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もしこの花が人間のような生き物だったのなら

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もしこの花が人間のような生き物だったのなら 僕らは彼らをもっと違う視点から 愛でることができるのではないか 僕らがもっと沢山の視点を持って生きたら 僕らの世界はもっと花やぐんじゃ…
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#オリジナル

カルミア あとがき

カルミア あとがき

もしこの花が人間のような生き物だったのなら カルミア(1) (2) (3)

カルミアは毒を持ち
羊殺しの異名を持つ

またそのカルミアの蜜は”狂気の蜜”と呼ばれ
カルミアの蜜から出来た蜂蜜は
毒殺を試みるのに重宝した

どんなものにも
何かにとって良い面と悪い面がある
花という生き物は
決して人間に愛されるためにこのような色形をしているんじゃあない
羊を殺してしまうほどの毒を持つ事が悪ではない

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もしこの花が人間のような生き物だったのなら-カルミア(3)-

もしこの花が人間のような生き物だったのなら-カルミア(3)-

まえのお話

「だから きみはもう ぼくにあえないとおもったり あいたいとおもったり しなくても かなしむことはないんだよ だって ぼくは きみといっしょに いきてるんだから」

「どうして?」

「どうしたってさ」

わたしにはカルミアのいってることがわからなかった
きっと カルミアは
ぬりえや ドーナツがすきじゃないんだとおもった

だからわたしと あえなくてもいいんだ
わたしはとっても かな

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もしこの花が人間のような生き物だったのなら-カルミア(2)-

もしこの花が人間のような生き物だったのなら-カルミア(2)-

まえのおはなし

カルミアはいま なにをしてるかな
わたしはねるまえに
かんがえていた

カルミアのいるところでも いまは夜なのかな
カルミアと いっしょに ねむれたら
きっとたのしくって
おしゃべりが とまらなくって
とりが チヌチヌと なくのがきこえても
ねむれないのかもなあ とおもった

ゆめのカルミアは わたしにいった
「ぼくのおたんじょうびは3つあるんだ
キサラギの11にちと 20にち

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もしこの花が人間のような生き物だったのなら-カルミア(1)-

もしこの花が人間のような生き物だったのなら-カルミア(1)-

小さなころ
“おほしさま”だとか
“こんぺいとう”
と呼んでいたその人は
カルミアという名まえだった

カルミアはわたしのゆめの中にいて
出てこれないんだと思っていたけれど
最近すこし背ののびたわたしは
カルミアがほんとうにいる人なんだと知った

カルミアは遠くにいて、
話しかけても 声をきくことはできないし
ふたりで ぬりえをしたり
いっしょにドーナツを食べることはできない

ポップコーンがパン

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