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DXハイスクールの取り組みは可能なのか?

令和5年度高等学校等デジタル人材育成支援事業費補助金
(高等学校DX加速化推進事業)が動き出しました、、、が

県から事務連絡にてタイトルにあるような事業の案内が送られてきました。で、思うのはこの取り組みにどれほどの学校が取り組めるのだろうか?と言うこと。正直言ってやれる学校ないんじゃないか?すでにこのような取り組みを行っている学校はとっくの昔からやっているだろうし、民間の支援事業によって取り組んでいる学校もあるはず。

今回のDXハイスクール事業で1000校の高校に補助金を出すということなのだが、1校辺り1000万円以内。と言うことは総額100億円。う〜ん、相当な額ですよね。それ以前にこの話を聞いたときに、1000校!?という数字の大きさに驚きました。全国の高校の数から考えると、大体5校に1校を想定しているわけだ。(これにはSSH(スーパーサイエンス・ハイスクール)認定校は含まれないと言うことなのでそれ以外の学校が対象とはなるのだが。)

昨年からこの話はすでに出ていて、大きな話題にならなかったけど、今回の事前予告として「高等学校DX始まるよ!」的な事をきっかけに、これからなんやかんやと話題になるはず。だって5校に1校って、まあ普通に考えると「普通の高校なら指定されて当たり前だよね」という見方もできるから。

我が県の様子を見ても、ICTなんて関心無いよと言う学校が圧倒的だし、文理横断的な取り組みや情報Ⅱの設置なども、大学入試だけを見ている(それも一般入試)高校では関心はほとんど無いですね。因みに情報Ⅱは高偏差値帯の高校は行うはずですが、それは大学入試のために行うと言う意味にしか思えないし。

高校の5校に1校がDXハイスクールに認定されるとなれば、認定されたいとか、認定受けておいた方が良いよなという気持ちになります。かくいう私もその気持ちは強く持っており、管理職に数ヶ月前に進言しました。が、何の反応もありません、、。

ICTに取り組んできたり、少なからずDXハイスクールに関心のある方なら、これに興味があると思いますが、とても使いにくいです。考えられるのは、コンサルにこの補助金をつぎ込んで外から手を入れてもらうとか、大学と手を結んで定期的に大学の先生(だけじゃないけど)を呼んでこの取り組みを推進するなどしか思いつきません。でもそれってなんだよなぁ。自分たちでやってないじゃんというのは、学校としての取り組みとは言わないんじゃないの?

こう言うのってはっきり言ってお金だけは出すから好きにやってというのが一番良いよ。例えばどうしようもなく遅れている学校だったらiMac100台買って好きにしてとか、今年発売されるAppleのビジョン・プロ50台買って良いよ。好きに使って報告だけはしてねと言うようなね。とにかく縛りがきついの。やっていない現状がわかっているはずなのに。どうしてこうもやっかいなこと国として進めるのかアタマを痛めています。

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