見出し画像

つながり活動〜調子にのる息子とつながる〜

私には高校3年生の息子がいる。

年明けには大学受験を控え、

本人は色々と頭を悩ませているみたいだが、

最後の高校生活の思い出となる、

文化祭が先日開催され、

近頃は文化祭の準備に夢中になっていた。

そうなるのも無理はない。

高校生になって、初めての文化祭だったのだ。

コロナ禍の影響で、高校生活の行事という行事が、

ほとんど中止になっていたため、

息子にとっては思い入れの強い行事となったようだ。

息子が通う高校は、文化祭の内容が定番化しているようで、

1年生が模擬店、2年生が演劇、3年生がダンスの出し物で、

クラスで団結して文化祭を盛り上げることになっているらしい。

3年生の息子はダンスの出し物で文化祭に参加した。

最初は、「 ダンスなんか嫌やな〜 」

と言っていたが、

クラス練習が始まり数日が経つと、

「 俺、実は踊れるかも!!」

と、一気に発言が変わった。

「 どないやねんっ‼︎ 」と心の中でツッコミを入れつつ、

少し心配でもあったが、

特に何も言わずに見守っていた。

1週間もすると、

「 ちょっとうまくいかへんところがあって、

  見てほしいねん !!  」

と、家族をリビングに集め、

音楽をかけて踊り出すようになった。

「 キャ、キャラが変わってるんですけど〜 」

と、心の中でツッコミながら、

踊る息子を手拍子で盛り上げた。

一通り、ダンスを見させてもらったが、

想像以上に、

踊れているのである。

「 す、すごいっ 」

私だけではなく、妻や娘も驚きを隠せなかった。

負けずに私もダンス対決で挑戦したが、

全く相手にならない。

「 俺、踊れてるよな〜 」

と、息子はちょっとドヤ顔をしてくる。

妻と娘は本気で息子を賞賛する。

「 父親をダンスで超えてくるとはな〜 」

と、伝えると、

「 いやいや、元々相手にしてないけど〜 」

と、私以外の3人は息を合わせてツッコんだ。


文化祭の当日、

妻が最後の文化祭ということで、

仕事を休んで見に行ってくれたのだが、

撮ってきてくれた映像を見て、ビックリした。

踊りもそうだが、

会場を盛り上げるために、

お客さんに向かって大きく手拍子のモーションをして、

「 もっとノってこいよ!、もっとノってこいよ! 」

と言わんばかりのアピールをしている息子の姿が映っていた。

「 いやいや、全くキャラが違うんですけど〜〜っ! 」

と、映像を見ながら思わず口に出してツッコんでしまった。


自宅に帰ってきた息子に、

文化祭の感想を聞いてみた。

「 楽しかたっし、こんなにうまくいったのは

  初めてかもしれない!  」

と、興奮が止まらないようだ。

妻が、

「 こんなことなら、ジャニーズに応募しといたらよかったな〜 」

と息子に言うと、

「 今なら、どんなダンスでも踊れると思う 」

と、本気で言う。

「 調子のっちゃって〜 」。

思ったより重症だ。

私はそんな息子に言う。

「 今日はいっぱい踊って疲れたやろ。

  風呂を水風呂にしてあげるから、

  頭と心をゆ〜〜っくり、冷やしてきていいよ〜  」。

息子は、「 はははっ 」と笑いながら、

軽くリズムをとって、

風呂場へと消えていった。


「 調子にのる息子とつながる 」。

中学生までは、まだまだ自信より不安の方が大きく、

人前に出ることを避けていた息子。

高校生活を通して、ここまで積極的になる姿を見て、

驚きと同時に、大きな成長を感じて本当に嬉しくなった。

もちろん、調子にのらせてくれる良き仲間がいるおかげだし、

ようやく実行された高校生活最後の行事に、学生のみんな

が注いだエネルギーの凄さもあってのことだと思うが、

それも含めて、良い人間関係を作れているのだろうなと、

なんだか胸が熱くなった。


もちろんダンスをする人から見たら、

素人レベルのダンスであると思う。

でも、その根拠のない自信みたいなものは、

子供の成長にとっては本当に大事だと思う。


息子よ、

その根拠のない自信で、

大学受験も乗り越えていくんやっ!!



今後の息子の変化を見守っていきたい。



調子ノリノリダンサーズ



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?