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12月6日の手紙 師走の速度

拝啓

こんなことを言う大人にはなりたくなかったのですが、
12月になってもう6日も経過しています。
時が過ぎるのは、本当に速い、それが12月ともなれば
なお速度が加速している気がします。

師走の語源のひとつに、
「経をあげるために師僧が東西を馳せ走る月であるから」というのがあるそうですが、
確かに12月は走り回っているような気分がします。
走ってなどおらず、デスクでパソコンのキーボードをたたくだけの仕事をしていても、
息が上がってくるような感じです。
いつも動悸が激しい気もします。
かけっこをしているというわけでもないのに、
12月に入ってから、妙にドキドキするようになってしまいました。

締切があるわけでもないし、
悪いことをしたわけでもないのです。
寒いせいもあるのでしょうか。
グラウンドを一周したくらいの心拍数な感じです。
このドキドキは、あまり楽しくも嬉しくもありません。
実際に、ジムのトレッドミルで走ってみると、
心拍音は気にならなくなります。
その上、大して苦しくもありません。
走った方が、すっきりして、気分も落ち着くくらいです。

2023年の疲れが、積み重なってきているのだろうかとも思うのですが、
個人的に、2023年は、色々なことに取り組んだ年です。
何も後悔するようなことはないので、また混乱します。
一体、何が良くないというのでしょう。

2つほど理由が浮かびました。
まず思いついたのは睡眠時間が少しずつ短くなっているということです。

一時期、23時45分までには布団に入っていました。
夏の終わりから、noteの更新をはじめ、
なかなか仕上げられない時が増えてくると、24時を回って就寝することが多くなってきました。
と言っても24時30分までには寝ていることが多いので、そこまでひどく夜更かしをしているつもりはありませんでした。
30分ほどの違いです。
しかし、先日10分、早く眠りについただけで、翌日の心身が違いました。
気分も前向きだし、体も軽かったのです。
10分でもこれだけ違いがあるわけですから、30分の差はかなり大きいのかもしれません。
食事の後にだらだら過ごす時間を減らして、
さっと記事を更新した方がよさそうです。
そのためには、朝の時間をうまく使わなくてはいけません。
前にも書いたように、

朝の間に、500文字の書き出しを書いておくこと、
できれば、1000文字書いておくと、
かなり早く就寝することができます。
そして、早めに就寝すると、心身の調子が良いので朝の段階で書き出しを書くことができます。
一方、24時ぎりぎりまで、記事を書いていて、24時半ごろに眠ると
翌朝、あまり調子が良くなく、そのせいか朝の時間を有効に使えません。

今書いていて気づきましたが、
正と負のループがそれぞれできています!!
疲れがきつい時はあまり無理せず1,600文字ちょうどで切り上げ、
次の日のコンディションを整えたほうがいいかもしれません。

2つ目は、時期的に、来年度の仕事について考える時期であることが関係している気がします。
どれくらいの仕事を引き受けるのか、
どういったジャンルに特に力を注ぐのか、
キャリアアップを目指すのか、現状維持をするのか、
仕事を減らしてみるのか、
まだ、心の中で決めかねているところがあります。
2023年は仕事を減らしたのですが、結局仕事はやや増えてしまったような経緯があります。
また仕事について手を抜かずやってきたつもりですが
あまり、結果や評価は芳しくないような体感です。
悪い評価を下されていると思っているわけではありません。
もっと手を抜いている人たちから見ると「必死になっちゃって」と
思われているような気がします。
「仕事は人生ではない」という記事を書いたことがあるのですが

こういう記事を書いてしまうということは
「仕事は人生そのものである」と勘違いしやすいタイプである、と
いうことでもあります。
気づくと、寝ても覚めても仕事のことを考えていて
「人生のすべてを仕事にかける」とか、「人生の成功が仕事で決まる」とか
「人生を仕事で埋め尽くそうとしてしまう」という
性分が、人より強いのです。

「仕事は結局仕事であり、
個人の人生はまた別の所にある。
優先すべきは生活である。」という気持ちであの記事を書いたのに
年末進行で忙しいと、すっかりその気持ちが薄まっていたようです。
仕事で評価されたり、求められなかったりということが
自らの人生の評価であるように思いこみ、
妙に一喜一憂していました。
これは良くありません。

師走の速度はひどく早く、気づけば、追いつかれ、
その速度に飲み込まれていたのです。
子どものかけっこかと思っていたら、
セミプロの市民ランナーくらいの速度で追いかけられ、
追い抜かれ、それについて行くような状態になっていたといえるかもしれません。

「仕事は人生ではない。優先すべきは生活である」ということを
繰り返し唱えます。
「仕事を一度やめてみてもいいのだ」とも同じように唱えます。
上手くいかないのなら、
仕事を一度やめて、晴耕雨読の生活に入ってみてもいいのです。
師走の速度に引っ張られるのをやめると
沿道にある草花を眺めるような気持ちになってきました。

出先で飲んだカプチーノに
可愛い顔ができています。

「師走の速度から、
外れて、歩いたり止まったりしても
べつにかまやしないじゃないか」と言っているようです。

せわしない時候、皆様も師走の速度につかまらないように
ご自愛ください。


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