前回の『蜻蛉』を投稿した後すぐに、緑色のイトトンボに出会いました。かすかなかすかな氣配に目をやると、か細い体がベゴニアに止まっていたのです。昨年の秋に知らぬ間に家の中にいた黒いイトトンボとは違い、極端に目の大きい子です。室内では突然の羽音に驚かされて存在を知ったですが、今回は居るとは知らずにいきなり近寄ってしまったのに、微動だにせず葉っぱに同化していたのを感じ取ったのです。子供の頃に何かを発見したときのような懐かしい氣持ちがしました。昆虫界・植物界と同化して自分もそこに存在し
今回も虫からのお知らせです。 今年は夏が始まる前からよくトンボを見かけました。昨年初めて見た小さな小さな赤いトンボを、今年も近くの公園で大量に見ました。家の周りでも度々トンボを見かけていましたが、ここ最近はシオカラトンボが家に帰ると玄関の前の地面に止まっていたり、でかけようとドアを開けるとまた地面に止まっていたり、何しろドアを開けると必ず姿を現すという日が10日は続いています。何故かいつもシオカラトンボです。カメラを向けるとすぐに行ってしまいますが、持っていない時は結構長く留
前回の投稿後も来訪者は続き…といってもほとんど昆虫で、昆虫観察日記のようになってしまうと自粛していたら前回から半年以上が経ってしまいました。珍しい虫がやって来る以外にも不思議なことはたくさん起こって、毎日のように起こって、今日も起こっていて…まとめようがなくなっていました。ですがやはり虫のお話です。 昨年のことですが、部屋の中で羽音がしていると思ったら、野外でも見たことのないイトトンボが晩秋だというのに家の中を飛んでいたり、玄関の脇の壁に毎日毎日違う見慣れない虫が止まってい
今年の夏は、初お目見えの虫たちがたくさん家の周りにやって来ました。名前を調べてみました。ショウリョウバッタの雌(日本で最大のバッタだそうです)にクビキリギリスの幼虫、それにツチイナゴの幼虫。こちらは黄緑色のプニプニした体で、新種かと思ってしまうほど見慣れない様子をしていました。生まれたてのグミ!といった感じです。そして驚くほど小さな小さなコオロギも見ました。赤ちゃんはあのように小さいのですね。確かに毎年此処で生まれていたオオカマキリも赤ちゃんは小さかったです。 そしてなんと
ふとある映像を観ていたら、古い地図の上に大きなアスタリスクが書かれていることが氣になりました。北を示す「N」や十字の矢印ではなく。すぐさま八芒星という印象を持ったのですが多分…コンパスですね。あるいは北極星?そしてその後観た海外ドラマのセリフに、アストライアーという女神の名前が出て来たので、アスタリスクと似ていると思い調べると、ギリシャ神話に登場する星空の神と暁の女神の娘(星のごとく輝く者)とありました。しかもそのドラマには、プレゼントとしてコンパス(方位磁石)も登場しました
前々回からの植物シリーズは続きます。 突然育ってきた植物がソテツだと判明してすぐに、奇妙なきっかけで2年ぶりにある知人に会いました。今回のソテツの話を彼女にすると、彼女の家にも大きなソテツがあるということで、思いがけずソテツ繋がりの再会だったのです。そして体質改善のために食生活を見直しているという彼女が「爪が割れているので鉄分が不足しているのだと思う」と言うのです。私も最近爪が氣になっていたので、鉄分が不足しているのか…と思って……鉄で蘇る!まさか、ソテツは爪の蘇生法を教えて
前記事の続編です。 氣になったことがあると、驚くほど目に入ってくるもので、ほんの数日の間に、見るもの見るものに嘘のようにヤシが存在していました。調べてみるとヤシには3000種以上あるそうで、他にも色々な象徴になっていますが、一般的な花言葉は「勝利」です。日本に自生しているヤシはほとんどシュロのようですが、固有種もあるようです。日本に古代から自生しているとは知りませんでした。 二年ほど前に友人に誘われて行った神社で、めったに引かないのですが、中に入っている勾玉の色によって”縁
常々、家の周りには「様々な植物が突然生えてくる」という現象があるのですが、今年は昨年購入した植物のこぼれ種が数種類育っていて、思いがけない景色になっています。そしてここ数年見かけなかった百合が、思いがけない場所で育っていたことに最近氣づきました。それは地面から離れた窓辺に置いた小さな植木鉢の中です。 ムスカリの花が終わった後で注目していなかった鉢です。今年のムスカリは花が小さいなと思っていましたが、人知れず地中では百合の球根が育っていたのです。植え替えようにもぱつぱつに育っ
薔薇が咲き始めるころ、アメリカに住む友人が実家に帰る途中に、私の住む町に寄ってくれました。そして古い洋館の中の、大きなガラス張りのサンルームのような店で食事をしました。席は半円形のテーブルが窓際にあって、座ると二人とも窓の外が見渡せるようになっています。 私たちが席に着くなり黒い蝶が目の前にやってきました。しかも五匹ほど!結構激しく飛び回っています。縄張り争いなのでしょうか?窓に向かってきたりもします。ちょっと無視はできない感じです。でも久しぶりに面と向かって会った私たちは
先日公園に行くと、かなりの数のカラスが面白い飛び方をしていました。そのうち7,8羽のグループが2グループ交差するように飛び始めました。何かを形づくっているように見えたので、動画を撮って家に戻ってみてみると、北斗七星のような形を見つけました。しかもその形をしばらく維持していました。そして静止画のアップにしてみると、それは鳥というより銀色の金属のように見えます。 星座の本で北斗七星を調べてみると、本当の形は鳥の作った形を反転したものでした。そして思い出したのです。昨年『ガブリエ
今年の夏は、なぜか昔の記憶を思い返している数人の話を聴きました。長い付き合いなのに初めての話ばかりでした。そしてそれぞれルーツを想ったり、今に至る原因を探ったりしていました。私自身は、琥珀やヒト遺伝子や天道虫や数々のことが氣になって、ここに記したいものは何かわからなくなっていました。以前からずっと氣になっていた白鳥が、突然また目についてきたので、まとめてみることにします。 まず最初は、ある日「人生最後に聴きたい曲は何か?」を考えていて、小学生の時、夕方の下校時間に学校の放送
最近、黄色い食べ物が氣になっていました。バナナ、とうもろこし、卵、黄色いスイカ等々。そうしたら、黄色いキャラクターが世の中にはたくさんいることに氣づき、さらにひまわり畑というものが日本にはいくつもあるものだと知って、イタリアの古い映画を観てみました。 その映画に出て来るロシアのひまわり畑の下には、戦没者が眠っているというシーンがあり、私が黄色について立てたある仮説がまんざら間違いでもないと思ったのでした。 ひまわりの花は昔からあまり好きではありませんでした。有名なゴッホの絵
何ヶ月も氣になっているのに一向にまとまらなかった出来事です。 外出をすると、必ず何羽もの鳥が頭上を横切っていきます。家にいる時は、窓の外を低空で飛ぶ鳥が横切るのが見えます。よく近所の家の屋根に鳥が止まっていたりします。見慣れない鳥や、聞きなれない鳴き声の子もいます。おかげでイソヒヨドリとハッカチョウという鳥の名前を覚えました。ある時からは必ず二羽で現れるようになりました。それはカラスだったり、スズメだったり、ハトだったりしました。最近は見慣れない鳥と二羽シリーズは終
もう何年も続けて、オオカマキリが木化したルリマツリに卵を産みます。別のところにも数回産んでいましたが、それがカマキリの卵だということを長い間知りませんでした。初めて孵化した直後を見た時は、こんなに小さな子カマキリがたくさん産まれるものかと驚いたものです。まず脱皮するということも知らなかったので、産まれている瞬間を目撃するまではその様子が孵化した結果なのかもわかりませんでした。 毎年必ず立派な雌が育って秋に産卵します。あんなにたくさん産まれてもこのスペースは一匹だけのものなの
植物を上手に育てる人を表現する「green finger」という言葉がありますが、私は心に思っていると家の周りにその植物が生えてくる、ということがよくあります。大抵は雑草と呼ばれる小さな野草ですが、以前『百合』というタイトルにも書きましたが、百合が生えてきたこともあります。道を歩いていて目について、家の周りにあれば良いのにと思うと、翌年のこともありますが数年以内に生えてくるのです。数年かかるなんて遅いでしょうか? 今までにネジバナ、タンポポ、ヒナゲシ、ハコベ、ツタバウンラン
玄関を開けると蝶が倒れていたことがあります。家の玄関前には、大量の鳥の羽根だの、クマンバチの死骸だの、桜の花びらだの色々なものが落ちていますが、その時は瀕死の蝶でした。翅の半分近くがちぎれて無くなっていました。嵐の後、飛び疲れて休んでいたのでしょうか。手を出すと乗ってきたのでそのまま家の中に入れて保護することにしたのです。だから迷い蝶というより、勝手に保護蝶ですね。 とりあえず花の蜜的なものをと、ガムシロップを極々薄くしたものをあげてみました。意外とすんなり飲んでくれたので