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蟷螂

もう何年も続けて、オオカマキリが木化したルリマツリに卵を産みます。別のところにも数回産んでいましたが、それがカマキリの卵だということを長い間知りませんでした。初めて孵化した直後を見た時は、こんなに小さな子カマキリがたくさん産まれるものかと驚いたものです。まず脱皮するということも知らなかったので、産まれている瞬間を目撃するまではその様子が孵化した結果なのかもわかりませんでした。

毎年必ず立派な雌が育って秋に産卵します。あんなにたくさん産まれてもこのスペースは一匹だけのものなのです。雄がいるのを見たことは一度だけで、いつも氣づくと立派に成長した雌が一匹だけいるのです。いつも6月に入ってから産まれるのですが、昨年は5月に産まれたのでそろそろかなと氣にしていました。今朝、産後何日も経っていそうな子カマキリを一匹見つけました。昨年に引き続き卵から出たばかりの大量の子カマキリを見ることは出来ませんでした。

カマキリも身近にいない時はどちらかと言えば可愛くない存在でしたが、毎年顔を合わせていると、無事に産まれるように卵を鳥から守ったりしてしまいます。一度見つけられてからはシジュウカラが毎年卵を探しに来ます。カマキリのおかげで、シジュウカラの姿を覚えました。

植物の世話をしながら、カマキリが立派なホウジャクを捕獲したのも、捕獲したチュウレンジバチの頭をかじってペッと吐き出すところも、産卵するところも目撃しました。チュウレンジバチのときは片方の腕を失っていて、その時は捕獲するところから観察していたのですが、片腕でやっとしとめた獲物だったのに瞬時に吐き出すほど不味かったとは…氣の毒でした。ん?味の問題ではないかもしれません。腕を失った時は、一日中ローズマリーの茂みの中でじっとしてしていました。人間が感じるような痛みがあるのでしょうか?ローズマリーのアロマオイルには抗炎症作用や鎮痛作用がありますが、そのことを感じてそこにいたのではないかという氣がしたのです。

最近、オオカマキリが小鳥を捕獲した映像を見て、ショックを受けました。恐ろしいくらいの生命力です。自然界はいつだって命がけなのです。人間もちゃんと危険を察知して命を守らないといけません。

家の周りの小さなの人工の緑の空間でも、日々色んなことが繰り広げられています。図鑑には書かれていない情報が満載です。氣に留めなければ無かったも同然のような小さなことが人知れず起こっているのです。氣づくと見える世界は、あたりまえですが氣づかなければ見えません。そして今、空でも日々色々な現象が見えますが、氣に留めていない人達にとっては起こっていないも同然なのですよね。今までもそうだったのでしょうが、特に最近は同じ時代の同じ星に居るのに、それぞれが独自の世界を生きているようで個別化が進んでいるような氣がしますけれど、実は大きな一つに向かっている途中なのでしょうね。またタイトルとだいぶ離れてしまいましたが「今年も無事に子カマキリが産まれた」というお話でした。

では、また。ごきげんよう。

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