに関心があります。このあたりについては、別の記事で整理していきますね。

以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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