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ICT環境のリプレイスでつまずいています

久しぶりにnote書いています。今、勤務校で起こっていることをちょっとまとめておこうと思います。話の内容はICTに関すること。この夏休みに何を計画し、その結果がどうなったのかを書き留めておきます。

これを読んで下さっている皆さんの学校や会社にはWi-Fiは通っていますか?さすがにほとんどの所で使ってますよね。そう言う本校にWi-Fiを敷設したのは2015年からですから、今年で8年です。今ではWi-Fiが無い生活が考えられない状態です。
そんな中で、夏休み明けの2学期から使えない日々が続いています。

そもそもの話しは一年前に遡ります。令和5年にはWi-Fiを強化しよう!と計画しました。その段階での本校の契約は1Gbps。これで学内にある約1300台のタブレットをまかっているのですから、何とかしようと思うのも無理はありません。

今回のリプレイス計画の概要は次のような内容です。
・基本的な考え方はGIGAスクール構想の仕様を最低限の基準として考える。
・プロバイダは10Gbpsの契約で超高速のWi-Fiを構築する。
・関連して学内のケーブル(カテ6a)、スイッチなども対応した物に変える。
・黒板をホワイトボードに変更。プロジェクターをレーザータイプに。電子黒板機能を付ける。
・別にスピーカーを設置する。

これを夏休み中に工事するためには半年前からの計画策定が必要でした。計画段階は全て順調に進みました。そしていよいよ夏休みを迎えました。ここで最初のつまずきが起こります。夏休みに計画した工事が様々な事情により大きく変更せざるをえなくなりました。これは夏休み中に体験入学会や三者面談、夏季講習、部活動などが行われた結果、大規模な工事にもかかわらず非常にタイトな日程の中でやる事になってしまったのです。順調にいけば良いですが、トラブルが起こったら2学期に間に合いません。

工事を請け負った業者は「大丈夫ですよ」と言っていましたが、私個人としては嫌な予感を感じていました。工事日程はずるずると遅くなり、物理的な作業は何とかなったものの、プロバイダを含めた全ての切り替えができたのが、8月も残すところ数日という日程になってしまったのです。

さて切り替えの日、悪い予想は当たるもので、切り替えてもWi-Fiが飛びません。色々やっても繋がりません。こんな日々が数日過ぎて9月1日を迎えました。新学期です。・・・ダメです。業者にハッパをかけて取り組みました。すでに現在、2週目に入っていますが未だに開通できないのです。たちの悪いことに、障害について法則性が無いのです。ある教室では半分の生徒は問題ないのに、半分の生徒は全く繋がらないという状況です。

これは困った。授業だけで無くあらゆる校務の中に授業支援アプリやGoogleのアプリが多用されている現在では、ネットが無いと言うことは完全にお手上げ状態になってしまいます。
笑い話のようですが、授業は教科書と紙になり、板書はスライドの投影からホワイトボードにマーカーで書くことになり、資料は紙の配付となりました。正に昭和の教育に戻りました。せめてもの救いは「先生どうにかして欲しい。授業になりません」という声が教師の中から上がっていることです。ICTを活用してきた成果を変な方向から確認している感じです。

業者は「   」(書けません)であって、文教部門でも大手と言って良い企業が担当しています。個人的には、それでこれかい、、と思いますが、連日学校に来て対応しようとしている姿を見ていると、強いことも言えず、とにかくお願いするしか無い日々が続いています。

今後、ICT環境について、数年後には多くの学校がリプレイスの時期を迎えます。その時に同じような問題を抱える学校が出てくることが想定されます。
今回の混乱の原因として考えられること。
・当初作った設備は数年で古くなり、新しい技術に進化していることで、学校がそれに追いつけない。対応するためには多額の費用が発生する。
・様々な機種の規格そのものが、変化しすぎていて対応が追いつかない。規格をフルに使おうとすればこれまた多額の費用が必要になる。
・全てを0から作り直せば良いのですが、その費用を抑えるために新旧が混在した環境になってしまう。
結局、お金を十分に使えるかどうかがリプレイスに大きな影響を与えそうです。(と言っても本校も今回4000万円程度は使っています)

台風もやっているようです。本校も休校では無くオンライン授業に切り替わる可能性も高いです。学校の教育環境も大きく変わっていることを実感しながら、一刻も早い解決を願っています。

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