トシヒデ

私立の中高と短大を持つ学校法人でICTの導入と生徒、学生及び教員のスキルアップを仕事に…

トシヒデ

私立の中高と短大を持つ学校法人でICTの導入と生徒、学生及び教員のスキルアップを仕事にしています。2015年から取り組んだ中高のICT導入も色々な意味で「普段使いのICT」に成長しました。2021年度、高等学校「情報」の教員免許を取得しました。

最近の記事

今年も桜が咲きました。憂鬱な日々を過ごしています。

例年になく桜の開花が遅れています。本当ならこの週末が満開のはず、、本校の桜の木にも、ようやく一輪の桜が咲きました。満開まではもうしばらく。入学式の頃、満開なのでしょうか。 この季節になると、ここ数年は憂鬱な日々を送っています。3月後半。さまざまなSNS上で退職しましたという報告が相次ぎます。退職では無く、皆さん次の職場への移動、転職なのです。最近では50歳くらいでも転職が可能です。(教科にもよります)ちょっと前では考えられない状況です。何処も人材不足、人手不足なのですね。私

    • 奈良教大附属小学校の未履修問題に思う

      ネット界隈で話題となっているこの問題ですが、教育関係者(主に教員)からはう〜んとか。えっ?っていう反応が多い感じです。この問題についてちょっと書いておこうと思います。 ネット上に上がっているこの報道についてですが、これってすごく違和感があると思いませんか? ここで問題となっている根本の部分は「学習指導要領」に沿った授業をやっていなかったという事です。授業を行う際の教師必携文書ですが、小学校の先生はほぼ全員が読んでいる(理解して授業をやっている)、中学の先生もかなりの先生が

      • DXハイスクールの取り組みは可能なのか?

        令和5年度高等学校等デジタル人材育成支援事業費補助金 (高等学校DX加速化推進事業)が動き出しました、、、が 県から事務連絡にてタイトルにあるような事業の案内が送られてきました。で、思うのはこの取り組みにどれほどの学校が取り組めるのだろうか?と言うこと。正直言ってやれる学校ないんじゃないか?すでにこのような取り組みを行っている学校はとっくの昔からやっているだろうし、民間の支援事業によって取り組んでいる学校もあるはず。 今回のDXハイスクール事業で1000校の高校に補助金を

        • 私の2023年と2024年

          最初に2023年を振り返って。今年は何か変な1年でした。あまり満足できたことが少なかったというか、高齢になってくるってこういうことなの?と思う事が増えてきましたね。ではでは。2023年から。 1位:短大で授業を始めた。(これは縁あって授業を半期担当する事になったのですが、高校生とは違った気づきがあって新鮮でもあり驚きも多くありました) 2位:サザンの茅ヶ崎ライブに行けた。(言うこと無し。来年はきっと全国ライブがあるでしょうを信じて) 3位:娘が大学4年になり、就職が内定した

        今年も桜が咲きました。憂鬱な日々を過ごしています。

          2023年一番使ったデバイス

          今年もまもなく終わろうとしている。本校も今日から期末考査に入った。今年もあっという間に終わった一年だったように感じる。 今年の学校での授業を振り返って、どんなデバイスを使ったのかを振り返ってみよう。ちなみに、自分が今使っているのは、 iMac24インチM1 MacbookPro13インチM2 iPadAir13インチM1 iPadAir5 iPadmini6 それにiPhone14Pro Windows機はSurfacePro7(Windows11) 一番使った時間の長かっ

          2023年一番使ったデバイス

          教師としての自分に残された時間

          このnoteを読んでくださっている皆さんは何歳くらいの人が多いのだろう。おそらく40代、50代の人も多いのかなぁ。それより若い方の方が圧倒的に多いとは思うけど、いずれにしても人生100年時代とか言うのだから、これからもかなりの年数を働く事になるのだろう。 そして私はと言えば、すでに高齢者の一員になっている。高齢の教師である。本人は全く年齢を意識した事はないが、さすがに60を過ぎ、65辺りから残された時間という事を意識する事が多くなった。 本校は数年前に65歳定年制になった。

          教師としての自分に残された時間

          授業支援アプリは必要なのか?

          GIGAの話題も余り聞かなくなった気がします。ってことは、ICTは定着したのか?という事について少し書いてみようと思います。 最初にGIGAがどんな様子なのか?について、最近の出来事から。卒業生が先日やってきました。もう55歳だとか、、おっと、自分がどれだけ教師をやってきたか改めて気づかされました。この卒業生達は自分の子どもの高校進学の相談にやってきたのです。これは毎年のようにありますね。中学校の先生に相談できないのか?塾の先生はどう指導しているのか?など思う事は沢山ありま

          授業支援アプリは必要なのか?

          学校でICTを始めた原点

          本校にICTを導入した本人が、すっかり学校現場から遠ざけられ、気がつけば中高の現場は荒れ野原となってしまいました。ICT推進も、きちんと進める人や組織を立てて進めないとダメだというお手本みたいです。実に情けないのですが、自分がその立場から外されてしまってはどうにもなりません。歯がゆいばかりの毎日です。 ICTだけに限ったことではありませんが、教育にどのように取り組んで行くのかは、全ての先生方の関心事です。中には昔の「でもしか先生」のような人もいるのは事実ですが、それは例外と

          学校でICTを始めた原点

          ICT環境のリプレイスでつまずいています

          久しぶりにnote書いています。今、勤務校で起こっていることをちょっとまとめておこうと思います。話の内容はICTに関すること。この夏休みに何を計画し、その結果がどうなったのかを書き留めておきます。 これを読んで下さっている皆さんの学校や会社にはWi-Fiは通っていますか?さすがにほとんどの所で使ってますよね。そう言う本校にWi-Fiを敷設したのは2015年からですから、今年で8年です。今ではWi-Fiが無い生活が考えられない状態です。 そんな中で、夏休み明けの2学期から使え

          ICT環境のリプレイスでつまずいています

          自分の市場価値がないことを思い知る

          人生100年時代などと言っているが、本当にそうなのだろうか。自分は60代の後半に入り、同年代の人達もセミリタイア状態の人が多くなった。自分の考えているような仕事やプライベートがきちんとできてこその人生100年時代というのではないか?自分の活きている今と、ちょっと先の未来を考えてみようと思う。 自分は大学を出てちょっと縁があった今の学校に就職した。本当にこの学校で良かったのか?という思いはずっと抱えてきたが、50歳になった頃からはそれも考えなくなった。それは元々公務員(教員も

          自分の市場価値がないことを思い知る

          noteを書く時間が無い

          何ヶ月もnoteを書く時間が無かった。何がこれまでと違っていたのだろう。超多忙な日々を送っていたことは事実だが、それと引き換えに充実した毎日だったのか? 今年度に入って1番の変化は短期大学の授業を担当したことである。昨年は高校の授業を担当させてもらったので、1つ加わっただけという感じなのだが、実際はこれが大きな誤算。短期大学半期15回の授業はとてつもなく大きな負担を負うことになった。 高校の授業と何が違うのか?と聞かれれば高校は1コマ50分で、短期大学は90分という違い。

          noteを書く時間が無い

          Respect(相手への尊敬の念)を忘れずに

          この年度末におったまげたことが起こった。個人情報でもあるので詳しくは書けないが、一緒にICTを担当してきた相方(事務職)が3月末に急きょ入院した。年度末から年度初めのICT更新作業に大きな影響が出た。こういったことは当然、想定できることなのだが、甘く見ていた。おそらく読んでいただいている方にも同じ経験があったり、それはあるかもね、などと同じ気持ちで読んでいただくとありがたい。 学校でICTを担当していると、様々な年度更新作業を担当することになる。機器の年度更新はベンダーさん

          Respect(相手への尊敬の念)を忘れずに

            あるICT研修で感じた違和感

          昨日六本木の方でワークショップを中心とした教育イベントに参加してきた。コロナ前にはずいぶんお邪魔した会場で、久しぶりにワクワクした気持ちだった。オンラインでしかお会いしたことの無い先生や、数年ぶりにお会いした先生など、驚きも多く、また学びも多かった。今回感じたことの一つには、若い先生が増えたなぁと言うこと。GIGAが始まる前(コロナの前)は、こういった会場に集まってくる先生は、また他の会場でもよく顔を合わせる方も多く、人的な広がりと言う点ではちょっとあれっという感じだった。と

            あるICT研修で感じた違和感

          2月に入りました。あ〜年度末だ。モヤモヤする〜

          こんにちは。あっという間に1月が終わり2月に入りました。例年2月はものすご〜く早く過ぎるので、きっと今年もそうなるでしょう。例年この時期に感じるモヤモヤについて少し考えてみます。 モヤモヤの原因については、以前にも書いたことがあります。教育に関わる人特有の事なのでしょうか?次年度に向けての人事?校務分掌の配置?次年度の授業への不安?(漠然と)あっ、これは高校だけかも知れませんね。新課程に入って2年目を迎えるので、直接、新課程に関わりを持つ先生の割合が増えるためでしょうか。学

          2月に入りました。あ〜年度末だ。モヤモヤする〜

          高校入試を振り返って(個人的な意見です)

          令和5年度の本校高校入試が一段落した。入試は昨日と今日行われ、自分も今日は試験監督も行い入試業務に関わった。中学生がまさに問題に向き合っている時、ふと気になって入試問題のページをめくってみた。その問題は国語の問題。そこで感じたことについて書いてみようと思う。 今回受験した生徒は約1000人。この生徒たちが中学校や塾でどのような勉強をしてきたかも気になるところだが、それ以上に気になったのは、本校の入試がどちらを向いているのか?だった。もちろん「どちらを」の意味は、これまで行わ

          高校入試を振り返って(個人的な意見です)

          iPad使っていると頭悪くなるよって何言ってん?

          職場で今日こんな会話が交わされました。「孫がiPadで何かやっているけどどうなんかなぁ〜」 すると目の前のおばさまが「止めた方が良いよ。頭悪くなるから」って言ったのです。 はぁ〜?喧嘩売ってる?私が授業でiPadをフルに使い、中高の学校生活の基盤を支える仕事しているって知っていての所業なのか? しかも現在は学園全体のICT化を推進しており、その責任者でもあります。なのに学園の中枢がこれだもんなぁ〜。やってられんわ。あんたにはiPadを絶対に貸与しないぞ!(ぷんぷん) もう

          iPad使っていると頭悪くなるよって何言ってん?