感情の伝達速度が違うと会話不能になる
この前、父との会話で分かったこと。
それは、感情の瞬発力ともいえる感情の伝達速度、そしてそれをアウトプットする時間が人によって違うということ。
🔺父は感情的と表現した。これだと言葉が不十分だった。詳しく分析する。
①子供の頃のすれ違う会話
父は、私が勉強に熱心じゃないから、私と向き合う気持ちになった時のこと。
父:勉強してほしい。勉強しないなら、それ以外に熱中できる好奇心のあるものを教えてほしい。(それを進路に繋げようとする親心)
私:「・・・・・。」考えている。ずっと考えている。
私の頭の中では、熱中しているものが思い浮かぶ、テレビドラマとかゲームとか漫画とか、友達との会話。。たくさんある。
…でも、父が望んでいる答えじゃない気がする。
別の答えを見つけた方がいいのか??
勉強というと嘘になるし、嘘はつきたくない。
それに、勉強を今すぐ始めないといけない状況に追い込まれる。
父:短気だから待てない。
気を利かせて、どんなものでもいいんだよ(優しく)とか、悩んでいる私の様子を察して、自分だったら読書とか、ゴルフだとか、そういうヒントをくれる余裕もない。
父:イライラする。私が答える気がないという評価になる。
もしくは、自分が時間を割いて聞いているのに、娘に軽く扱われているという思いになる。
私:イライラしてる父の感情をキャッチする。熱中するものを答えるよりも、自分の身を守る防御反応が先にくる。だって危険だから。本当は自分の中に恐怖という感情があるのに。
そして、イライラしないでちょっと待って等という自分のペースを守るような発言はできない。だって危険だから。自分の恐怖をアウトプットできない、不愉快さも少し出てくる。
私:それでも勇気をだして、「ゲーム」と小さい声で言ってみる。
父:「何て言ったの!?小さくて聞こえない!!」急かすような大きな声。
(父は耳が悪い。耳が悪い人は自分の声の強弱が分かりにくい。)
私:大きな声で言われているので、正解じゃなかったのかな?と委縮する。
再びの恐怖、もう一度言う気力がなくなり、思考能力が低下していく。
危険がさらに近づいている気がして、気が気じゃない。(焦り)
父が私に興味があるとは思えず、怒りの感情しか伝わってこない。
正直こんな会話は楽しくないからやめてしまいたい。
大抵、最後には私が意見を言ってないという結論になり(言おうとしたよ!)、熱中することがないなら勉強やれ!!と怒鳴って、おしまい。
今振り返っても、双方にとって、とても生産性のない時間の使い方。
私から見ると、父が怒鳴って何だか理由は分からないけど、怒ったという事実が残る。恐怖という感情が自分の心の奥にしまわれたまま。
②父と孫のエピソード
先日、父と会ったときに、孫のJ君4~5歳くらい時の話題が出た。
トランプで確か神経衰弱(裏返しのトランプで同じ数字のペアを当てるゲーム)をしていたときのこと。(私はその場にいない)
最初にトランプをめくる人を決めるのに、じゃんけんをした。じゃんけんに負けて最初にめくる人が不利なことを父とJ君は理解していた。
J君はじゃんけんが弱くて何度も負けていた(神経衰弱は五分五分の勝率だったらしい)ので、途中からじゃんけんのやり直しを父におねだりした。
父は、孫がかわいいから、言う通りにしていたけれど、次第にJ君はじゃんけんに熱中して、トランプのことはすっかり忘れてしまった。
あまりに、何度もじゃんけんを繰り返すので、父はJ君に「トランプをやらないとだめじゃないか!」と怒鳴ったらしい。
大多数のおじいちゃんおばあちゃんは、こんな些細なことで孫に怒鳴ったりしない。「もう同じことに飽きたから、違うゲームにしよう。」って提案すればいいことなのだ。
父はそうできない。感情に飲まれるから、自分を見失う。孫が泣き出してやっと我にかえるのだ。(でもなだめたりしない。)
J君にとっては、いつも優しいおじいちゃんが急に怒り出して訳が分からないとなったはず。(心底J君に同情する。)
さすがに、父はこれ以降、怒鳴ることはしなかったけれども。
父や母との生活は人間関係のレッスンだった
①②のように、父は感情の伝達速度が早く、そしてアウトプットが怒鳴るというコミュニケーション能力としては脆弱な傾向があった。
私は、①のように相手の感情を読み取ってしまい、自分の感情のアウトプットができなくなる。そして、相手の感情により自分の感情が見えなくなってしまうのである。
〇相手の感情と自分の感情を区別する訓練
相手の感情が表情やしぐさから読み取れたとしても、それを決めつけるのは相手の領域を侵すこと。
①の例だと、イライラして大きな声を出したからと言って、私のことを嫌いとか愛がない訳ではない。(時には叩かれたけどね...。)
そこは、社会人になってから、言葉で表現されるまでスルーする技術を身につけた。
私が思春期以降、「どうせイライラするでしょ~。」「どうせ言っても共感してもらえず、否定するでしょ~。」とコミュニケーションを疎かにしていたことに、父はとても傷ついていたようだった。
〇人間関係には継続的な信頼関係の努力が必要
結局は、会話のキャッチボールを繰り返して分かりあうしかないのだと。
今だったらメールでもいいし、手紙だってコミュニケーションツールだと思う。
先日の会話では、福祉で培ったノウハウをフル活用した。
~耳が聞き取りずらい前提で会話をする方法【リモート会議でも役立つ】~
・言葉は短く、シンプルにゆっくり話す。
・口は大きく動かし、母音が分かるように。(マスクは音だけじゃなく視覚情報も奪う。もちろん体調に配慮する。)
・顔の表情も大げさに。笑顔や相づちは、相手を安心させる。
・ジェスチャーのバリエーションを増やす。【違う】は、首と手を肘から大きく振る。【メールや携帯】と言いたい時は、スマホを手に取って指さすとか色々工夫できる。
・数字は指で、見やすく伝える。
親の愛
父は、私が仕事を辞めて、眠れなくなっていないか。。自分が定年退職した後に生活リズムが変わった経験をメモした手帳を見ながら話してくれた。
家事の重要性。健康情報。私の健康オタクは、父譲り。
オンラインレッスンのプラットフォーム、ココナラ/ストアカは知らなかったけど、オンラインサロンのことは、知ってた。
「若いね~これから自分でやってみたら。」と言ったらまんざらでもなかった様子。もう75歳だもんね。それでも知識を増やすことは好きみたい。
私も筆談で使おうと思っていた白紙があったので、そこに父が教えてくれた情報をメモした。これは、父の感情に迎合した動作じゃない、これから仕事のヒントにする価値を感じたから自然に出た行動。
こういう細やかな気遣いに気がつくことができるようになったのは、私に心の余裕ができたから。まずは、自分のことをよく知って、自分の感情をしっかり大切にしておかないと父の一面に気がつくことはできなかったと思う。
今まで、父や母から受けた怖い・苦い経験の方にばかり記事が偏っていたけど、これは、同じような経験をしている人の役に立つために必要と思って公表してきた。
怖い、苦い経験は、私には必要だったけど、若い世代はもう必要ないんじゃないかな。もっと楽しくてクリエイティブな時間をたくさん味わってほしい。
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愛だけがある。
全ての存在の根本に愛がある。
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