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八芒星

ふとある映像を観ていたら、古い地図の上に大きなアスタリスクが書かれていることが氣になりました。北を示す「N」や十字の矢印ではなく。すぐさま八芒星という印象を持ったのですが多分…コンパスですね。あるいは北極星?そしてその後観た海外ドラマのセリフに、アストライアーという女神の名前が出て来たので、アスタリスクと似ていると思い調べると、ギリシャ神話に登場する星空の神と暁の女神の娘(星のごとく輝く者)とありました。しかもそのドラマには、プレゼントとしてコンパス(方位磁石)も登場しました。

暁というと明けの明星を思い出します。初めて早朝の東の空に金星を見た時の氣持ちは忘れられません。夕暮れの金星とはまた別の印象です。現在では”本当の金星の姿など見えていない”という衝撃の説もあるようですが、なにしろハッとする美しさでした。自分の今の道のりの目的地を指し示してくれるコンパスとは、思わず見とれる星の美しさや、ピンときた好奇心や、ふと氣づく安らぎなどなのでしょうね。追うべきは過去から犯されている罪や過ちではなく、注目すべきは憤るような酷い出来事ではなく、今後体験したいと望む心躍る出来事なのです。

ローマ神話ではアストライアーは正義の女神と同一視されているとあります。タロットで「正義」のカードは「8」です。「∞」無限大であり、八方広がりです。そして少し話は変わりますが、米という字も八方に広がっています。今は意識して使っていますが、以前は「氣」という文字には違和感がありました。ところが氣になっていた”明治維新”以後に使わなくなった文字ということを知り、「氣」を敢えて使うことにしました。紙に書いてみるとすぐに、本当にすぐに丹田というか下腹部に熱を感じました。文字を書いただけでエネルギーを感じるのです。「氣」と書くには「気」の時より横線を長めに書かないと米の字が収まりません。つまり懐というかスペースを大きくしなければならないのです。そして文字を書くことで腹が座る氣がします。×はエネルギーを止めます。米は八方広がりにエネルギーが広がるのです。言霊というか文字霊ですね。

丹田にあるという「受肉の星」という言葉を思い出しました。一人一人生まれるときに携えてきた質でしょうか。ブループリントと言えます。そこを活性化するためには深い呼吸です。意識して呼吸することで繋がるのです。そうすると自分の設計図にアクセスできます。星は手の届かない天空にあるのではなく、自分の中にあると思い出します。まるでメーテルリンクの『青い鳥』ですね。そういえば、海も空もお腹の中にも…人は青に囲まれています。

八芒星は「ベツレヘムの星」と言われます。イエス・キリストの誕生を知らせた星です。この星が示しているのは、実はすべての存在が目指している意識の象徴ではないでしょうか。受胎告知の時にマリア様に渡されたのは白い百合ですが、今年は数年ぶりに野生の白い百合が、小さな植木鉢の中に現れました。今まで一度も現れたことがないという友人宅にも現れました。大きな鉢に植え替えても一輪しか咲かなかったのですが、なんと2日ほど前から返り咲きをしています。今回は3つ蕾があって、今2つ咲いているところです。11月にこの暖かさでなければ咲けなかったでしょう。本当に自然は不思議で美しい楽しみを与えてくれます。

では、また。ごきげんよう。

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