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2024年5月25日 積読者の言い訳

本棚を眺めながら、本を少しばかり整理をしました。
置いたのは比較的最近ですが、その後また、本購入を再開したため、隙間という隙間に本が入りこんだ末期的本棚です。
当初はざっくりとしたジャンルわけをしていたのですが、最近では、ジャンルわけが成立しなくなってきた感があります。
悪癖のひとつなのですが、興味のある分野の本についての紹介が流れてくると、ものすごい勢いで購入しにいくか、オンラインで取り寄せをするか、Amazonの購入ボタンをタップしてしまいます。
借りるということをまるで想定していません。
流れるような動きで購入する方法を考えてしまいます。
それなりの図書館がある自治体に住んでいると思うのですが、どうしても図書館のヘビーユーザーになれません。
大学時代は図書館のヘビーユーザーだったのに、不思議なものです。
返却期間が気になるというのもあるのですが、本に興味があって、多少働いている自分が本を購入した方が良いのでは…という謎の使命感があるからかもしれません。
最近では出版物の量が減る傾向にあるようですから、買える人間はできるだけ買った方がいいと考えているのは確かです。
図書館でしか借りられない若者や高齢者、経済状況が逼迫している方に譲れるなら譲った方が良いのではないかと思っているのです。
と、まあこれは表向きの理由です。

本当のところは「読みたい本はすぐ読みたい」というせっかちさのせいだと思います。
最近、よくある流れは、SNSで広告投稿を見かける、書影と内容を確認、いいねで保存、購入(Kindle、Audibleも含む)のための検索、購入というものです。
恐ろしい速さで購入しています。
SNSは、使っている人間の趣味嗜好を反映しますから、好みのジャンル(SF、ミステリ、科学ノンフィクション、社会学の本など)の新刊の広告投稿がちゃんと上がってくるようになっています。
「これだけは機能してるよ、イーロン」と言いたくなるくらい、広告投稿が素晴らしいタイミングで流れてくるのです。
多分、昨年度から今年度にかけてSNSをしてなかったら、買っていなかった本が10冊はあります。
しかもそのどれも、悔しいことに当たりでした。SNSのアルゴリズムはすごいとしか言えません。
買って、後悔した本はほぼありません。
ニッチな本の出版がすぐわかるのは大変ありがたいことです。
ですから,出版社や著者、訳者、編集者の皆さんは、張り切ってSNSでの宣伝をするべきです。
今では、SNSで見かけてから予約、取り寄せ、取り置き、購入までがスマホで完結することができます。
この速度、本を買うのに、実店舗ほど金額や重さを考えさせないのでとても良いと思います。
本を買うのはたいそうなことではなく、スナック菓子や洗剤の詰め替えを買うような気軽さで買えるということが重要だと思います。
本屋に行って商品がない…のがストレスな人間としては、家から…というかスマホから、予約・取り寄せ・取り置きしてもらえるというシステムはとてもありがたいのです。
Amazonを使わないように…と気をつけていますが、どうしても急いで読みたい時には、使ってしまいます。
「この本を読みたい」という衝動のようなものが大事なので…。
↓詳しくはこちらの記事で。

とまあ、そういう経緯で山ほど買った本が、本棚のあちこちにぎゅうぎゅうと詰められています。
今日確認していると、
仕事関係の本が10冊ほど読まずに本棚に並べられていました。
正気を疑う冊数です。数冊は数年前から本棚に入っています。
「早く読めよ」とさすがに自分に呆れます。
それから趣味の本で読んでないものが、5冊、SF小説が5冊ありました。
少なくとも20冊くらいの未読の本が本棚に入っていることになります。
その上、今日また新たに本を注文しました。
注文を我慢している本も数冊あります。
買ったのに読まないのか?というツッコミをされることもありますが、
昨今の出版事情だと、あとで買おうと思っていた本が
廃版になるとか
中古でも見つからないということはわりとあり、
そのストレスを考えると、
気になった本は早めに入手して本棚に積んでおくのに限るのです。
面白そうな本がいつでも手に入れられるとは限りません。
少なくともこれだけ本屋・古本屋が閉店している現在、そんなかけにはでたくないのです。
断捨離をすすめている人の本も書棚には置いてあり、
その本には「この一年読まなかった本は処分する」とか「読まない本は捨てる」と書いてあるのは
知っていますが、その通りにする気にはなれません。
今入手できている本が、
特に翻訳本や専門書が来年も出版される、
在庫があるという保証はどこにもありません。
最近の世界情勢を見ていると、本が自由に出版され、購入できるということが
どれほど稀有なことか、と思います。
ややマニアックな本でぴん!ときた本は入手しておかないと、読めないかもしれないのです。
そうやってせっせと購入しているうちに読んで無い本の山ができているというわけです。
結局今日は、ジャンルがメチャクチャになっていた本だけを入れ直しました。
少しすっきりしました。
明日あたり、読んでない本だけを避けておこうとも思ったのですが
そんなことより、1冊でも読み始めた方がいいかも…とも思います。
積読、本を積みまくっていることを他者に責められるような生活をしていないので、
追求に怯えることはないのですが、
それでも半分くらいは年内に読み切りたいところです。




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