もしこの花が人間のような生き物だったのなら
僕らは彼らをもっと違う視点から
愛でることができるのではないか
僕らがもっと沢山の視点を持って生きたら
僕らの世界はもっと花やぐんじゃ…
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2018年6月の記事一覧
もしこの花が人間のような生き物だったのなら-カルミア(3)-
まえのお話
「だから きみはもう ぼくにあえないとおもったり あいたいとおもったり しなくても かなしむことはないんだよ だって ぼくは きみといっしょに いきてるんだから」
「どうして?」
「どうしたってさ」
わたしにはカルミアのいってることがわからなかった
きっと カルミアは
ぬりえや ドーナツがすきじゃないんだとおもった
だからわたしと あえなくてもいいんだ
わたしはとっても かな
もしこの花が人間のような生き物だったのなら-カルミア(2)-
まえのおはなし
カルミアはいま なにをしてるかな
わたしはねるまえに
かんがえていた
カルミアのいるところでも いまは夜なのかな
カルミアと いっしょに ねむれたら
きっとたのしくって
おしゃべりが とまらなくって
とりが チヌチヌと なくのがきこえても
ねむれないのかもなあ とおもった
ゆめのカルミアは わたしにいった
「ぼくのおたんじょうびは3つあるんだ
キサラギの11にちと 20にち
もしこの花が人間のような生き物だったのなら-カルミア(1)-
小さなころ
“おほしさま”だとか
“こんぺいとう”
と呼んでいたその人は
カルミアという名まえだった
カルミアはわたしのゆめの中にいて
出てこれないんだと思っていたけれど
最近すこし背ののびたわたしは
カルミアがほんとうにいる人なんだと知った
カルミアは遠くにいて、
話しかけても 声をきくことはできないし
ふたりで ぬりえをしたり
いっしょにドーナツを食べることはできない
ポップコーンがパン