きくちゆみこ

http://yumikokikuchi.com 言葉を使った作品制作・展示、翻訳も…

きくちゆみこ

http://yumikokikuchi.com 言葉を使った作品制作・展示、翻訳も。嘘つきたちのための」小さな文芸誌 (unintended.) L I A R S 発行人。最近は小さなジンをつくっています。http://unintendedzines.tumblr.com

最近の記事

「あるくみたいにしゃべる vol.11」 6/29/2020

購入後に全編(55:33)を視聴することができます。

有料
100
    • self-quarantine diary 6/25/2020

      オンの泣き声で6時半起床。最近は毎日こんな感じで、寝て起きたあとには必ず泣いている。「だっこ!」と言われても抱っこしたらそっくり返り、おやつを勧めても「ちがう!」と断られる。ひとしきり泣くまで落ち着かないタイプ。この部屋にあるすべての物質をひとつひとつつぶしてしていく必要があるかのような。昨日の昼寝後もそうだった。たぶん、泣かなきゃなんないんだと思う、眠りから覚醒へのジャンプは、それほどまでに大きいってこと? 松樹に任せた二度寝後(「パパがいいパパがいい!」)、朝食を終え園

      有料
      100
      • self-quarantine diary 6/23/2020

        『きみの鳥はうたえる』のサウンドトラックを聴きながらこんにちは。窓が開け放たれ、音楽ががんがんにかかったカフェでこれを聴いていると、冒頭の鳥の声がぜんぜん耳に入ってこなくてだからボリュームを上げて爆音、いつのまにか次のトラックに移って刻むビートに心臓が飛び出そう。2年前に見た、この曲にのってクラブで踊る石橋静河の姿がずっと忘れられなくて、だからTokyo Love Story 2020を一気に見てしまった。そういうことにかまけてずっと更新ができなかった、というのは大げさだけど

        有料
        100
        • self-quarantine dairy 6/18/2020

          雨の夜、いつものように窓は全開だけどTシャツ一枚だとさむいくらい、それなのにパソコンにむかったとたん、気合を入れようと思わず袖を肩までまくりあげてしまう、その無意識のくせがばかばかしくて泣きそうだよ(でもすぐ下ろした、さむい!窓も半分しめる)。今日はオンが園の日で、わたしは相変わらずベッドで見送り夢うつつ。昨日おとといとNetflixの『アンオーソドックス』を集中して見ていたので寝るのがずいぶんおそくなった。そして寝る前にふとあたらしい瞑想法(詳細はのちほど)を試してみたらす

          有料
          100

        「あるくみたいにしゃべる vol.11」 6/29/2020

        「あるくみたいにしゃべる vol.11」 6/29/2020

          self-quarantine dairy 6/15/2020

          9時起床、ベッドでぼーぜんとしたまま(また夢から引きちぎられた)オンに「ケータイ持ってきてくれる……?」と言ったら、さんざん探し回ったあげくもってきてくれた。オンは探すのが得意、わたしは小さいころから探しものが見つからなくて、その度にいつもパニックになっていた。「ない!!」と一瞬でも頭をよぎった瞬間、すべてが真っ白になり、そこはもう「ないないない」の世界。なくなったものはたいていが教科書だったりノートだったり提出物だったり学校にまつわるもので、ない=先生に怒られる=でもその前

          有料
          100

          self-quarantine dairy 6/15/2020

          self-quarantine diary 6/14/2020

          雨の日曜、レインコートとレインブーツを履いたオンと手をつないで母と父の家。6月からまた週末にあずけるようになり、ひとりの時間がだいぶ戻った。オンのレインコートは黄色で、レインブーツはあかるいブルー。わたしはパープルの、ちょっと未来人みたいに見えるカットソーを着ていて(しかもMOMO topという名前がついてる。もちろんエンデのモモだよ)、住宅地のあちこちに植えてあるパンジーを指差したオンが「これはきっちゃんとオンじゃないかー!」と高い声で笑ってた。パンジーが黄色とパープルの組

          有料
          100

          self-quarantine diary 6/14/2020

          self-quarantine diary 6/11/2020

          まばらに聞こえる雨の音にこころ乱れながらこんばんは。きのう買った芍薬のつぼみが夜のうちに花開き、いまでは全開、「あんなに小さいボールのなかに、ここまでたっぷりの花びら隠し持っているなんてあなた!!」とほんとうに口に出して言っちゃうほど、わたしは心底おどろいた。小さなこと、小さなことを愛でること、ぜんぜんできていなかった過去を悔やむのではなく、いまここでめちゃくちゃに感動してにこにこしてる自分も丸ごと歓迎しよう。両手で大きく覆いをつくり、そのなかにふくらむ花を入れて、「すごいね

          有料
          100

          self-quarantine diary 6/11/2020

          self-quarantine diary 6/8/2020

          頭痛ーるをいそいそと開いたのに「OK通常」に、エーッとがっかりさせられる頭痛のよる。左肩には丸太が3本積み上がっている。今日は10時起床、起き上がってすぐ、「おそろしくひどい夢を見てたから起こしてくれて助かった」と松樹に告げる。しかし実際にはそこまでひどかったわけではなく、松樹に言いながらそのことに気づいたけれど、撤回はしなかった。夢の終わり、わたしはバス停で誰かとやりとりをしていた。相手を傷つけたのか自分が傷ついたのか、とにかく「ささやかな言葉」が心のなかで大きな波紋になる

          有料
          100

          self-quarantine diary 6/8/2020

          self-quarantine diary 6/6/2020

          昨日、調べものがあってむかしのインスタグラムの投稿を無限にスクロールした。スクリーンをつるつるする止まらない指、探していたものは見つからなかったけど、3年以上も前の投稿を見ていくうちに、わたしはわたしが変わったことに気がついた。変わったことに気づくことはべつにめずらしいことじゃない。このnoteを書きはじめてからわたしは何度も変化しているし(毎回書くたびにスタイルが変化してると思う。感情と意識の使い方の問題?)、変化についてやたらと人に聞かれる機会もふえた。でも、昨日感じたそ

          有料
          100

          self-quarantine diary 6/6/2020

          self-quarantine diary 6/4/2020

          オンが園の日。割と早く寝たにも関わらず、「いってきまーす」の合図で起床、8時半。靴も履かせてあげられなかった。夢の残骸を頭からかぶったまま、いってらっしゃい。今日から4日間、夕方以降ずっとワンオペなので、すでに緊張が走っている。 そういえば昨日から夢メモをつけはじめた。今あらためてノートを開いてみると、 「秋葉原じゃない秋葉原、むかしみんなでギョーザを食べたレストランの入っているコンプレックス。Eとその新しい恋人と待ち合わせ。盛岡の彼氏。『秋葉原って、どうやって遊ぶの?』

          有料
          100

          self-quarantine diary 6/4/2020

          self-quarantine diary 6/3/2020

          緊急事態宣言が解除されて、もう何日経った? ぜんぜんフォローできないくらい街の雰囲気はすっかり元に戻っていて、わたしですら午前中、人のいない時間をねらってカフェのテラスでふつうに仕事をした。6月も3日ぶん過ぎて数字の真新しさも消えたし、2020という並びもなんだかすき間だらけでしらじらしい。もしわたしが高校生だったら、くやしくてムカついて壁にシューーーーッとなにかペイントしてしまいそう。でもわたしは高校生じゃないし、たとえ高校生でもそんな度胸もクールさもなかった、だからこれを

          有料
          100

          self-quarantine diary 6/3/2020

          「あるくみたいにしゃべる vol. 10」 6/1/2020

          購入後に全編(01:07:39)を視聴することができます。

          有料
          100

          「あるくみたいにしゃべる vol. 10」 6/1/2020

          「あるくみたいにしゃべる vol. 10」 6/1/2020

          self-quarantine diary 5/30/2020

          体調がすぐれない夜、毎晩開けっぱなしの窓も今日はきっちり閉めたまま、風にあたることすらすこしこわいくらい。これで5月を終わりたくないので明日にはよくなっていますように。体調が悪いのは食生活のみだれもあるけれど(口内炎がたくさんできた)、ここ最近ずっと夜眠れないからだと思う。見たいコンテンツがあるのと、読みたい本があるのと、したいプラクティス(手のムドラの結びかた、オイリュトミー、瞑想、ストレッチ)があるのと、そしてまたどさっと仕事の山が積み上がっている。考えること感じることは

          有料
          100

          self-quarantine diary 5/30/2020

          self-quarantine diary 5/27/2020

          大きく開けっぱなしになった窓から聞こえてくるこの音が、車の走る音ではなく、たとえば川の流れる音、波が砕ける音だったらいいのになと思いながらいまは深夜、0:14。今日は食後、オンと少し遊んで、それから急遽入った仕事の直しをしたあと、散歩に出かけて京都に住む友人と電話をした。彼女とちゃんと電話をしたのは今日が2回目だった。はじめて電話をしたとき、わたしは泣いていて、さらに酔っ払ってもいた。バスのなくなった深夜近く、駒沢の通りを等々力駅に向かってどかどか歩きながら、彼女のやさしい声

          有料
          100

          self-quarantine diary 5/27/2020

          self-quarantine diary 5/26/2020

          いまは9:14pm、パープルのつめたいぶどうがたわわになる下を、白いワンピースを着て静かに歩き回る芝生のうえ、といった感じの数字。今はとくに雨が降っているから、9とぶどうとの相性がいいみたい。わたしは冷蔵庫から取り出して、しばらくテーブルに置いといた巨峰を見るのがすきです。果物の皮に浮かぶ結露ほど、すずしいものってあるだろうか! ベッドルームからオンの泣き声が聞こえてくる。4月以降、夜の時間をほとんど松樹に任せるようになっていた。ふたりがまだ起きていて、それでもドアのこちら側

          有料
          100

          self-quarantine diary 5/26/2020

          self-quarantine diary 5/24/2020 (insta-live special)

          毎日毎日、窓から外を見てる。この時間、たいていひとりで、たまに2人で、まれに3人で。毎日毎日飽きもせず、それでもときに沈んだ気持ちで。わあ、とわざとらしく声をあげたり、フーンと首を傾けたり、それとも口をかたく閉ざして、ただつめたいガラスに手を押しつけたり。からだを使うわたしは、毎日こんなふうにちがう。それでもいつも変わることなく、心にひろがるものがある。きょう見る空は、きょうわたしがはじめて見る空、きょうここにいるわたしは、きょうここにはじめているわたし。だからいま、空とわた

          有料
          100

          self-quarantine diary 5/24/2020 (insta-live special)